必読!時間管理術&時短家電を買う前に知っておきたい4つのルール【時短スッキリ術】
育児・家事・仕事……この3つに苛まれ毎日クタクタというかたは多いのではないでしょうか。時短スッキリ術最終回は、1日のスケジュールの組み方を時短のプロにレクチャーしてもらいました! また忙しいママを助ける、とっておきの時短家電の選び方も一緒に教えてもらいましょう♪
教えてくれたのは……
生活コラムニスト/ももせ いづみさん
暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。子育てをしながらフルタイムやフリーランスで働いてきた経験をもとに、忙しくてもすっきりと豊かに暮らすアイデアを発信し続けている。
その日やりたいことを○○にアウトプット
家事に育児、掃除に仕事……忙しすぎて「やりたかったことが終えられず1日がすぎてしまった」という日も少なくないですよね。こういったときはどのように1日のスケジュールを組めばいいでしょうか?
ももせさん「1日のタスクをたくさん自分に課してしまうと『あれもできなかった』『これもできない』と“できないこと”を数えてしまいがちです。
家事は24時間休みなし、毎日やらなければいけないことが山積みですが、逆に考えると“今日やらなくても困らないこと”、“だれかに頼めばいいこと”もたくさん。できなかったこと、やらなかったことを数えずに、“今日できたこと”を数えて、自分を褒めてあげましょう。
私がやっているのが、朝起きたとき、その日にできそうなこと、やりたいなと思う家事を1つか2つ、ポストイットか手帳に書き出してみるということ」
ふせんにやりたい家事をメモ
ももせさん「在宅勤務やパートで公私の時間配分がむずかしい人は、バーチカルタイプといって、1日の時間軸が書かれているスケジュール帳を使うのもおすすめです。仕事など決められている時間を書き込んだら、残りの家事や育児に配分される時間帯の中に、今日できそうな家事をひとつ組み込みましょう。『できてもできなくてもオッケー』という気持ちで」
バーチカルタイプのスケジュール帳
ももせさん「大事なのは
・その日の体調・天気、子どもの健康状態に合わせてやりたい家事を決めること
・『やらなくちゃ』ではなくて『やりたいな』と思えることから取り組むこと
・できたら達成感を持ってよろこぶこと
できたらはなまるをつけて『できた!』と自分を褒めて。1日にひとつでもそんな家事ができたら、あとはもう大丈夫。
同時に、手帳には自分の時間も予約しておきましょう。本を読む、ドラマを見る、昼寝する、手芸する。自分時間を予約して『そのあいだは家事をしない!』と決めて休むことも大事。
知人には、やりたいけどできないこと、懸案になっていることをポストイットに書いて壁に張り出しておくという人もいます。それをできそうな家族が引き受けてやっていく。そんなふうに上手に“お願い”することも大事ですよね」
なるほど、たしかに “やるべき”なのに“できなかった”と思い込んでいる家事も多いかも。完璧にこなそうと自分を縛り付けてしまうと、できなかったときにイライラして家族に当たり散らすこともしばしば……気楽に構えるようにしたほうが良さそうですね。
また自分の時間をしっかりとスケジュールに書き込んで“見える化”しておくと、メリハリがついてより有意義な時間が送れますね。時間管理は手帳でもGoogleカレンダーなどでオンライン管理するのもオススメです!
