片付けのプロが指摘!多くの人が悩む「取扱説明書」、知るだけで片付くファイリングルール3
家の中にあるさまざまな製品の「取り扱い説明書」。使いたいときに見つからなかったり、今使っている製品の取説なのか前のものか分からなくなってしまったり、という経験はないでしょうか?今回は失敗しない取説のファイリング方法について、整理収納アドバイザーの岩佐弥生さんに聞きました。
岩佐弥生
整理収納アドバイザー
元ズボラ出身で、仕事と家庭を両立中の一児の母。ショールームの収納コーディネート、講師業、企業の収納コンサルタント等幅広く活躍。お片づけが楽しく!好きになる!「収納用品」も販売している。
そもそも「ファイリング」って必要?
ファイリングとは分かりやすくいうと、「書類を整理し、分類して保管する」こと。見つけやすい仕組みを作っておけば使いたい時にサッと使えるので、快適に暮らすためにはファイリングが必要なのです。
ファイリングで大事なこと3つのルール
ファイリングって何だか難しそう…と感じている人におすすめのルールが、下記の3つです。
・一括管理
さまざまな場所で使うからと収納場所を分散させるのではなく、リビングなど一か所で収納管理しておくのがおすすめ。
・複雑化させない
ファイリングに欠かせないのが、モノを使いやすいように分ける「分類」です。ただし分類は複雑にさせないのがポイントです。
・家族みんながみつけやすい
自分だけでなく家族もすぐに取説を見つけられれば、それは相当使いやすいファイリングになっている印です。
我が家の取説簡単ファイリング
ファイリングが苦手でも失敗しない!我が家で実際に行っている取説ファイリングの作り方をご紹介します。
①家にある取説を「集める」
まずは、家の中にあるさまざまな取説を全部集めましょう。
②簡単に「分類」する
ファイリングが苦手な人は、分類が苦手なことが多いのでは?取説の分類は複雑化させないのがポイント。取説は「使っている場所」で分類する方法が分かりやすくておすすめです。
■我が家の分類
①リビング・寝室
②キッチン・洗面所・子供関係
③マンション用室内設備(※)
我が家の分類は上記のとおり。ちなみに③については、我が家は賃貸マンションで引っ越し時に室内設備の取説を引き渡す必要があるため、分類を分けています。賃貸マンションの人は参考にしてください。
③リングファイル・ホルダーを用意する
大きな分類を決めたら、取説をあてはまるところに分けていきます。
取説はまとめると重さや厚みがでるので、丈夫で沢山入るサイズのものを選ぶのがおすすめです。我が家では、キングジムの「リングファイル」と「ホルダーファイル」を使っています。ホルダーファイルは、マチ付のものを選ぶことで厚みがある取説も収納しやすくなります。
④「取説リスト」を作る
作った分類ごとに、自分が持っている家電の「取説リスト」を作ります(写真参照)。
例えば「リビング・寝室」の場合であれば、テレビ、掃除機、ノートPC、エアコンなど、その場所で使っている家電の内容をリストに記載していきます。順番はとくにこだわらなくてもOK。エアコンなど同種の家電を別の部屋でも使っている場合には、家電名の横にどこの部屋のものかも記載しておくと分かりやすいです。
そして、家電名の横に「番号」をふっておきます。完成したら、リストはトップページに挟んでおきます。
トップページに挟んだリスト
リストは、PCで作っても手書きでもOK。手書きの場合は消せるボールペンがおすすめです。また、これから取説が増えることも考えてホルダーファイルは空きを作っておくと便利です。
⑤ あとは取説を「入れていく」だけ
リスト順に取説をホルダーファイルに入れていきます。
この時、ホルダーファイルにも「番号シール」を貼っておきます。番号シールは100均のタッグシールに手書きで番号を書いてもOK。シールを貼る時は写真のようにずらして貼ると、番号が見つけやすくなります。
シールをずらして貼ると見つけやすい
取説を見たい時は、リストを見れば見たい取説の番号が分かり、あとはその番号を開けばすぐに見つけられるというわけです。
新しい家電を購入したら、これまで入っていた取説と交換するだけ!これなら以前の取説と重複することもありません。必ず、今使っている家電の取説のみが入っている仕組みです。
新しい製品を買って取説が増えたときは?
新しく取説が増えたら、リストに取説名と番号を追加していきます。例えば子供のベビーカーやチャイルドシートなど、もう使わない取説と入れ替えをしてもOK。リスト作成を手書きにした場合、消せるボールペンを使うことで上書きがラクになります。
保証書はどう保管する?
別々で保管せず、一緒に入れておけばOK。取説や保証書を見たい時は、このファイルを見ればすべてが分かるようにしておけば、家族も使いやすくなります。
「どこで使っているのか」を基準にして、細かく分類しなくてもリスト番号を見れば分かる簡単なファイリング。シンプルなので我が家でも好評です。ぜひみなさんも、失敗しない取説ファイリングを作ってみてはいかがでしょうか。