友利新・ベビーフードに罪悪感がなくなったきっかけは、小児科医のあるひと言
コロナ禍のステイホームで家事が増える中、子どもにベビーフードを食べさせる機会が増え、罪悪感を感じているママも多いみたい…。今回は、そんなお悩みに、3人のママで皮膚科医の友利先生がアドバイスをしてくれました。
ママ×医師 友利先生の子育てが楽しくなる処方箋#17
子どもにレトルトを食べさせることに罪悪感を感じます
<ママからの質問>
コロナ禍の影響もあり、家事を手抜きするしかない現状。でも、ベビーフードを食べさせてばかりだと罪悪感も…。罪悪感を感じる必要はないと頭ではわかっているのですが、どうしても手抜きに対するうしろめたさがぬぐえません。手抜きを受け入れられたらラクなのにな~と思います。(1才4カ月の女の子のママ)
ベビーフードを使う罪悪感が、小児科医のある言葉でラクに
新型コロナウイルスの影響で、私も上の子どもたちのために3食作らなければならなくなり、そこに下の子の離乳食が加わって、毎日がとても大変でした。それこそ最初は3食手作りで、栄養のこともしっかり考えて作っていましたが、ベビーフードや出前をとってしまうことも…。9カ月になる娘の離乳食もほとんどベビーフードに頼っているというのが現状です。
私自身もベビーフードに頼ることは手抜きではないと頭ではわかっていても、どうしても罪悪感を感じていたのですが、小児科の先生と話をすることで少しラクになりました。
手作りよりベビーフードのほうが、子どもの成長にいい面も!
というのも、その小児科の先生のお話は次のような内容だったからです。
「手作り離乳食はもちろん素晴らしいことだけれども、栄養面ではどうしてもかたよりが出てしまう。とくに成長に必要な鉄分やビタミンDなどは、手作りで補うのはなかなか難しい。そのため海外では市販のベビーフードには鉄分やビタミンDが配合されているものが多い。それなのに日本では鉄分やビタミンDが配合された商品は少なく、また、多くのお母さんが離乳食=手作りじゃないと手抜きだと考えている。専門家からしたら、赤ちゃんの発達のためにも市販のベビーフードを活用してほしい」
確かに、鉄分を多く含む食材というとレバーなどがありますが、手作りで調理するのはかなり手間がかかってしまいます。“子どもの成長にベビーフードは悪い”というイメージでしたが、実はそんなことはまったくなく、逆に成長のためには必要な場合もあります。“手抜きではなく成長のために”と思って、積極的に市販のベビーフードを活用してください。
構成/ひよこクラブ編集部
栄養たっぷりの離乳食を食べさせてあげたいというのは、多くのママ・パパ共通の思いです。でも、だからといって、離乳食は手作りしなきゃダメということはないようです。ベビーフードを上手に使いながら、親子ともにストレスフリーの離乳食タイムを過ごしてくださいね!