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就学前の子どもに「形」「色」「数」の感覚を身につけさせるには?

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保育園子供たちが教室で先生と遊んで
Rawpixel/gettyimages

就学前の子どもをもつママやパパは、小学校に入学するまでにどんなことを身につけさせたいと思っていますか?
生活習慣やマナー、文字などを思い浮かべる方も多いと思いますが、「形」「色」「数」の感覚も、とても重要なんです。
そこで今回は、目白大学人間学部子ども学科准教授・荒牧美佐子先生に話を聞きました。

「形」も「色」も早い段階から認識できている!?

形の違いはかなり早い段階から大人と同じレベルで識別できるとされています。その一方で、色知覚が大人並みに発達するのは児童期以降と言われていますが、1歳未満の赤ちゃんでもある程度の色の違いはわかります。乳児や幼児期初期では、色よりも形の違いの方に敏感であるようですが、早い時期から、いろいろな形や色に触れる経験を持つのはいいことだと思います。

遊びの中で「形」「色」の感覚を身につけさせるには?

「形」や「色」の感覚を身につけるということは、さまざまな「形」や「色」の違いに気づくようになるということ。子どもに形や色を教えるとき、ただ机に向かってプリントを見ながら「これは四角」「これは黄色」と教えていくのではなく、日常生活の中で形や色を身近に感じられるように取り組むのがおすすめです。

ここでポイントとなるのが「どれだけ楽しく触れるか」ということ。
たとえば、積み木など身近なおもちゃで子どもと遊ぶのも、いろいろな形に触れる経験になると思います。積み木は立体ですので、並べたり、積み上げたり、それを崩したりすることで、形状だけでなく、それぞれの形が持つ性質の違いについても気づくようになるかもしれません。三角形を2つ合わせると四角形になりますよね。ボール遊びから丸い形は転がるということを知ることもできます。

屋外では、一緒にお散歩しながら、ゲーム感覚で特定の形や色のものを見つけたりするのも楽しいと思います。「赤いもの、どこだ!」なら、ポストだったり、消防車だったり、赤信号だったり。青信号なら進め、赤信号なら止まれなど、色自体が大事な意味を持つ場合があることに気づくチャンスにもなります。
また、身近な自然からも、色や形に触れることができます。葉っぱの形は木によって違いますし、夏には緑色でも、秋になれば鮮やかな黄色や赤に紅葉するものもあります。

このように、関心さえ向ければ、私たちを取り巻く世界は、実に豊かな形や色にあふれているのだということに気づくだけでも、ワクワクできるのではないでしょうか。そうしたワクワクが、やがて子どもの中の「なぜ?」とか、「もっと!」といった好奇心につながっていくきっかけにもなると思います。

「数」はどうやって理解していくの?

個人差はありますが、おおむね2歳ごろになると、「いち、に、さん…」と数を単に“言える”ようになりますが、まだ数の性質を正しく理解しているわけではありません。3歳半ごろになると、1対1対応で数を“数えられる”ようになり、その後、数を“まとまり”として捉えることができるようになります。
この“まとまりとして捉える”ということには、物によって異なりますが、「多い・少ない」、「長い・短い」、「高い・低い」など量としての認識を含みます。これは「数」を理解するうえで、とても大切な感覚なんです。

「数」の感覚をはぐくむためにできることは?

日常的な“お手伝い”を通じて、数の感覚を身につけていくこともできます。
たとえば、食事の準備のときに「みんなに2個ずつ配ってね」、「これを半分こしてね」などの声かけをしていくと数の感覚を培うことができます。
普段の生活の中でも「そのあめを二つちょうだい」「最初に五つあって、二つ食べたから、あと三つだね」といった何気ないやりとりも、自然に数に関心をもつきっかけになると思います。
先取りしようとあせらず、幼児期は10くらいまでの数の中でやりとりができれば十分だと思います。

子どもの成長や発達は個人差が大きいもの。ほかの家庭でうまくいっている声かけをしても、わが子にはうまく響かない、ということもあるかもしれません。
しかし、「形」「色」「数」は生活の中にあふれています。
1つの働きかけで「うちの子はこれが苦手なんだ」と決めつけずに、いろんなアプローチにトライしてみてください。
(取材・文/大月真衣子、ひよこクラブ編集部)

■監修/荒牧美佐子先生
(目白大学人間学部子ども学科准教授)
お茶の水女子大学大学院博士後期課程修了。博士(人文科学)。発達心理学を専門とし、著書に「子育て支援の広がりと効果」『発達科学ハンドブック 第6巻 発達と支援』(新曜社)等がある。

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