今は「親子留学」も人気!?ホームステイや短期留学のお土産は?
【8月24日は森鴎外がドイツ留学に出発した日】ドイツ帝国陸軍の衛生制度を学ぶのが目的
1884年8月24日、『舞姫』などの著作で知られる森鴎外が陸軍省派遣留学生として横浜港から出発しました。
当時の鴎外は東京大学医学部を卒業した後、軍医本部付に。ドイツ帝国陸軍の衛生制度を調べるのがドイツ留学の目的でした。ライプツィヒ、ドレスデン、ミュンヘン、ベルリンなどに滞在した後、1888年9月8日に横浜港に戻ります。このドイツ留学の経験から生まれたのが小説『舞姫』というわけです。
ホームステイ先に持って行く「お土産」の用意も悩みの種に!
森鴎外の時代に比べると確実に身近になった「留学」。グローバル化のこの時代、留学に行きたい人、そして実際に行く人はぐっと増えています。子育て中から「いずれは留学」と考えているママもいるのでは?
とはいえ、わが子を海外に送り出すのは、親にとっていろいろと覚悟がいるもの。口コミサイト『ウィメンズパーク』のママたちの、留学についての経験・思いを集めてみました。
子ども単独で留学するようになるのは、中学高校からでしょうか。
子どもの留学を決めたママに留学経験のあるママからアドバイスが。
「英語が好きな娘が、夏休みを利用して海外に語学留学したいと言いました。一週間ほどオーストラリアに行かせることに。ネットで見つけた会社に行って話を聞き、プランを探してもらいました。
1人で行かせるのは心配でしたが、私は留学したくても勇気もお金もなかったので、娘にはいろんな経験をさせたくて送り出すことにしました」
「私自身が高校1年生の時に3週間の短期留学をしました。それを機に異文化を学びたくなり大学では国際関係学に。留学も2年間しました。
ホームステイ先はかなり当たりハズレが大きいです。こればかりは運です。お客様として対応してくれる家族もありますが、お手伝いをたくさん頼まれる家も。日本とは違っていろいろな民族が住んでいる国が多く、アメリカに行ってアジア系の家族のおうちにお邪魔することも。」
「大学入学後、何度か語学留学しました。期間は1~2カ月程度。自分でリサーチして行きたい街を探して、会社を訪ねて契約しました。留学に行くなら自分で何でもできるようになっていた方がいいです。私は初めてのひとり海外の帰りに飛行機のストライキにあって、カナダからヨーロッパまわりの飛行機を用意されて、アムステルダムでトランジットに7時間かかりました。その間、空港中を歩いて知らない人といろんなことを喋ったりできました」
ホームステイをするとなると「お土産」を持って行くことも。
「大学1年の息子がオーストラリアのパースに短期留学に行くことになりました。ルームメイトや現地でサポートしてくれるボランティアの学生にお土産を買っていく必要があるそうです。どんなものをチョイスすればいいのでしょうか?
私が風呂敷や手ぬぐいを提案したら、そんなものは絶対いらない!と息子から一蹴されました」
「うちの子も高校2年生の時にパースに語学研修に行きました。オーストラリアは食べ物の持ち込みが厳しいので食べ物よりも雑貨の方がいいと思います。うちは県内にある有名なお城に行き、お土産屋さんで絵葉書を買って行きました。あとは、ステイ先に赤ちゃんがいるのがわかっていたので、ポケモンの小さなぬいぐるみも。
ただ、肝心の赤ちゃんの心には響かず、周りの大人たちが『ピカチュウだー!』と盛り上がったとか」
「オーストラリアからの留学生を受け入れたことがあります。オーストラリアは着るものがとても高価とのことで、『お友達へのお土産にするんだ』と3足1000円のキャラクターの靴下を『安いし、とてもかわいい』と言いながらたくさん買っていました」
「子どもたちが中学生、小学生の時、それぞれメルボルンに2週間の短期留学をしました。うちの子たちは日本での日常生活を撮った写真をアルバムにして持っていかせました。小さい頃からの写真とかでも良いかも。ホームステイ先のご夫婦と一緒に写真を見て、日本の事を話したりすると楽しいと思います。うちの子たちは、持参したアルバムをそのままプレゼントして帰って来ました」
子どもを留学させるのではなく、自宅に留学生を受け入れるという形の国際交流も。
「息子の高校に来る留学生を受け入れるホストファミリーになるか悩んでいます。期間は1週間です。私は英語が全く話せませんが、夫と息子はなんとか話せます。子どもたちに何かしら刺激になるならと、私もやる方に気持ちが傾いています」
「自分が小学生のときに、マレーシアからの留学生が自宅に一週間ホームステイしていました。兄弟が一人増えたような感覚が新鮮で楽しかったです」
「うちの高校の場合は、個室を提供しなければいけない、高校までの送迎、など指定がありました。うちは受け入れて良かったです。すごく親切で良い子たちでした。子どもはホームステイ受け入れをきっかけに国際教養学部を目指すようになりました」
「これまで3回受け入れたことがあります。1度目は私の希望で子どもが3歳の頃に3泊ほど。日本語がほぼ分かっている外国人留学生でした。2度目は娘の希望で。先に娘がホームステイしていた家庭の同い年の女の子が、翌年我が家にやってきました。初来日で日本語は話せない子で10泊しました。3度目は去年。前回のホームステイ受け入れで顔見知りになった交流センターの方から受け入れ家庭を探しているとお願いされました。日本の大学に来ている留学生を3泊。どの子に対しても、個室をひと部屋用意。子どもと同じように接するようにしました」
まだ長期間親と離れて海外体験が難しい小学生向けの「親子留学」も最近話題に。
でも「親子留学」、日本の代理店にすべておまかせできるものにするか、親にそれなりな語学力がないとなかなか大変そうです。
「学校の長期休みに親子留学をしたいなーと考えています。機会があれば何度でも海外体験をさせてやりたいと考え、費用面から滞在先はフィリピンのセブ島を予定しています」
「小学生二人と私でゴールドコーストに親子留学に行こうと思っています。日本の代理店だとかなり高額で手が出ず、現地(ゴールドコースト)の代理店での申し込みを考えています」
「学校からのチラシや英会話教室の店頭張り紙で短期留学の案内があるなら、現地手配するよりそのようなツアーを利用した方が安心だと思います。個人手配だと、飛行機遅延などのトラブルがあったときも自分で対応しなければならず、それなりの語学力が必要です」
「最初からホームステイしながらの親子留学とかではなく、まずは旅行するのはどうでしょう?ホームステイとかだとあちらの家族とのやりとりもあるので、外でも内でも気が張ってしんどいと思うので」
「英語で現地の生活を短期間体験するというなら、ちょっと長めの旅行でもいいんじゃないかなと思います。キッチン付きのところに泊まって、自分でお料理するのもおすすめです」
現地の学校に通ったり、ホームステイをしたりすれば、学びの範囲はぐっと広がりますが、いきなり「留学」ではなく最初は「旅行」という形で海外を経験させておくのもいい気がしますね。いずれ本人が希望して状況が許せば「留学」もさせてあげたいのが親心ですよね。
(文・古川はる香)
■文中のコメントはすべて、「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です。