職場での服装のタブーはある? ママたちの今ドキオフィスファッション事情
再就職や育休後復帰で、久しぶりの仕事復帰。どんな服装をしていけばいいのか職場ファッションに悩む人も多いのではないでしょうか。スーツという会社もあれば、カジュアルなファッションでOKという会社も。イマドキの職場は、どんな服装がが相応しいのでしょう。口コミサイト「ウィメンズパーク」の先輩ママたちのアドバイスと、第一印象がよく見えるメイクについて、女性誌で人気のヘア・メイクアップアーティストの広瀬あつこさんにアドバイスいただきました。
お仕事ファッション何を揃えればいいの?
まずは、こんなママのお悩みから。
「6年ぶりに仕事復帰することになりました。職場はオフィスカジュアル、事務で完全内勤です。保護者会に行く程度の服と靴とバッグはあるのですが、服を買い足したいと思っています。今、考えているのは紺のジャケットを1枚と、ベージュのパンツを買おうかと。それともきれい目なブラウスを買った方が使える? どんなものを準備すればいいのでしょうか?」
このお悩みに対するママたちのアドバイスは?
値段より1週間かぶらない数が必要
「オフィスカジュアルの固さ、ゆるさ加減も関係しますね。ジャケット着用の職場なら何着か必要かも。うちは女子ばかりの職場なのもあって、服装は結構チェックされています。なので、質より量だったり、派手すぎない範囲のイマドキ感を重視してます」
お金をかけるなら靴も大事!
「やっぱり枚数は欲しいですね、ブラウスやニットなどのインナーとパンツ。ミモレ丈の紺のフレアスカートとか、ラクだしあると便利です。内勤ならジャケット脱いでブラウスだけになることも多いと思うので、ジャケットよりも中身かな。あと、私がいちばんお金かけるのは靴。ラクで合わせやすい靴が2足くらいあると重宝します」
職場の制約もあるのでそれ以外ならOKでは?
「職場によっては、かなりラフな格好も OKなところもありますよね。同じ会社の中でも、職種によっても違うと思います。私の会社は私服ですが、いろいろ制約はあります、ロングカーディガン、ミニスカート、ショートパンツはNGです」
ベーシックでコーデしやすいものがオススメ
「ベーシックな色合いで揃えて、定番のスカート・パンツ・ニットやシャツを買っておいたら無駄にはならないと思います。持っているスーツを上下バラバラにして、それに合わせるものがあれば大丈夫かと」
ヘア・メイクアーティストが指南!第一印象がよく見えるヘア&メイクのポイントは、肌も髪もほどよく艶をつくること
新しい職場で第一印象がよく見えるということは大事です。第一印象はたった数秒で決まるとも言われています。ヘアメイクはどのようにすればいいのでしょう。広瀬あつこさんにアドバイスいただきました。
「まず肌。メイク前のスキンケアを丁寧にすると、透明感が出て、毛穴やくすみなどがうすくなりますし、化粧のノリも、もちもよくなります。ファンデーションはマットなものよりも艶がでるタイプを選んで。仕上げのフィニッシュパウダーは、顔まわりをしっかり、頬は軽くでOK。これでメイク崩れにしにくくなります。
チークは、濃すぎず薄すぎずが大事。すっぴんの時に、頬を優しく指でくるくるしてみると、ふんわりと血色が出てくると思うので、それを参考にするといいですね。
眉は、ふわっと、やや太、ややストレートで。パウダータイプのアイブローで仕上げるとふわっと感が出ます。
髪は、長くても短くても、艶があるだけでかなり印象がいいと思います。
艶を出すには、トリートメントとはしっかり時間をおいて。洗髪後は、すぐ乾かしましょう。髪にくせがある人は、乾いてからストレートにするよりも、洗髪後すぐに髪にテンションをかけながらブローたした方がまとまります。もちろんそのまま癖を生かして仕上げるのもありです。
髪に艶を出す時短テクニックは、お風呂上がりにヘアオイルを軽く毛先中心につけて、静電気が起きにくい櫛でとかします。乾かした後に、艶だしのスプレーなどを使って仕上げましょう。
秋から冬にかけてのヘアスタイルは、耳下から顎ラインを出す感じに髪をまとめたり、ウエーブを作って耳出したりすると、コートやスヌードを着た時にバランスがよくなります。
髪色が自分の肌の色と合っていないと、顔色がくすんで見えることも。カラーリングが退色していたら、美容院でカラーリングするか、カラートリートメントなどで自宅ケアをしましょう。
と、いろいろ書いてきましたが、久しぶりに職場復帰するのは、慣れないこともあり大変かと思います。多少、寝癖があっても、クマがあっても仕事を頑張っているんだなとわかってくれる方がいると思います。なので、徐々に仕事も身だしなみも社会に慣れていくスタンスで、初めから完璧を目指さなくてもいいのかなとも思います」(広瀬あつこさん)
地雷踏まない! オフィスコミュニケーション術
新しい職場では、ファッションやメイクなどの身だしなみも大事ですが、同僚や上司とコミュニケーションがスムーズにとれるということも重要です。ここでは働くママたちに、新しい職場で気負いすぎて失敗しないためのコミュニケーション術について聞きました。
社会人として当たり前のことを注意しておけばOK
「私が気をつけていることは、『人の悪口は言わない』『余計な詮索はしない(学歴、家族の職業など)』『当たり障りのない世間話をしてコミュニケーションをとる(宗教の話は絶対にNG)』『何かしてもらったら必ず「ありがとうございます」のひと言』など、当たり前の事ばかりです。社会人として普通にしていれば、特段困ることはないですよ」
ひとりに話せば、みんなに伝わると心得て!
「『陰口を言わない(誰と誰が特に仲がいいか分からない)』『ひとりに話したら みんなに伝わると思え』『おどおどしない、でも出しゃばらない』『服装についての社内規則がある場合、きちんと守る』ということでしょうか」
グループがあるときは見極めて!
「はじめは、余計なこと言わず、ニコニコしている。相手に、敵だと思われないようにいることです。徐々に自分を出して行き、言いたいことを自然に言えるようになるまでは、我慢です」
慣れない職場は、緊張しますよね。特に仕事のブランクがあるとどんな服装や髪型がいいのかと悩むこともあります。少しても第一印象がよく見えるようにしたいと思うと、準備にも力が入ります。けれども、家事・育児の両立をしながらのスタートなので、装いもコミュニケーションも、あまり最初から張り切らず、少しずつでその職場にあった雰囲気に合うように整えていくというのがいいのかもしれません。(文・酒井範子)
広瀬あつこさん
ヘア・メイクアップアーティスト。誰でも簡単にきれいになれるメイク&美容テクニックを教えてくれると、女性誌などで人気。女優から人気モデル、美容家までヘアメイクの指名も多い。著書に『スマイルメイク −5歳で引き寄せ力アップ!』(世界文化社)がある。2児の母。
■文中のコメントは、「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です