自分がいなくなる時のこと、考えません?[ハハのさけび #70]
2歳の息子のお母さんをしています、わぐりです。「ハハのつぶやき」という子育てイラストをTwitterとInstagramで描いています。
2年の不妊治療を経て子どもを授かり(連載「モヤサバ妊活」)、たくさんの発見があった妊娠期を経て(連載「妊婦のハッケン」)、出産した私(連載「ハハになった日」)。この連載「ハハのさけび」では、育児をする中での気持ちの変化や、母親になって変わった世の中の見方などを書いていきます。親という共通点を持つみなさんに、共感してもらえたら嬉しいです。
自分がいなくなる時のこと、考えません?[ハハのさけび #70]
自分に何かあったら、子どもはどうなってしまうんだろうと、ときどき想像してしまいます。子育てにかかるお金を考えると、自分が働き続けられることがもっとも重要なのですが(ハハのさけび#66参照)、いつ何があるかわからないし。一番恐ろしいのは、自分が死んだら子どもはどうなるんだろう・・・ということ。最近、「もしもの時のノート」というのを買いました。お金や重要書類がここにあるとか、自分が死んだらどうしてほしいとか、時間があるときに書き足していっています。
子どもが生まれ、離婚してちょっとしてから、それまで全く疎かった保険について少し勉強しました。自分が死んだ時の保険、自分が病気などで働けなくなった時の保険、学資保険、自分の老後のための保険、特定の病気になった時の保険、など・・・。結局、保険が必要という確信に至らず、現時点では新たには入っていないのですが、そのうち落ち着いたらまた考えた方がいいのかなあと思っています。
思えば子どもが生まれてから少しずつ、「私がいなくても生きていけるように」しているなあと思います。まず、妊娠という切っても切り離せない状態から、出産があって(ハハになった日 #4参照)。いろんな病気や予防注射を乗り越えて、ある程度体が丈夫になって(ハハのさけび #21-25参照)。保育園に慣れたときは、自分とは違う社会を知ったのだと思い(ハハのさけび #27参照)、断乳したときは、私にしかできないことが減ったと思い(ハハのさけび #64-65参照)。こういうことが積み重なっていって、最後は子どもが働くようになったら、この一大事業は完了なのかも。
自分が子どもから必要とされなくなるようにしていくことが育児だなあと、思います。ちょっと寂しいですけどね。もしもの時は、いつか必ず訪れます。その時に子どもが、生活に困らずに、強く生きていけるように・・・自分に何ができるか、何が残せるか、考えています。
[わぐり]
2018年4月に息子を出産した35歳。
「ハハのつぶやき」Twitter(@ninputweet)とInstagram(@ninputweet)で、妊娠中から現在の育児中までのイラストを、ほぼ毎日更新しています。