入園前までに身につけたい「生活習慣」「お友だちとのかかわり」「人の話を聞く」こと
幼稚園入園が近くなると「まだ〇〇ができない!」など不安も。でも「あれも! これもできるようにしよう!」と思うと、親も子もストレスに。まずは「生活習慣」「お友だちとのかかわり」「人の話を聞く」を中心に、入園準備を進めませんか。
入園前の不安上位は「生活習慣」「お友だちとのかかわり」「人の話を聞く」
こどもちゃれんじ調べによると「入園準備の不安」は、次のような結果が。
1位 トイレでおしっこができること 58.8%
2位 お友だちとのかかわり 50.0%
2位 人の話に耳を傾けられること 50.0%
4位 好き嫌いせずに食べられること 47.1%
5位 優しい声かけができること 32.3%
*2020年8月 こどもちゃれんじ調べ。2・3歳の来年入園予定の子、年少児をもつおうちの方へのアンケートより
ママたちの不安の上位は「生活習慣」や「お友だちとのかかわり」「人の話を聞く」でした。ママたちからも次のような声も聞かれます。
●4月から幼稚園なのに、まだおむつが取れません!「トイレ行こう」と誘うと「イヤ!」の繰り返し。「なんで嫌なの?」と理由を聞くと「イヤだから」と言われます(涙)。おむつはずれにプレッシャーを感じます。
●春から幼稚園入園ですが、私はこれまで息子と長時間離れたことがありません。息子の性格は、甘えん坊だけどやんちゃ。そのため「お友だちに意地悪しないかな?」「座って先生の話が聞けるかな?」と心配です。
今年はとくに新型コロナウイルスの影響で、児童館に思うように行けなかったり、プレ保育が短縮されたりするなど、例年とは違った環境下での生活が続いています。そうした影響もあり、入園に不安を抱くママやパパは多いようです。
ママ&パパの不安解消! 家庭でできる入園準備3つのポイント
「生活習慣」「お友だちとのかかわり」「人の話を聞く」は、遊びなどを通して家庭で身につけていくことができます。ポイントは次の3つです。
Point1 生活習慣は「自分で!」の意欲を刺激することが第一
スムーズに園生活を送るには、衣類の着脱、ボタンのかけ外し、靴下・靴の脱ぎ履き、トイレ、食事などは自分でできたほうが安心。自分でできないときは、生活習慣をテーマにした絵本などを見たり、歌に合わせて着替えたりしながら楽しい雰囲気のなかで「自分でやろう!」という意欲を刺激して。“ママやパパがやってくれて当たり前”と思わせないことがカギ!
Point2 お友だちとのかかわりは、仲よく遊ぶためのルールから教える
幼稚園などに入園して集団生活が始まると、お友だちとのかかわりがぐんと増えます。そのため家庭では、DVDや絵本などで仲よく遊ぶためのルールを教えてあげて。また「貸して」「いいよ」だけでなく、「待ってね」など自分の気持ちが伝えられるようにすることも大切です。
Point3 人の話を聞く練習には、やりとり遊びが効果的
人の話が聞けるにようになるには、まずはママやパパの話を聞けるようになることが第一歩! たとえばお店屋さんごっこのように「玉ねぎいくらですか?」「50円です」「安いですね!」など、やりとりができるごっこ遊びだと、楽しみながら相手の話を聞く練習ができます。
「入園はまだ先!」と思っても、時間の流れは早いもの。園によっては年が明けるとオリエンテーションなどがあることも。また子どもは、教えてすぐにできるようになるものではないので、今から少しずつ準備をしましょう。余裕を持って進めることが大切です。
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です