緩みがちになるのが心配。リモートワークのコツ、教えて!
今回のテーマは「リモートワークのコツ」です。口コミサイト「ウィメンズパーク」のママたちの投稿から、みんなが実践してみたリモートワークの感想を紹介します。また、多様な働き方に詳しい、平田麻莉さんにアドバイスをもらいました。
通勤がなくてうれしいという声が一番
突然増えたリモートワーク。みんなの生活に、どんな変化があったのでしょうか。
電気代と運動不足が気になるけど、最高!
「電気代と運動不足が気になりますが、その他は最高です。通勤時間がドアツードアで片道1.5時間くらいなので、1日が急に3時間長くなった感じ。お惣菜ばかりだった夕飯もちゃんと作れます。子どもが小学校に上がるタイミングで、毎日は無理でも、週に数日はリモートワークできるように、職場に働きかけるつもりです」
オンラインミーティングには気を遣う
「リモートワーク、通勤のないのはうれしいですが、オンラインミーティングはちょっと気を使います。まず、自宅のネット回線が途切れないかという心配。それから、『お化粧しなきゃ』『背景が綺麗にうつるように場所移動しなきゃ』とかも考えてしまいます。でも、今までとは違う働き方を強制的にやらされることで、今後の本当の意味での働き方改革が進む気がします」
外出せずに1日家でPC作業は気が滅入る…
「私の会社は現在、正社員は原則全員在宅勤務、派遣さんも一部在宅勤務になったようです。
業務状況はチェックされており、1日外に出ることもなく、家でPCに張り付いていると気が滅入ります。かと言って、PCにSkypeで電話もかかってくるので、なかなかトイレも行けません」
集中力や緊張感がなくパフォーマンス落ちる気が…
「通勤の代わりに昼食の準備が必要になり、子どもに仕事の邪魔をされます。やはり家だと集中力や緊張感が落ちるため、パフォーマンスも落ちているように感じています。これは自分の問題なのかもしれませんが、悩んでいます」
まずオン・オフの切り替えのできる環境作りを
快適という声も多いけれど、集中力が続かないという人も。家で仕事をするポイントを、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会代表理事の平田麻莉さんに聞いてみました。
「集中して仕事をするためには、メリハリが必要です。狭くても良いので、ワークスペースはココと決めて、そこに座っている間は仕事モードになるのがお勧めです。
小さな子どもでも、『ここにいる時はお仕事してるからね」と伝えておくと、なんとなく理解します(もちろん話しかけられることがゼロにはなりませんが)。
特定の場所が確保できなければ、ダイニングテーブルの一角などでも大丈夫ですが、食事やテレビの時間と分けて、その都度、作業スペースを整理しましょう。日中は仕事に集中できるよう、昼食は前の晩や朝のうちに用意して温めるだけにしておくと、気がラクになります。
ただ、1日中外出せず、家族以外の誰とも話さないのはストレスにもなります。メールのかしこまったやり取りだけではなく、チャットツールで同僚と気軽に報連相をできるようにしたり、ビデオ会議ツールでチームの情報共有ミーティングや上司との1on1を定期的に設けると良いと思います。
いずれも無料で使えるツールがたくさんありますから、組織全体で公式導入されていなくても、まずは身近な共感者とコミュニケーションを取ってみるだけでも良いでしょう。オンライン飲み会も流行っています。子どもを寝かしつけた後に気軽に集えるので楽しいですよ」(平田麻莉さん)
仕事に集中する時間や場所とプライベートの住み分けだけでなく、ストレスをためこまない工夫が閉じこもりがちな在宅勤務のポイントのようですね。(文・橋本真理子)
平田麻莉さん
在宅勤務のパイオニア。プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会代表理事。PR会社を経てMBA取得。現在はフリーランスPRプランナーや、ケースメソッド教材のケースライターとして活動。多様な働き方の環境整備に情熱を注ぐ。
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。