プチ反抗期の年長さんにイライラしない、触れ合い方のコツ!!
年長さんになると「そろそろ子育ては、ラクになる」と思っていたのに、「まったく言うことを聞かない!」「注意するとへりくつを言う!」などの理由でイライラすることが増えるママやパパは少なくありません。しかし、それはプチ反抗期だから! おうちにいる時間が長くなると、余計に反抗的になるなど悪循環を招きがち。そこで子どもとぶつかり合わないかかわり方を心がけてみませんか。
年長さんは、プチ反抗期!
年長さんになると「親の言うことを聞かない!」など、かかわり方に悩んでいる家庭は多いと思います。年長さんのママからは、次のような声も。
●うちの子は「明日の保育園の準備をしよう」と声をかけても、必ず無視します。何度も私が声をかけると「聞こえてる!」「わかってる!」と言うものの、行動にうつしません。やっと準備を始めてもダラダラしていて、しまいには私が怒っていつもケンカになるので、本当に疲れてしまいます。
●保育園ではいい子なのですが、家ではわがまま放題! 先日も「ごはんの前にお菓子を食べたい!」と言うので「ごはん食べてからね」と言ってもまったく聞かず! 娘の言いなりにはなりたくないし…。どうしたらいいの?
みなさん、かかわり方に困っているようですね! 次のようなサインが1つでも見られたら、実はプチ反抗期が始まっているのです。
□すぐに、ああ言えばこう言う
□「ママ(パパ)だって、やってるじゃん!」など、すぐにあげ足をとる
□園ではいい子なのに、うちではわがまま
しかしプチ反抗期は子どもの心の成長の証しです。“自立に向けて頑張っているために、自然と出てしまう言動”と思って、温かく見守ってあげてくださいね。
プチ反抗期に、入学準備を進める3つのポイント
年長さんのプチ反抗期を悪い方向に刺激してしまうことの原因の1つが、学びに関することです。
年長さんになると、入学を見すえてひらがなやカタカナ、数、時計の読み方など教えたいことが増えていきますが、プチ反抗期が始まると、ママやパパが教えたり、指示をしたりするとかえって反抗することも。
そのためママやパパに意識してほしいのは、子どもと少し距離を置くことです。次のポイントを参考にして、かかわってみましょう。
point1.先回りして教えずに、子どもから聞いてくるまで待つ
年長さんになると「自分で、ここまでできた!」という達成感に喜びを感じるようになります。これを“有能感”と言いますが、有能感があると少し難しい問題でも「よく考えれば、きっと自分でできる!」と自信を持って取り組めるように。そのためママやパパは先回りして教えたりせずに、子どもから聞いてくるまで待って有能感を育てましょう。
point2.完璧を求めずに、できることから取り組む
「ひらがな・カタカナは完璧に!」など要求が高すぎると、やる気を失ってしまう場合も。できることから少しずつ、楽しみながら取り組むほうが、意外と早くできるようになります。
point3.結果よりも過程をほめる
結果で評価するのではなく、頑張っている過程を認めてほめてあげることが大切です。そうしたかかわり方を繰り返すことで、子どもは「頑張ることが大切!」とわかり、「次も頑張ろう!」と思えるようになります。
年長さんになると、小学校入学を見すえて“できるようになってほしい!”と思うことが増えていきます。しかし「やりなさい!」は逆効果。対応に困ったときは年長さんが、自分から取り組める教材を使ってみませんか。ママやパパが、頑張りを認めてほめてあげることで、親子関係も学びもプラスの方向に向かいますよ。(取材・文/麻生珠恵)
取材協力/こどもちゃれんじ
*文中のコメントは口コミサイト「ウイメンズパーク」の投稿からの抜粋です。