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防災のプロに聞いた、 コロナ禍での防災の備え、スリッパ?トイレの逆流?絶対知っておきたいこと3

コロナ禍によって、私たちの生活は大きく変化しました。それは、災害対策の方法や考え方にも影響しています。そんな状況の中で、ママやパパは災害時の対策に加えて、感染予防にも気を使わなければいけません。そのためにも、正しい知識を持っておくことも何より大切。そこで、アウトドア防災ガイドのあんどうりすさんに、コロナ禍での防災について聞きました。シリーズ「小さな子どものいる家庭で災害が起きたら…?」の連載4回目です。

<プロフィール>
あんどうりすさん
アウトドア防災ガイド。阪神大震災の被災体験とアウトドアの知識を生かし、2003年より全国で講演活動を行う。日常使いのバッグを防災仕様にするというアイデアや、子育てグッズと防災グッズをイコールにするアウトドア流のアイデアは、子育て中のママやパパに好評。
あんどうりすの防災・減災 りす便り

知っておきたいこと1 コロナ禍での防災が新常識に!? 避難所に行かないという選択肢も

コロナ禍の災害時では、避難所に行きづらいと考えている人も多いと思います。

あんどうさん 以下敬称略)「コロナ禍では、人が多く集まる避難場所や避難所に行かないという選択肢も考えましょう。まずは自宅を安全にしておき、リスクに応じた備蓄が必要になります。洪水の浸水継続時間が2週間と想定される地域もあります。電気、ガス、水道も止まり、救助も来ないかもしれません。それでも自宅にいるのであれば、2週間分の備蓄が必要になります。コロナ禍の巣ごもり期よりも、インフラが止まってしまう分、過酷になります。また、エレベーターが止まったマンションの上層階に食料や水を運ぶのが大変なので、10日以上の備蓄が必要な場合もあります。状況に応じて、備蓄の量が変わります。家が安全であれば、避難の必要はありません。これはコロナ禍においてとても重要なことです。また、感染対策の一環として、テント泊も選択肢のひとつ。人との接触を減らせますし、子どもが騒ぐのが心配な場合も、テント泊なら安心です。海で使うようなUVテントは風雨に弱いため、室内利用はできますが、野外には向きません。耐水性や耐風性があるもののほうが、突然の雨にも対応できるので安心です。今はテントの性能も格段に上がって、簡単に設置できるものも多くあります。コロナ禍の影響もあり、アウトドアを楽しむ家族も増えていますし、これを機にキャンプを楽しみながらテント泊に慣れておくのもいいですね」

感染症対策のためのグッズは、自分で用意しておくのが基本のようです。非常用の持ち出し品の中に、以下のものも加えておいてくださいと、あんどうさん。

災害時の持ち出しグッズに加えたいもの

画像提供/あんどうりす

知っておきたいこと2 子どもの体調不良時に備え、アプリで対処法を知っておく!

子どもが災害時に体調を崩してしまうと、ママやパパはいつも以上に心配してしまうもの。ただ、避難所や避難場所では熱中症やノロウイルスが流行るという報告例があります。普段から対処法を知っておくことが災害時にも役立ちます。

子どものケガと病気対策

画像提供/教えてドクター

(あんどう)「子どもがかかりやすい病気やケガのケアは、普段から対処できるようにしておきましょう。たとえば、佐久市医師会 教えてドクタープロジェクトチーム発行の「教えてドクター」という無料アプリをダウンロードしておくと、症状から対処法を調べることができ、子どもの状態によって救急車を呼ぶべきか、自家用車ですぐ受診すべきか、診療時間内に受診すればよいなどをアドバイスしてくれます。また、応急処置などの方法もイラスト入りで丁寧に教えてくれます。また、災害時の対応についてもアプリで読めるだけでなく、アレルギーや発達障がいがあるなど特別なケアが必要な場合についてもまとめています。災害対応のページは私も含め様々な専門家がチームとして関わって作成しています。ふだんも災害時も使える便利なアプリです」

子どもの具合が悪い時は、ママも慌ててしまうもの。そんな時は、ママ友や近所の人、まわりにいる人に頼ってみることも大事だそうです。

知っておきたいこと3 トイレの確保は感染症予防にも有効!災害用トイレの備えを

後回しにしがちなのが、災害時のトイレ問題。災害が起こって4時間以内に困ることは、飲み物でも食べ物でもなく、トイレだとも言われているそう。

(あんどう)「震度5以上の地震が起こった後は、配管が破損している場合があるので、トイレの水は流さないのが原則です。水害の時、周囲が浸水してくることで、汚水が逆流してくることがあります。「コポコポ」という音がしてきたら、逆流の可能性があるので、便器の蓋をあけてその中に、水のう(ビニール袋の中に水をいれたもの)を入れて、逆流を防止します」

自宅でできる、災害用トイレ

画像提供/あんどうりす

(あんどう) 「避難所のトイレや、災害時に街中で使えるトイレは、圧倒的に数が足りません。親子で安心して使うためにも、自宅のトイレを災害後も使えるようにしておきましょう。市販の非常用トイレセットは設置しやすく、殺菌や匂い対策など工夫があるので、災害直後におすすめです。避難が長期にわたる場合や準備が間に合わなかった場合には作ることもできます。ポリ袋を、便器のふたをあげた中に一枚敷きます。その上に蓋をかぶせ、再度ポリ袋をかぶせ、その中にオムツやペットシーツをセット。毎回汚物を廃棄できるように、蓋ありのバケツなどを用意します。災害用トイレを使った場合に、気になるのは匂いです。大と小を分けた方が匂いがひどくなりません。また、市販のオムツの匂いが漏れない袋は災害対策としても優秀です。備えがない場合は、ガスバリア性の高い素材で匂い対策ができるので、普段から使ってみてください。食パンの空き袋のほか、ポリ塩化ビニデリンを使っているラップは匂い漏れを防ぎます」

取材・文/内田あり


トイレが汚れてしまうと感染症の感染源にもなりうるので、地震や水害の際には、スムーズに災害用トイレを設置して、なるべく清潔に保つことが大切だそうです。自宅に準備するだけでなく、外出先で被災することもあるので、携帯トイレも忘れずに。コロナ禍で家にいる時間が増えたいまだからこそ、もう一度防災グッズを見直すチャンスです。

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