「下ネタ連発」「塀に勝手に干し物」理解できない…わが家の不思議な隣人
子どもができると何かと増えがちなご近所付き合い。でも、隣や向かいの住人を選んで住むわけではないので、付き合ってみて驚くケースも多いようです。
今回は、口コミサイト「ウィメンズパーク」に寄せられた「?」と感じる隣人エピソードをご紹介します。最後に、講師としてコミュニケーション術を教える岩槻まなみさんに、隣人とうまく付き合う秘訣についてもお聞きしました。
私たち、こんなことで迷惑してます!!!
まずは、困ったご近所さん8連発を紹介しちゃいます!
隣の子が遊ぶボールがしょっちゅう我が家へ
「隣の小学生の子が道路で、毎日サッカーや野球をやっています。相手がいないので、前の建物の塀に壁打ちするのですが、毎回うちの庭にボールが転がって来て、それを取りに勝手に侵入してくるので、ちょっとイラっとします」
なぜ、我が家の塀で干し物をするの?
「お隣との境界のブロックが、ときたま何かを干すのに使われているんです。そのブロックは我が家のものなんですが…。でも、奥様も優しい人だし、息子さんも感じがいいし、わが家も子どもが小さいので、いろいろと迷惑をかけていると思うと、目をつぶるしかない?」
挨拶くらいしてほしい
「隣のだんなさんはこちらが挨拶しても、絶対挨拶を返しません。なぜ???」
夜中でも騒いでいる子どもにビックリ
「お隣には保育園児がいるのですが、夜遅くになっても、ドタバタと走り回って騒いでいる音が聞こえます。いいのかしら?」
下品な会話が丸聞こえ…
「庭に出ると、お隣りさんがお風呂でしゃべっている声がよく聞こえるんです。家族全員でお風呂に入っているのか、下ネタなど、下品な会話が丸聞こえでいやになります」
すっごいいい人なんだけど来客の車が
「ご近所、とってもいい人たちなんです。でも、来客時に家の前の私道にたびたび共用の私道に車を停めるので、我が家の車が出せずに困っています。『車を出したい時は、いつでもチャイム鳴らしてくださいね~』と言われましたが、『当たり前やんけーー!』って言いたかったです」
なぜ、小屋に鳩時計??
「お隣にイライラすることあります。
なぜ、小屋に鳩時計を置くのだろう?(うるさい)
なぜ、あんなにバイクの空ぶかしをするのだろう?
なぜ、洗車する時に道でやるのだろう?
でも、文句は言えずに我慢しています」
怒りは直接ぶつけてもスッキリしない?
お隣さんに不満を抱えている方は結構いるようですね。このイライラやモヤモヤを少しでも解決できる方法を、コミュニケーションのプロ、岩槻まなみさんに教えてもらいましょう。
「『なぜ、あの人は他人の迷惑を考えられないの!』ってイライラすること、ありますよね。
これは相手とのコミュニケーションの中で解決するのではなく、自分の心の中で解決するのが良さそうです。
2016年にジョージタウン大学のクリスティーン・ポラス博士による『職場における失礼な人に対してどう対処すべきか』という研究データがあります。職場におけるとなっていますが、人間関係において、ご近所さんやママ友も同じです。
まず、失礼と思う人や他人の迷惑を考えられない人に対して、直接もしくは第三者を挟んで話し合います。そうしてその後、怒りが収まったかどうかを聞いてみると、85%の人に『不満が残った』という結果が出たのだそうです。つまり、相手に言いたいことを言っても気持ちはスッキリしないわけですね。
それならば、普段どおりのコミュニケーションを取りながら、ムカついてもイライラしても気にしないでスルーできるような強いメンタルがあったらいいですよね。そうです。自分のメンタル能力を高めるのが一番のオススメなのです。
メンタル能力を高める方法として今回紹介したいのが、『怒り日記』をつけることです。
やり方は簡単です。感情を抑え込むのは良くないので、①思いっきり負の感情(怒り、悲しみ)を書き出します。そして、②自分の成長、変化を記録します。大事なのはこの②です。
例えば、ママ友からイラっとすることを言われた時、『以前はこうだったけど今日はひきずらなかった。この人、子どもっぽいことを言っているわ、と冷静に思えた』と自分の成長を記録するのです。
実はこの方法は自分の成長を目に見えるようにすることでメンタル能力を高める『認知行動療法』の一つ。
周りの人とはいいコミュニケーションしながら、『怒り日記』で気持ちをスッキリさせる。そして、ここに食事と睡眠とちょっとの運動をプラスして、最も大事なあなたの心と体の健康を守っていきましょう」(岩槻まなみさん)
自分のメンタル能力を高められたら、子どもにイライラする機会も減りそうですね!(文・橋本真理子)
岩槻まなみさん
ビジネスメンタリスト。企業研修講師。マインドコミュニケーション人材教育コンサルタント。日本メンタルヘルス協会心理カウンセラー。2013年にビジネスメンタリズムと出会い、人の心に入っていくコミュニケーションの大切さをセミナーや講演で伝えている。著書に、『一瞬で心を開く魔法の会話術!』(BABジャパン)などがある。
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。