壮絶な出産体験!赤ちゃん観察マンガ・にくきゅうぷにおさんにインタビュー
Instagramのフォロワーが6万人超えのにくきゅうぷにおさんは、長男ぷにおくん(2歳)、次男のぷにすけくん(1歳)の日常をイラストや育児漫画にして投稿しています。ぷにぷにほっぺの息子2人を“観察”したエピソードが癒されるうえにおもしろいと話題になっています。
インタビューの前編では、にくきゅうぷにおさんが漫画を描き始めたきっかけや、出産時の壮絶なエピソードをお聞きしました。
プロフィール / にくきゅうぷにお
長男ぷにお(2歳7カ月)、次男ぷにすけ(1歳3カ月)の育児漫画をたまにTwitter&Instagramにてアップしています。現在、講談社漫画アプリPalcyにて「ぷにぷにぷにおちゃん〜赤ちゃん観察日記〜」を連載中。
育児中の息抜きに漫画を投稿
にくきゅうぷにおさんとぷにおくん
――にくきゅうぷにおさんが「ぷにぷにぷにおちゃん」を描き始めたきっかけを教えてください。
「長男が生後4カ月目くらいで夜は比較的寝てくれるようになったため、息抜きで育児絵日記を描いてTwitterでアップするようになりました。
名前の由来は特になく……ノリで浮かんだものをそのままつけました」
○○中にネタがひらめく?!
――いつもどのようなタイミングでネタを思いつきますか? 漫画を描いている時間は?
「ネタは寝かしつけ中や子どもと遊んでいるとき、うんこのおむつ替えているときや、自分がうんこしているときによく思い浮かぶ気がします。
保育園が休みのときはおもに子どもが寝たタイミング、子どもがおもちゃやYouTubeに夢中になっているあいだに漫画を描いています(※現在はコロナウイルス対策により保育園休園で自宅待機中です)」
おむつ替え中にピリリリッ!
長男出産時、2日間の陣痛と弛緩出血でボロボロに
――ぷにおくん、ぷにすけくんの出産時に大変だったことはなにかありますか?
「長男出産時は本当に大変でした。
陣痛が始まってから約2日間、陣痛室と病室を行ったり来たり。それでも子宮口がなかなか開かず、微弱陣痛になり促進剤を投与しました。
血圧計やNSTの配線、促進剤点滴と尿管、あらゆる配線に絡まりながら陣痛室で阿鼻叫喚! 促進剤を投与されてからも子宮口がなかなか開かず、医師の指示でいきみ逃しを数時間するも、不可抗力でいきんでしまい、子宮口全開でない状態で破水してそのまま分娩台へ。
そこで思いっきりいきんだら弛緩出血になり1500mlの出血! 分娩台から起き上がると呼吸が苦しくなり朦朧とした意識の中で、分娩台の上に両手をついてガクガクしていました。その後の処置でなんとか回復しましたが、出産は本当に命がけだと痛感しました。
退院後も炎症で激痛を起こしたり、骨盤周辺がシクシクするなど回復までにかなり時間がかかりましたが、1カ月後にはふつうに散歩できるほどまでに回復しました。
ちなみに次男は、陣痛が始まり分娩台に上がってからは30分で産まれるというスピード出産でした。
今では、すばしっこい子どもと追いかけっこができるくらい元気になっています。産後は安静のために家事全般を手厚くサポートしてもらえるよう、事前に家族で話し合っておくことは大事だなぁと思いました」
出産時のエピソード
産後の回復を待たずして初めての育児へ
――初めての育児ではどんな壁にぶつかりましたか?
「全部が壁でした。産後ボロボロになった身体を屈めてのおむつ替え・沐浴・円座クッション上での授乳からして心が折れそうでした。じわじわ傷や体力・精神力の回復を待つことに専念しました。
その後は旦那に夜泣き時のミルクやおむつ替えや家事のサポートなどしてもらい、徐々に余裕が出るようになりました。2人目が産まれた今では家事育児ともに、ほどよく手を抜いてだいぶ楽できるようになりました」
2人のお世話が同時に降りかかる……!
――年子男児の育児で大変なこと、2人目の育児で気をつけていることはありますか?
「連続うんこ漏れ・風邪を引いたときの頻繁な通院やこまめな投薬・ごはん時のダブル食べこぼし処理・月齢毎に違う離乳食や通常食の作り分け・ケンカの仲裁などなど……大変なことはいっぱいです!
おもちゃの取り合いなどをめぐって長男が次男を(次男が長男を)叩いたり、つねったり、押したり、かじったりすることもあるのでそのときはすぐ割って入るようにしています。加減が分からなかったりするので『やさしくしてね』『イタイタイでしょ?』などと頻繁に伝えるようにしています
ただ、お昼寝中の2人の寝顔は本当に天使だったり、かわいいおじさんだったりするので、しばらく眺めて癒されながらなんとかがんばっています」
ぷにおくんからのバックハグにキュン!
ぷにおくんの出産は、癒し系の漫画からは想像できないほど壮絶な体験だったようですね……!いっぽうで2人目のぷにすけくんの出産自体はスムーズだったようでホッとしました。年が近い幼児2人のお世話は大変なこともたくさんありますが、かわいい寝顔に癒されつつ踏ん張っているとのことでした。後編ではお子さん2人の子育てやお気に入りのエピソードをお聞きしました。お楽しみに!(文・清川優美)