第3子妊娠中で双子ママの山田ローラ 日本の幼稚園弁当が「すごすぎる」と驚愕
ラグビー選手の妻で男女の双子のママである山田ローラさん。日本とハワイを行き来する生活をしています。緊急事態宣言が解除されて、いよいよ日本での双子ちゃんの幼稚園生活がスタート。初めての「日本のお弁当作り」の驚きとうれしさのエッセイです。山田ローラさんの「日米子育てリポート」連載、再スタートです。
双子の幼稚園生活がスタート。なんと日本のお弁当作りもスタート
コロナウイルスの影響で双子の幼稚園が約2ヶ月ほど延期となっていたのが6月からやっとスタートしました! 自粛生活をしている時は常に子どもと一緒で、体力を持て余している3歳児2人をいかに疲れさせるかが日々課題でした。やっと幼稚園開始で子どもだけではなく私もかなりうれしいです。しかし、開始予定の1週間ほど前に園から思わぬ連絡がありました。 コロナウィルス対策により自由登園になることになり、実際に登園する園児の人数を正確に把握できず、加えて衛生面も配慮し、当面の間はお弁当持参とのこと。
それを読んだ私の心の叫び。
ひょえー!
以前双子が通っていた保育園でも給食があり、ピクニックとかしても簡単な詰め合わせとかしかしたことない私がいきなり朝イチで2つのお弁当を作ることになりました。 お弁当箱さえ家になかったので急遽ネットで一式揃え、お弁当中身のアイディアをひたすら検索。
日本のお弁当はキラキラ。アメリカでは紙袋ランチが主流
ここでまたビックリ!みなさん、お弁当のレベルが高すぎます・・・。うわさには聞いていたキャラ弁や 栄養を考えきった素晴らしいお弁当の写真が私の携帯のスクリーンでキラキラ輝いているのではないですか。アメリカ育ちの私はお弁当のイメージが自分の経験とあまりにも違いすぎてますます自信がなくなっていきました。
アメリカではsack lunch (紙袋ランチ)が当時は主流でした。アメリカンドラマとかでよく見かけるいわゆる茶色の紙袋にサンドイッチをドーン!バナナ1本ドーン!小袋のポテトチップスドーン!以上!! の大雑把なランチでした。朝も両親は自分の支度などで忙しいので、みんな各自自分の分だけ を用意するスタイルです。
日本のお弁当の文化と違いすぎて、あせる私がいました。 あのかわいらしいお弁当箱の中に栄養と彩りを考慮し、崩れないようにすき間なく配置を考え、かつ子どもが好きそうなキャラクターやデザインにする、日本お弁当の素晴らしさ! 私も負けてられないと思い早速買い出しに行きました。
小分けにしてある冷凍食品などの充実度にびっくり
野菜コーナーで悩み、お肉コーナーで悩み・・・、気持ちばかりパニックになる私が発見したのはお弁当コーナー!キャラクターの絵がすでに描いてあるウィンナーから味つけがしてあるミートボール。すでにさまざまな形にカットしてあるのりやチーズ。これならなんとかなりそうと一安心。
普段あまり使わない冷凍食品コーナーものぞいてみると、お弁当用にすでに小さく調理されてあるおかず の品揃えが豊富なのです!あらかじめチンするものもあれば、凍ったままお弁当箱に入れて自然解凍可能な物も。
日本の素晴らしいお弁当文化とともに小分けにしてある冷凍食品や調理済みの食品の品数がアメリカに比べて群を抜いているのです。 双子がお弁当にどう反応するのかいまいちわからず、私の練習も兼ねて幼稚園が始まる前に一度試しに作ってみた結果!
いや~難しい・・・ お昼の時間に合わせて時間もたっぷりある中でも具材の配置、量、かわいらしさなど考えていたらあっと言う間に時間は過ぎていきました。子どもが食べる量にしたらやはりお弁当箱もすき間が多く、かと言ってぎゅうぎゅうに詰めても残す羽目になってしまいます。
好きなものをたっぷり入れた、登園初日のお弁当は・・・完食
いろいろと試行錯誤をし、最初のうちは完食してくれるように好きなものをたっぷり入れたお弁当 にしました。登園初日を終えて帰ってきた双子の空っぽのお弁当箱をみると、達成感が込み上げて、また明日も頑張ろう!って気持ちになりました。最近では朝のルーティンとしてお弁当を作る流れが出来てきたので、やっと手際もよくなりつつ、少しでも憧れのキャラ弁に近づけれるように頑張っています。
文/山田ローラ 構成/ひよこクラブ編集部
山田ローラ
Profile
タレント・コラムニスト 1988年9月23日生まれ。アメリカ・アイオワ州出身の日米ハーフ。アメリカで大学を卒業後、日本でモデルデビュー。2015年3月にラグビー選手の山田章仁さんと結婚、2016年9月に男女の双子を出産。現在第3子妊娠中。