一気に老けた印象に!? 髪の日焼け対策が大切な理由
気温も上がり、紫外線が気になる季節になってきました。いまは外出自粛中という人が多いかと思いますが、この季節の情報としてぜひ知っていてほしい情報をお届けします。
毎年この季節は自分の肌にはもちろん、子どもの肌にも日焼け止めを塗ってあげているママは多いと思います。しかし、そこには盲点が。一番太陽に近い「髪」の日焼け対策はしていますか?実は、髪も紫外線によってダメージを受けるもの。ダメージヘアは、見た目年齢を老けさせてしまう大きな要因です。「顔を隠して髪隠さず」にならないように、髪の日焼け対策について毛髪診断士の元井里奈さんに解説してもらいました。
元井 里奈
毛髪診断士/メノポーズ(更年期)カウンセラー/サプリメントアドバイザー。
HP:毛髪診断士元井里奈プロデュース/女性用・育毛サプリメント「ヘアドルーチェ」
アメブロ:ワーママ毛髪診断士が教える、35歳から始める育毛・美髪ケア
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髪の毛、女性ホルモン、栄養学に関する幅広い専門知識をもとに、抜け毛や薄毛に悩む女性1,000人以上のカウンセリングを行う。女性用・育毛サプリメント「ヘアドルーチェ」をプロデュース。ヘアケアコラムや動画の監修、セミナー等も。慶應義塾大学卒業。アラフォー、2児の母。
髪も紫外線によってダメージを受ける
髪は、肌と同じく紫外線によってダメージを受けます。なぜなら、髪は私たちの皮膚が変化してできた細胞、角質だからです。紫外線を浴び続けることにより、髪表面のキューティクルが剥がれやすくなり、ボロボロ、カサカサの髪になってしまうこともあるのです。一度傷んだ髪は、ヘアケア剤などで一時的に補修することはできるものの、基本的には回復させることができません。死んだ細胞である毛髪には回復能力がないため、ダメージヘアの状態を脱するためには、傷んだ部分を切るか、抜けて生え変わるのを待つしかありません。ですので、ツヤ髪をキープするためには、普段から髪へのダメージを予防しておくことがとても大切になるのです。
髪は、人の第一印象を決める重要なパーツのひとつです。ボロボロの髪では、どれだけメイクやファッションを頑張っていても、見た目年齢が老けてしまったり、悪印象になってしまったりすることも。今年の紫外線シーズンからは、お肌と同じように、髪も紫外線から守ってあげましょう。紫外線は一年中降り注いでいますが、とくに強くなる4月~10月ごろは、髪にも紫外線対策をすることが望ましいです。
おすすめ!髪の紫外線対策3つ+α
それでは、髪を紫外線から守るためにはどうすればよいのでしょうか?
一番手軽なのは、帽子を使うことです。出かけるときにパッとかぶるだけでOKなので楽ですね。子どもにも被せてあげやすいのもポイントです。帽子の素材は、木綿や麦わらなど、通気性のよいものがおすすめです。頭が蒸れたまま長時間放置すると雑菌が繁殖しやすくなりますので、室内では帽子をとるようにしましょう。
「通勤時に帽子はかぶれない」という方や「髪型がペシャンコになることを避けたい」という方には日傘がおすすめです。日傘は、内側が黒・外側が白になっているものが、紫外線対策として一番優れています。黒は光を吸収する性質がありるため地面や自分の肩からの照り返し焼けを防ぎ、白は光を反射する性質があるため空からの紫外線を跳ね返すことができます。
髪の毛用のUVカットスプレーを使う手もあります。髪が長くて帽子から出てしまう場合や、日傘を持つのが面倒という方、髪のUVケアに力を入れたい方におすすめです。できれば頭皮にも使えるものを選び、髪の分け目(頭皮が露出している)の部分にも吹きかけてあげましょう。UVカットスプレーを使う場合には、髪や頭皮の清潔さを保つために、1日の終わりによく洗い流すことも大切です。
ついでに、これは“頭皮”の紫外線対策となりますが、頭頂部の髪の分け目位置は適宜変更しましょう。いつも同じところで分け目をつくっているとそこだけ連続して紫外線を浴び、ダメージを蓄積させてしまいます。頭皮の紫外線ダメージは薄毛リスクにも繋がりますので、要注意です。
危険度MAX! 紫外線シーズンに髪をボロボロにする行動とは?
それでは反対に、髪をボロボロにしてしまう危険な行動とはどのようなものでしょうか?
それは、海へ入ったあと、濡れた髪のままビーチサイドで長時間過ごすことです。
髪は濡れた状態だとダメージを受けやすくなります。そのうえ海水はアルカリ性。髪は普段弱酸性の状態ですが、海水によってアルカリ性に傾くことによって髪はさらにダメージを受けやすくなるのです。そのような状態のままビーチサイドで長時間過ごし紫外線を浴び続けてしまうと、髪は強烈なダメージを受けることになります。弱っている時に強烈なパンチを受け続けるようなことになるわけです。
できれば海からあがったあとは、真水のシャワーで海水をしっかり流し、ドライヤーで乾かしてからビーチで過ごすようにしましょう。施設が整っていない場合には、パラソルの下で過ごす、帽子をかぶる、シャワーで流しておく、などの対策をしておくだけでもダメージを軽減することができます。
筆者は海へ入るときはターバンやバンダナで髪全体をまとめて包み、海水に浸かるのは肩までにして過ごしています。
海水浴までいかなくても、屋外フェスや遊園地など長時間髪に直射日光を浴び続けることのないように気をつけましょう。熱射病を防ぐ意味でも日傘や帽子の使用が推奨されていますが、これらはツヤツヤ美髪をキープするためにもとても大事なことなのです。
忙しいママでも素敵な印象をキープするためには、肌だけでなく髪の日焼け対策も大事です。長い付き合いをする自分の髪だからこそ、大切にしてあげましょう。