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コオロギとエビ……のホラーさをおたくマンガ家が感じた日

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エビが、エビが……。
一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコマ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#39

うどんすきの……思い出が……


育児コミックスの2巻でも書いたが、相変わらず2号は動物が大好きである。

ホームセンターへ行くたびペットショップにコーナーへ行きカメを見たりメダカを見たり透明のカップにぎっしり詰められた生体のコオロギ(餌用)を見たりしている。グロい。

やったことないけどこのギシギシのフタにもびっしりザワついているコオロギ(体長1cmくらい)を好きな分だけ出すのってどうやるんだろう…フタをカパッと開けたとたんススワタリのように一気に容器外へゾワァッ!と飛び出たりしないのだろうか…おそろしい。ひとつひとつをピンセットでつまんであげたりするのだろうか…。

想像して思い出してしまったんだけど、(ここから先グロ注意)昔、友達とうどんすきのお店に行ったとき『低温で寝てるけど生きてる新鮮なエビ』というのを出され、『生きてるのでお湯に入れると暴れます。箸で押さえつけておとなしくなったらゆであがるまでお待ちください。』というおそろしい説明とともに箸を渡されたことがある。

一緒にいた友達に『な…直子ちゃんやって…』と言われ、グロいと思いつつ特に深く考えずエビを箸でつまんで鍋に入れたところ、ものすごい勢いで暴れ出した。エビは!!今!熱湯につけられて苦しんでいます!!!という振動が箸から伝わってくる。時間にして10秒くらいだったと思うが、箸ごしに『ビクッ』『ビクッ』と伝わるエビの痙攣が徐々に静まり、しばらくしておいしそうなゆでエビができた。

この!?作業を!?客に!?やらせる!!!!意味!!!!!???

自ら生き締めをさせられたのはこれが最初で最後だったんですが、なんか他のできごととかほぼ覚えていないんですが、この作業だけは鮮烈に覚えているので自ら命を絶つ経験は貴重といえば貴重であったのだなあと思ったのでした…。というか…あれはエンタメとして提供されていたのだろうか…?

命をいただく意味を深く考えてしまうんだけどあのサービス?は今も提供されているのだろうか…。わからない…なにもわからないんだ…。(エビはふつうにおいしかったです。)

あ、いやコオロギ、コオロギなんだけど…。ってかコオロギをピンセットでつまんでカエルにあげるのはたぶんそんなに心が痛まないと思うんだけど(個人の感想)あのエビは…なんだったんだろう…。ダイレクトに苦しんでる様子が感触として伝わってくるからインパクトが強かったんだろうか…。インパクト…ダイレクト…MS-DOSプロンプト…。

そんなわけでペットショップ店に行くたびにあらゆる命に思いをはせて複雑な気持ちになるのであった…。



すみません、2号の動物好きの話を書きたかったんですが、10年以上前の思い出だけで1000文字消費してしまったので次回へ続きます。うどんすき屋(正確にはしゃぶしゃぶ屋)でエビを生き締めしたことのある方はぜひコメントください。(おわり)


御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
 御手洗直子twitter:@mitarainaoko

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