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都市型浸水は川から離れてても起こると実感、あるママの体験、自宅も保育園も浸水

昨年、2019年10月12日に日本に上陸した台風19号は、関東地方や甲信地方、東北地方などに記録的な大雨をもたらし、甚大な被害が出ました。それから半年、台風19号で浸水被害があった神奈川県川崎市に住むママ2人に話を聞きました。前回記事に引き続き2人目のママのインタビューです。

【リポート2】浸水して自宅が半壊。被災した1才の女の子ママファミリーの場合

「まさか自分が被災者になるなんて」と語るのは、1才10カ月(当時)の女の子のママであるTさん。台風19号で自宅が浸水被害にあったそうです。そのときの様子を聞きました。

――台風が上陸したときの様子を教えてください。

台風が関東地方に上陸したのは10月12日・土曜日の午後。実はその3連休は、実家で過ごす予定になっていたため、土曜日の午前中に自宅のある川崎市から、実家のある横浜市に家族3人で車で移動しました。徐々にひどくなる台風の様子に自宅が心配になったとき、ママ友から「多摩川がはんらんしそうだけど、避難する?」とメールが。実家にいることを伝えましたが、自宅の様子が心配になってインターネットで検索。でも、よくわからず、自宅が多摩川から数キロ離れていること、自宅付近はどうやら停電しているようだが、川がはんらんしている様子がないことを確認して、「おそらく大丈夫だろう」と思いながら眠りにつきました。

――自宅の被害を知ったのはいつです

翌日の日曜日、「自宅の様子が心配だから」と夫1人、車で戻ることに。私は娘の世話もあるため、実家に残ることにしました。夫からひと言「「ダメだった」とメールがあり、浸水被害を知りました。すぐに夫に電話をすると「自分1人じゃちょっと無理だから、電車が動き始めたら戻ってきてほしい」とのことで、午後に帰宅。駅前はいつも通りの様子だったのに、歩き始めたら自宅近くから景色が一変。泥だらけでした。

近所のコインパーキング

自宅近くのコインパーキングも泥だらけで封鎖中。

――自宅の被害状況を教えてください

わが家は3階建ての戸建て。浸水したのは1階のすべて(玄関、洋室、洗面・脱衣所、浴室、トイレ)です。付近の川がはんらんしたのではなく、排水が間に合わなくなった下水がマンホールからあふれた、いわゆる「都市型浸水」でした。そのため、町内はいたるところが泥だらけ。報道によると、自宅付近は道路から1メートル50センチ水がきたそうです。車で実家に行っていたため、普段は自宅のカーポートに駐車している自家用車が無事だったことが、不幸中の幸いでした。

台風翌日(10月13日)室内

泥だらけの廊下の様子です。

――浸水した自宅の修繕はどうしたのですか?

1階に置いてあった家財をすべてカーポートに置き、家の中をホースと高圧洗浄機で水洗いしながら泥を流しました。高圧洗浄機は、隣町に住む友人が自転車で届けて貸してくれたものです。これがなったら、片づけが終わらなかったかもと思うくらい助かりました。家の前の道路には近所の家々から出された泥だらけの家財が山積みになり、下水のにおいが充満。それから数日は、ひたすら泥を流し、洗い流せた個所は消毒…という作業を繰り返しました。同時に、漏電・ガス漏れのチェックを依頼し、保険会社への連絡や、清掃・消毒をしてくれる業者を探すなどの作業をしました。

台風翌々日(10月14日)・清掃中の室内

1階の洋室を清掃中。家の中なのに靴を履いての掃除です。

――台風直後のお子さんの様子を教えてください

10月13日・日曜日は私の実家に、14日・月曜日(祝日)は私の姉家族に娘を預かってもらい、私と夫は自宅の片づけをしました。その後は娘も帰宅をしましたが、わが家は2階のリビングなどは変わりなかったので、娘も普段と変わらず過ごしていました。
ただ、実は娘の通う近隣の保育園も浸水被害で教室が使えなくなってしまいました。系列園に教室を間借りして、預かってもらえることが決まったときはホッとしました。

――被災後の教訓があったら教えてください

3つあります。まず、1つ目は「自然災害に“絶対大丈夫”はない」ということ。川から離れていることもあり、浸水が起こるとは想定していませんでした。ただ、「都市型浸水(雨水の排水が間に合わず町中に水があふれる)」は、場所に関係なく起こる可能性があります。普段からしっかり準備しておくことが大切だと思いました。
2つ目は「近所と連携できると心強い」ということ。自宅が浸水して、何をどこに連絡してどうすべきか、何もわからない状態でした。でも近所みんなが被災者。近所同士で情報交換することで
乗りきれました。
3つ目は「保険の大切さ」です。わが家は建物のみ、水害保障ありの火災保険に入っていました。被災した1階は、業者に依頼した清掃・消毒で約50万円、室外機が故障したエアコンと床暖房の買い替えなど設備の修理に約50万円、1階全体の修繕・リフォームに約500万円かかりましたが、大部分を保険で賄うことができました。ただし、家財道具や自転車など、保険対象外のものの被害も大きかったです。

どちらのママも「子どものことを第一に考え、日ごろの準備と早めの判断が大事」と語っていました。「たぶん大丈夫」と油断せず、万が一の災害のために、家族で話し合いと、備えをしておきたいと感じました。

取材・文/ひよこクラブ編集部

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