【産後お助け動画】赤ちゃん家族のローリングストックとは? 日本助産師会監修
災害発生時、公的な支援物資はすぐには届かないと言われています。また、コンビニやスーパー、ドラッグストアの商品が無くなるかもしれません。
そこで、今注目されているのが「ローリングストック」。
災害時の食材の備蓄についての考え方ですが、赤ちゃんのいる家庭で応用できると考え方を紹介します。
赤ちゃんがいる家庭のローリングストック
ローリングストックは、「日常で使う」→「使った分だけ買い足す」→「備える」が基本の考え。従来、食材の備蓄は3日分あれば十分と言われていましたが、大きな被害が及ぶ可能性のある南海トラフ巨大地震では、「1週間以上」の備蓄が望ましいとの指摘も。
そこで、日頃、食材を少し多めに買い置き(ストック)しておいて、食べたら買い足して回転させていく(ローリング)という考え方が生まれました。この考え方は食材以外にも応用できるとさまざまに広がりを見せています。赤ちゃんのお世話グッズもそのひとつです。
ローリングストックしたいグッズは?
赤ちゃんのために必要なものは下記の4つ!
(1)紙おむつ
2パックは最低でも常に用意しておきたいもの。とくに新生児期の赤ちゃんはおむつ替えの頻度が多いので多いと安心できます。
(2)水
災害時は、水が不足します。大人用の飲料として以外に温めて調乳に使うなど、あればとっても便利です。水は2L×12本ぐらいのストックが目安です。
(3)アルコール消毒液
避難先、災害時は不衛生な場所も。1つあるだけで清潔を保てるのでぜひストックしておきたいもの。
(4)おしりふき
4パック程度が目安です。おしりふきは、災害時に手口ふきにも使え、とっても便利なアイテムです。
上記の4つに加え、必要に応じてミルクセットを用意しておきましょう。また消臭ごみ袋も用意しておけば、おむつを捨てる時に活躍します。
賞味期限は定期的にチェックを
賞味期限のあるものは必ずチェックしておきましょう。期限が迫っているものは使ってしまい、少なくなったら買いたしていきましょう。
賞味期限はラベルの横、またはキャップに印字されていることがあるので、確認を。
特別に備えるという意識と、普段から使うものを備蓄しておき、使ったら買いたすのがおすすめです。日常生活により防災の意識を高めることにもつながります。
今回教えてくれた人
●NPO法人 MAMA-PLUG アクティブ防災事業 代表 冨川万美さん
自ら考えて動く「アクティブ防災」を提唱し、全国で防災講座を展開するほか、女性のキャリアを豊かにする「キャリア事業」などを中心に活動。
著書に、実際に被災したママたちの声を集めて作った『被災ママ812 人が作った子連れ防災手帖』や『子連れ防災BOOK』など
監修/日本助産師会 撮影/小山志麻 モデル/深沢奈央(JAZZ) スタイリング/梶本美代子 ヘア&メイク/杉山ミキ 文・動画制作/たまひよ編集部 動画撮影日2020年5月13日