第3子妊娠中の山田ローラ。3歳の双子の「バイリンガル育児」に思うこと
今回は「バイリンガル育児」のお話。
男女の双子のママである山田ローラさん、ラグビー選手の山田章仁さんの妻でもあります。現在第3子の出産のためハワイに里帰り中。双子ちゃんと一緒の飛行機長距離移動は大変だったといいますが、双子ちゃんたちは日本語と英語の両方を駆使しながらお話がどんどん上手になっているとか。山田ローラさんの「新・日米子育てリポート」第2回。
ママは英語、パパは日本語で話しかけ、使い分けも上手に
ハワイと日本を行き来する中で子どもたちは自然と英語と日本語に触れ合う機会が増えてきました。赤ちゃんのころから私は極力英語で接して、パパは日本語で話しかけるように心がけています。
最初は子どもが混乱するかなと不安はありましたが、現在3歳になった双子は上手に英語と日本語を使い分けています。
日本のおじいちゃんとおばあちゃんには日本語。アメリカのグランマとグランパには英語。たまにボキャブラリーの関係でちゃんぽんになってしまうこともありますが、言語の違いは理解していると思います。
子どもたちが言葉を吸収する力は、本当に素晴らしい
とくに幼稚園に通い始めてからは一気に日本語が増え、私もこんな言葉教えたっけ⁈とびっくりすることが度々あります。
子どもたちの言語を吸収する能力は本当に素晴らしいです。最初は日本語がまわりと比べたら単語も少ないし、自分の意思を先生やお友だちにちゃんと伝えられるかな?と心配ばかりしていました。
幼稚園から帰ってきて1日の出来事を日本語で聞いても英語で返事をするので、ますます不安に… 。
しかし数週間すぎると日本語のお歌を歌ったり、お友だちとこんな遊びをしたなどを日本語で一生懸命話をしてくれるようになりました。先生に園内での様子を確認してみても、最初はちょっと言葉のギャップがあっても、子どもたち同士で言語を超えたコミュニケーションがとれているみたいで、徐々にその環境に慣れていくうちに双子も日本語の単語が増えていったみたいです。
ハワイでも遊び感覚で学べる日本語ワークブックを大活用
現在は日本の幼稚園はお休みしており、ハワイの自宅にいます。せっかくたくさんの日本語を覚えたのに、使わなくなって忘れてしまうのが心配なため、日本からお勉強グッズを持参しました。日本語の絵本やカルタなど。そしてひらがなドリルは繰り返し使えるようにホワイトボード型のものを購入しました。
遊び感覚でお勉強ができるので、子どもたちも私も飽きずに毎日少しずつ進めています。
ハワイにいる間は私の両親が英語で話すので、逆に私が日本語で話しかけたりもしています。
日本のテレビ番組は見られないのですが、YouTubeなどで動画をみたり、お歌を歌ったりしています。
日本の幼稚園で習った歌やダンスを双子が指摘しあいながら披露
以前新型コロナでの自粛中に幼稚園がオンラインで授業をしていたこともあり、動画を見返してあいさつの練習なども続けています。幼稚園で習った歌やダンスを双子が間違いを指摘し合いながら披露してくれるのは見てるほうもとても面白くて、少しの間だったけど日本の幼稚園に通えたのはすごくいい経験だと実感しています。
私自身も小さいころから日本とアメリカを行き来しながらの生活を送っていました。確かに移動やお友だちとの別れなどその時は少し寂しい思いもありました。しかし今思えば2つの国に住むことによって両国の言葉をより早く取得できたのかもしれませんし、この様な環境を与えてくれた両親には感謝をしています。双子にもいつかは日本語と英語をきちんと使い分けられるようになってほしいので、今日も全力で日本語で話しかけていきたいと思っています!
文/山田ローラ 構成/ひよこクラブ編集部
山田ローラ
Profile
タレント・コラムニスト 1988年9月23日生まれ。アメリカ・アイオワ州出身の日米ハーフ。アメリカで大学を卒業後、日本でモデルデビュー。2015年3月にラグビー選手の山田章仁さんと結婚、2016年9月に男女の双子を出産。現在第3子妊娠中。