2児の母・知念里奈がプリキュアに！「戦隊ものからの流れで息子たちと見ています」

歌手として、女優として活躍を続ける知念里奈さんが、子どもたちに大人気のアニメ「スター☆トゥインクルプリキュア」の劇場版にゲスト声優・主題歌歌唱として参加。少々おっちょこちょいな面を持つ、星空刑事メリー・アンを演じています。2人の男の子のママでもある知念さんに、作品から感じたことなどを聞きました。

関連：第一子女児育児中、よしお兄さん「おむつ替えも家事もなんでもやります」

声だけで表現する難しさを実感！

13才と１才の2人の男の子のママである知念さん。「プリキュア」シリーズには縁遠いと思いきや、実は昔から見ていたといいます。

「長男が小さかったころ、日曜日の朝は戦隊モノを見たあとに、プリキュアも続けて見ていました。正義のために戦うという意味ではどちらも同じですし、プリキュアもかっこいいですからね。オープニングでダンスがあったりしたときには、一緒に踊っていました。なのでプリキュアには思い出がありますし、今も二男がいるので、そうした習慣が戻ってきたところだったんです。なので、今回のオファーはすごくうれしくて。長男も『スゴイじゃん』と言っていました。

実際のアフレコは、やはり大変でした。私の普段のお仕事はミュージカルが多く、歌ったりお芝居をしたりしていますが、それは体全体での表現です。今回は声だけで表現しないとならない。息づかいだけで『ゼ～ハ～』なっている感じやあせっている感じを出したりと、本当に難しかったです」

今は仕事のときだけ託児のスタイルです

子育てとの両立をしながらお仕事をしている知念さん。世間のママたちと同様、時間のやりくりには苦労しているそう。

「1人だけでも大変ですが、きょうだいがいるおうちはとくに大変だと感じています。長男のお弁当を作っている間にも、二男に泣かれてしまったり。3人、4人とお子さんがいるご家庭はどうしているんだろうと思いますね。今は二男も夜は寝てくれるようになったので、だいぶラクにはなりましたが、しばらくはとにかく時間のやりくりが大変でした。

そろそろ同じ月齢の子たちのおうちでは、幼稚園や保育園について考えだしているようです。私は一緒にいられるうちは一緒にいたいなと思っているため、今は仕事のときだけ託児して、それ以外は一緒にいるようにしています。こればっかりはご家庭ごとの考え方ですよね」

不思議な生き物ユーマはまるで“赤ちゃん”！

『映画スター☆トゥインクルプリキュア星のうたに想いをこめて』では、本編で重要な役割を担うテーマソング「Twinkle Stars」の主題歌歌唱も担当しています。知念さんは、大切に歌わせてもらったと振り返ります。そして作品に込められたテーマを、ぜひ親子で感じてほしいと話してくれました。

「お母さんたちはきっと感じるのではと思うのですが、今回の作品に出てくる、プリキュアたちが出会う不思議な生き物・ユーマは、まるで赤ちゃんのようなんです。言葉はわからないけれど、音楽が好きで、一緒にいる人の影響を強く受ける。ね、赤ちゃんみたいですよね。見ていると、赤ちゃんへの接し方を考えたくなると思います。

そして何より、本作の他者を受け入れるというテーマが素晴らしいんです。私たちも生きていくなかで、いろんな人がいて、受け入れながら、理解を示しながら自分を表現していきます。それってなかなか自分自身、できないことだったりしますが、とても大切なことだと思います。わが家でも、長男とも話すテーマです。

作品の中で大切な役割を果たすナンバーで主題歌の『Twinkle Stars』を、歌わせていただきました。作品で感じたことを、エンディングでもう一度、子どもたちと一緒に思い返してもらえたらうれしいです」

実はインタビューは、アフレコ収録が終わった直後に行われました。それにもかかわらず、いっさい疲れた顔を見せず、常に笑顔だった知念さん。とても優しいオーラにあふれていたのが印象的でした。そんな知念さんが声優に挑戦した映画。テーマはもちろん、エンディングに流れる映画主題歌ののびやかな歌声にも注目です。
「ひよこクラブ」11月号では、ここでは紹介していない知念さんの育児エピソードや本誌でしか見られない写真も掲載しています。
（写真／鏑木希実子　ヘア＆メイク／青木聡[ao美容室]　取材・文／望月ふみ　構成／ひよこクラブ編集部）

■知念里奈
1981年生まれ。96年にデビューし、第39回二本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞。現在は『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』などミュージカルを中心に活躍中。2児のママ。