忙しいママを助ける時短家電
このようにスケジュールを組んで思い通りに行くこともあれば、育児中のお世話や思わぬアクシデントに時間が取られて、タスクがこなせないこともたくさんありますよね。
パパに手伝ってもらいたいけど仕事が激務だったり、共働きで思うように家の時間が取れない場合、限られた時間で家事をこなしていくしかないという家庭もあります。
そんな時はやっぱり道具に頼るのが一番! ということで忙しいママにピッタリのお役立ち時短家電を教えてもらいましょう。
ももせさん「まず定番の『食器洗い機』や『衣類乾燥機』、『ロボット掃除機』は時短家事の三種の神器とも言われていますし、最近では『自動調理鍋』や、床の拭き掃除をしてくれる『水拭きロボット』なども評判です。
これらは有無を言わさず、最強の時短家電。迷っている方がいらしたらぜひ導入を……と言いたいところですが、いずれもかなりのお値段なので、そろえると予算オーバーという方も多いはず。
時短家事家電として優先順位をつけるなら、私個人としてはまず『食器洗い機』の導入がオススメ。というのも、食器洗いに関しては、洗い方の工夫や食器数を減らすという方法以外、代替え案がないからです。できればビルトインの大きいサイズがよいのですが、卓上型でも効果大です。
そのほかの時短家電については、もし導入をためらってしまう方は次のような選択肢もありです。予算も半分以下ですみますよ!」
1.衣類乾燥に「除湿機」を
ももせさん「洗濯物を乾かすのに必要なのは、熱よりも湿度コントロール。除湿機を使ってみましょう。一晩でほぼ洗濯物が乾きますし、衣類も痛めません。
いつもの部屋干しにプラスして運転させるか、洗面所や納戸を物干し部屋にして運転させるのもおすすめです。外干し主流の人でも、天候や時間に左右されることなく洗濯できるようになるので、時間の余裕が生まれます。寝る前に部屋で干せれば子どもやパートナーと一緒に干すのも簡単。
クローゼットや押し入れ、靴箱の除湿・消臭にも使えて便利です。価格も1万円台から入手可能。梅雨の季節は大活躍しますよ」
2.充電式の小型掃除機で誰でも掃除
ももせさん「『掃除機ロボット』は便利だけれど、床の上を片付けるのが大変という人も意外と多いよう。そこで活躍するのが充電式のスティック型掃除機。ごみをみつけたらすぐ手に取れるので、家族も掃除に参加しやすくなります。
オススメはほうきとセットで使う方法。汚れやすい場所はおしゃれなブルーム(ほうき)を設置して、これでほこりやゴミを集めたら、充電式の掃除機をちりとり代わりに。廊下、階段などもこの方法ならラクチンです。これなら数千円で手に入るハンディタイプの充電式掃除機でもオッケー」
3.調理器具×家電でひと手間を省く
ももせさん「高機能のオーブンレンジや『自動調理鍋』などにはなかなか手が出せないという方は、まずは“調理道具”に目を向けてみて。例えば保温鍋、短時間で調理ができる圧力鍋は、調理時間を短縮してくれる強い味方です。
ぜひ併用してもらいたいのが、ガス台やIHについている“タイマー消火機能”です。タイマー機能がない方は、卓上のタイマー付きIH調理器なら手頃な価格で手に入ります。加熱時間をタイマー設定しておけば、安心してキッチンを離れられるので小さいお子さんがいても安心。
同様に、レンジで使える炊飯やパスタ容器、魚グリルで使えるスキレットなども有効。調理器具と家電を上手に組み合わせてひと手間省きましょう」
4.最新家電はレンタルから始めてもOK
ももせさん「使ったことのない家電はまずレンタルで試してみてから購入を決めるのも賢い方法です。たとえば拭き掃除ロボットブラーバのレンタル。
・Rentio(ブラーバ一覧)
ほかにもダイソンが行っているサブスクのサービスや
・ダイソン テクノロジー プラス サービス
バルミューダなど気になる最新家電を試せるサブスクのサービスもありますよ。
・Subsclife
上手に選んで、賢く時短してくださいね!」
共働き家庭が増えてきて便利な時短家電もたくさん登場していますが、たしかにお値段もそれなりにします。購入を迷っている場合、まずはレンタル! その家電が自分に合っているのか、家に合っているのか、実際に使ってよーく見極めて購入を検討するのが賢い選択かもしれませんね。
1日のスケジュールに“やりたい家事”と“自分の予定”を組み込むこと。できるだけ家電に頼り、購入を迷っている家電はレンタルしてライフスタイルに合っているかどうか見極めること。大きくこの2つは忙しいママの時間を有効活用するカギになりそうです。
予定通りに進まなくてイライラすることもあるけれど、できなくても自分を責めないで「まあいっか」という心構えも忘れないでくださいね♪(監修・ももせいづみ 文・清川優美)