【産後お助け動画】いつものママバッグをそのまま防災バッグに 日本助産師会監修
小さな赤ちゃんのいる家庭だからこそ、「もし災害が起きたら、どうしたらいいの?」という心配の声をよく聴きます。台風、地震など、自然災害はいつ起こるかわかりません。もしもママと赤ちゃんだけの外出時だったら…。
そんな場合を想定して、普段使うママバッグに、必要最低限をプラスすることでミニマムな防災バッグにする方法を紹介します。
教えてくれたのは、たくさんのママたちに防災についての講演やレクチャーで全国を飛び回っている、NPO法人 MAMA-PLUGアクティブ防災代表の冨川万美さん。地震などの災害時の持ち物を詳しく聞きました。
ママバッグにはもともと災害時に必要なものが入っています。
「ママバッグには、紙おむつや着替え、授乳ケープなどなど必要なものが入っているので、災害時にとっても心強いものになります。下記にあらためてママバッグに入っているものを抜き出してみました。平常時はもちろん災害時も役立つものばかりです。」
これだけそろえておけばいざというときも安心
・母子健康手帳
・健康保険証
・紙おむつ
・おしりふき
・着替え
・タオル
・ペットボトル
・ごみ袋
・授乳セット
・ウェットティッシュ
・アルコール消毒液
・ケープ
・ガーゼ
・ティッシュ
・飴やチョコなどの食べ物類
・絆創膏
・携帯用バッテリー
授乳セットには必要であれば、哺乳びん、ミルク、消毒液も用意しておくと便利です。アルコール消毒液は普段の外出時でも活躍するグッズ。必ず携帯しましょう。水洗いができない災害時には欠かせないものです。
持ち歩くモバイルバッテリーは、電池式と充電器式があります。充電式の方が繰り返し使え、パワーがあるのでオススメです。
また母子手帳には、産院やかかりつけの小児科医、地域の助産院・助産師さんなどの連絡先を書いておくといざというとき役立ちます。とくに助産院は地域によっては、災害時に母子の避難所となる役割を担っている場合も。
赤ちゃんが夜泣きするから避難所に行けない、などと悩む前に一度相談してみましょう。
いつものママバッグにプラス! 「防災ポーチ」があると便利
「上で紹介した、ママバッグの中にプラスして持っておくと便利なものがあります。それが防災ポーチです。よこ20cm、たて10cm、幅10cmくらいのコンパクトなもの。
ママバッグにこれも入れておくことでミニマムな防災バッグになります」
防災ポーチの中身はこれ!
・モバイルバッテリー
・生理用品
・マスク
・授乳セット
上記の4つの基本のアイテムを入れておきましょう。モバイルバッテリーはいくつあっても役立ちます。
また、もしポーチに入るなら旅行用のスキンケアセット(少量ずつセットになっているもの)、リップクリームまたは保湿クリーム(子どもにも使えるワセリンなどでも可)があると便利です。
災害時は、メイクが落とせないなどで、ストレスになる場合も女性は多いです。また懐中電灯は、キーホルダー型のものやペン型など嵩張らないものがあるので、そのようなものは入れておくと安心です。
いざというときのために、できるだけ普段使いもできて、そしてかさばらないように備えておきたいですね。
今回教えてくれた人
●NPO法人 MAMA-PLUG アクティブ防災事業 代表 冨川万美さん
自ら考えて動く「アクティブ防災」を提唱し、全国で防災講座を展開するほか、女性のキャリアを豊かにする「キャリア事業」などを中心に活動。
著書に、実際に被災したママたちの声を集めて作った『被災ママ812 人が作った子連れ防災手帖』や『子連れ防災BOOK』など
祥伝社『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』
監修/日本助産師会 撮影/小山志麻 モデル/深沢奈央(JAZZ) スタイリング/梶本美代子 ヘア&メイク/杉山ミキ 文・動画制作/たまひよ編集部 動画撮影日2020年5月13日