家庭でじっくり調べる楽しさが、子どもの「探求心」を伸ばす
年長さんは探究心がぐんぐん伸びる時期。実は、この探求心は就学後の学びの土台につながる力! 小学校入学を見すえて、今から探求心を深めるかかわり方をしてみませんか。
年長さんの「探求心」は、就学後の学ぶ力の土台になります
年中さんは「なんでだんごむしは、丸くなるの?」など目で見たものに疑問を抱きます。
しかし年長さんになると「だんごむしって、どこに住んでいるの?」「なんで月は形が変わるの?」といったように、想像したり、変化に気づいて疑問を抱くようになります。
こうした年長さんの疑問は、探求心から生まれるもの。探求心は、実は小学校以降の学びの土台にもつながるので、探求心の芽を大切に育ててあげましょう。
探求心を“主体的な学び”につなげる2つのステップ
2020 年度から、学習指導要領が変わったことをご存しですか。これからの学校教育では「主体的に学ぶ力」が重視されていきます。「主体的に学ぶ力」とは、自ら課題を見つけて、自分で考えながら解決していく力です。
実はこの土台となるのが、年長さんの探求心です。「なんで?」「どうして?」と聞かれたらママやパパは、すぐに答えを教えるのではなく、次で紹介するステップに導いてあげましょう。
小学校入学後、「主体的に学ぶ力」をつけるには、“自分で調べるって楽しい!”と思える体験が必要なんです。
STEP1.子どもが興味をもつテーマで「なんで?」を引き出す
「なんで?」「どうして?」を引き出すには、子どもが興味をもつテーマに触れさせることがカギ! 「何に興味があるのかな?」と思うときは、親子で図書館に行って、子どもに好きな図鑑を選ばせてみるのも一案です。
STEP2.観察する習慣をつける
「なんで?」と疑問がわいたら、次は自分で確かめるように導いて。年長さんは、時間を追って形や色の変化などを比較することができるので、継続的な観察もできます。
“探求心を伸ばす”と聞くと「難しそう」と考えるママやパパもいるかもしれません。もし悩んだときは、たとえば家でミニトマトを育てたりするのもおすすめ! 子どもはトマトの苗木を見て「どこにトマトができるの?」と思ったり、実がなると「なんでこんなに小さいの?」「いつ赤くなるの?」と「なぜ?」「どうして?」がどんどん増えていきます。そのようにして、おうちでも探求心は伸ばすことができますよ!(取材・文/麻生珠恵)
取材協力/こどもちゃれんじ