YouTubeで人気のママ2人組アーティスト、生ライブで子どもたちの姿に涙
連載6回目は、いよいよ最終回。育児に役立つ音楽動画をYouTubeで発信し続けている話題のママ2人組の音楽ユニットmamakanonさん。2017年に発表した歯磨きの動画は再生数490万回以上。なぜママたちに支持されているの? 連載「mamakanonの思いっきり抱きしめて」#6
録画したビデオが振動してる!盛り上がるライブの様子
早いものでmamakanonの連載も、今回が最後となりました。5回にわたり、mamakanonの音楽動画制作のシュールな裏話をお伝えしてきましたが、最終回はライブの様子についてお話ししたいと思います!
どうぞ、最後まで楽しんでくださいね!
YouTubeで子育てに役立つ音楽動画を配信しているmamakanonですが、保育園や児童館、地域のお祭りなどでライブ活動も行っています。
真っ赤なワンピースに、お団子頭で登場。ライブの最初に歌うのは、「mamakanon体操」!イントロを合図に、一斉に立ち上がる子どもたち。歌が始まると、楽しそうにジャンプしながら一緒に踊ってくれます。
反省会用に録画しておいたビデオが、子どもたちのジャンプの振動でブレて見えないこともしばしば。どうしてこんなに盛り上がるのか、ライブを始めた当初は本当に驚きました。
ひょんなことから始めたmamakanonライブ
mamakanonを結成したのは、2016年8月。当初は顔出しせず、YouTubeのみでの活動しか考えていませんでした。次々に動画をアップしながら、家族や知り合いのママ友にだけ動画を宣伝する日々。
ちょうど2年が過ぎたある日。知り合った保育園のママに「クラスの集まりの出し物で歌ってくれない?」と、依頼をされたのがきっかけでした。
子どもを産む前はお互い、ソロで音楽活動をしていてライブ経験は十分にあったものの、お客さんが子どもとママということや、久しぶりのライブということもあり、「本当に楽しんでもらえるかな?」と不安は尽きませんでした。
でも、緊張していた初ライブで、そんな不安は吹き飛びました。YouTubeの動画を見て曲を知ってくれている子どもやママたちが、楽しそうに歌ったり、踊ったりしてくれたのです。とても嬉しく、2人で「本当によかったね!」と喜び合ったことは、今でも忘れられない思い出です。
そして、これをきっかけに、保育園・幼稚園でのボランティアライブや、児童館やお祭りでのライブが次々に決まっていきました。
当日は朝が勝負!機材も全て持ち込みの手作りライブ
mamakanonライブは、動画と同じく全てが手作り。朝7時過ぎには子どもたちを保育園に預け、前日に機材を積み込んでおいた車で会場に到着。子ども向けライブなので、たいてい朝の10時頃に始まることが多く、とにかく時間との勝負なんです。
9時過ぎには会場入りし、2人でセッティング。子どもたちが飽きないように大きな風船、手袋、手作りの歯ブラシや絵本、鈴やシェイカーなど、いろいろな小物を活用しているため、準備はいつもバタバタです。
どちらかが機材をセッティングする横で、もう1人が大きな風船を膨らませて酸欠になったり、「マニキュア塗った?」「手袋持った?」「衣装にアイロンかけといて!」と、2人の関係性だからこそ遠慮なくお互いに指示しながら、開始時間までを慌ただしく過ごしています(笑)
何回も涙…。盛り上がる秘密は子どもたちのキレイな心
保育園や幼稚園でのライブは、とにかくこちらが圧倒されるほど盛り上がります。『うんちかえよう』を歌う時は、必ず「うんち〜!?」と大爆笑する子どもたち。そして、曲ごとにつけている簡単な振り付けを真似して、ジャンプしたり、手遊びしたり、踊ったりと、その場を全力で楽しんでくれるのです。
これは全部、子どもたちが純粋でキレイで素直な心を持っているからかなって思います。
ある時のライブでは、最初に「mamakanonの真似をしてね」と伝えただけで、ライブが終わるまで顔を掻くしぐさや、ちょっとワンピースの裾を直すしぐさまでを真似してくれた子どもたち。その純粋さに、泣き上戸の私kanoは涙が込み上げて歌えなくなり、それを見て相方nonももらい泣きするというシーンがありました。
カバー曲で『にじ』を歌った時も、みんながまっすぐな瞳でこちらを見ながら全員で大合唱。その歌声や純粋に歌う姿にkanoは感動して泣いてしまい、子どもたちにキョトンとされたこともあります。
逆に、児童館で行うライブでは、『思い切り抱きしめよう』の曲でママたちが静かに涙を流すのを見て、またまたもらい泣き。と、泣いてばかりいるわけではないのですが(笑)、ライブするたびに元気と幸せをもらっています。ライブは、2人にとって最高に幸せな時間なんです。
「ママに寄り添う」をテーマに、ありのままで進んでいきたい。
mamakanonのライブでは、赤ちゃんが泣いても、歩き回っても、途中でトイレに行くのもOK。舞台に子どもが登ってきても抱っこして歌っちゃうくらい、とにかく気楽に楽しんでもらいたいと思っています。
それは、音楽動画も同じです。「うんち」なんて曲にしていいのかな?とも思ったけれど、全部それが私たち「ママ」のリアルだから、ありのままに曲にする。
自分たちがママとして体験したことを元に、「ママに寄り添える」ことならなんでも挑戦していこうと思っています。そして、最強の相方nonと2人なら、それができると確信しています!
さてさて、最後までお付き合いいただきありがとうございました!mamakanonは、これからも「ママに寄り添う」をテーマに活動を続けていきますので、ぜひ子育てにお役立てくださいね。いつの日か、どこかで皆さんとお会いできる日を楽しみにしています!
文/kano
mamakanon
PROFILE
ママカノン/4才の男の子のママ・nonさん(写真左)と、3才と5才の男の子のママ・kanoさん(写真右)によるユニット。それぞれ10代からシンガーソングライター&作詞・作曲家として活動。現在は“ママに寄り添う”をテーマに、育児に役立つ音楽動画を公開中。
mamakanon 公式チャンネル
今月の1曲 わたしのリボン1から10までの数え歌
mamakanon初めての手遊び歌。ライブで小さな子どもたちが盛り上がれるよう、真似しやすい動きが特徴。撮影ははじめてのブルーバック! 手作りした4体の人形をつかって自宅で撮影したそう。