部屋の模様替えがブーム、風の通り道や色を意識して「涼しさ」を演出するコツ3
赤ちゃんもちびっこも、そしてママもパパも暑い夏がやってきます。今年はお出かけもなんとなく気乗りがしない…そんなときは、おうち時間を少しでも涼しく感じられるといいですね。インテリアの視点から涼し気に暮らせるアイデアについて、インテリアコーディネーターの麻姑(まこ)さんに聞きました。
麻姑(まこ)
現役フリーランス・インテリアコーディネーター。いろいろなハウスメーカー、工務店とコラボして、夢をかなえるインテリア実現のために毎日奔走中。インテリアのプロ目線で子育て世代を応援。
アメーバブログ:麻姑路倶
インテリアに『寒色』を取り入れる
あなたの好きな色、何色ですか?
近頃は小学生のランドセルもカラフルになり、ラベンダーやブルーやミントグリーンといったカラーの人気が高まっているそうですね。
そんなさわやか系の色、暑い夏にこそインテリアに積極的に取り入れたいカラーなんです。
寒色と暖色はご存知でしょうか。ざっくり言うと、いわゆる爽やか系の色=寒色です。具体的にはブルーやグリーン、ネイビーなどが挙げられます。
実は寒色は、赤やオレンジといった暖色と比べると体で感じる温度が2~3度下がるという実験結果もあるのです。暑い夏、インテリアにコレを利用しない手はないですよね。
では具体的にどこに寒色を使うと効果があるのでしょうか。
答えは『目につくところ』。これがポイントです。さわやかさは視覚から感じることが多いのです。
たとえばカーテン。余裕があればカーテンそのものを寒色に変えるといいですが、手持ちのカーテンにブルーのリボンを垂らしてみたりするのも効果あり。
ランチョンマットやクッションのカラーを変えたり、白い壁に寒色のファブリックやウォールステッカーなど貼ったりするのも楽しいですね。
洗面所やトイレにブルー系の小物を置くのもおすすめです。
まずトライしやすいことから始めてみてください
ブルーやグリーンといってもいろいろなバリエーションがありますが、自分が好き!心地いい!と感じる色でいいんです。直感力も色選びには重要なポイントのひとつ。楽しんで好きなカラーを見つけてください。
模様替えで『風の通り道』を作る
次に意識したいのが『風の通り道』。
実際のところ最近のお家では、夏場に窓を開けることは少ないのかもしれません。本格的な猛暑の時期なら窓を開けたほうが暑いこともありますよね。そこで、エアコンの風がお部屋のなかをどう流れればいちばん気持ちいいか、休日に実験してみてはいかがでしょう。風の通り道を邪魔しないような家具のレイアウトを工夫してみてください。
また一つあると便利なのがサーキュレーターです。
冷たい空気は下に、暖かい空気は上に流れます。下に溜まりがちな冷たい空気をサーキュレーターで混ぜて、風の流れをお家の間取りに応じて作っていけば、きっと去年の夏より過ごしやすい空間にすることができるはずです。
特に吹き抜けがある一戸建てにお住まいの場合は、サーキュレーターがよりその効果を発揮しますよ。
『小さな工夫』で夏を乗り切る
最後にすぐに試せる涼しい小ネタをいくつかご紹介します。
扇風機やハンディファンをお持ちの方も多いと思いますが、その周りに氷や保冷剤を置いて使うと、ファンから流れてくる空気の温度が少しだけ下がるんです。周りの空気とほんの少し温度が違うだけで、とても涼しく感じることができますよ。
そんなふうに作った涼しい空気をキッチンの手元で使ったりすれば、夏場のお料理作りがちょっぴりラクになるかも。
またうちわや扇子、すだれタイプのランチョンマットなど、視覚的に涼しさを連想することができるアイテムをインテリアに足すのも一つの方法です。ガラスのお皿にミニすだれを敷いて、サラダなど盛り付けてみてもいいですね。
ほかに、100均ショップなどで見た目に涼しいインテリア用ストーンを手に入れて、水に浮かべて飾ったり、フェイクグリーンをジェリー状ビーズやビー玉に挿してみるのもおすすめです。何かカラーを足すときは、寒色、さわやか系の色を意識して選んでみてください。
ちょっとした小物ひとつでも、涼しさは演出できます。寒色カラーで夏の爽やかな雰囲気をコーディネートして、よりいっそうおうち時間を楽しんでいただくことができるよう、応援しています。