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保活中のママ・パパ必見! 子どもが夢中になれる「学びの芽」が育つ保育園って?? ~園で子どもは何してる?Vol.4~

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ベネッセ池上保育園

いよいよ保活が本格化する季節。保育園を探しながら、「文字や数を教えてくれる園がいいのかな」「英語や体操がある園がいいのかな」と考える保護者も多いのではないでしょうか。

玉川大学教育学部の大豆生田啓友先生は、「幼児期はとくに、子ども自身が『おもしろそう』と思い、遊びの中で自ら試行錯誤しながら『やってみる』経験が大切で、そうした経験の積み重ねが、この先の学びの土台になっていきます」と話します。大人でも、興味のないことはなかなか身につかないもの。子どもならなおさらかもしれません。

では、子どもが夢中になる「おもしろい!」は、どうやって生まれるのでしょうか。

今回は、今どきの園選びをテーマに、子どもの「もっとやりたい!」を育む取り組みをしているベネッセ 池上保育園を訪問。ドキュメンテーション(写真付きの保育記録)と園内研修を通して、子どもたちの学びの芽が育つのをプロの保育者がどんなふうに支えているかを、見ていきます。

高さ比べが大ブーム!子どもたちの夢中のかげに先生の工夫

ベネッセ池上保育園のドキュメンテーション
ベネッセ池上保育園のドキュメンテーション
ベネッセ 池上保育園のドキュメンテーション
積み木に始まった高さ比べ。人と比べたり、ものと比べたり、いろいろなものを測りまくるのが楽しくて仕方ない子どもたち

それは、積み木遊びから始まった

ベネッセ 池上保育園の園内研修で共有された「高さ比べ」のドキュメンテーション。子どもたちが、高さや長さを比べる遊びの様子が何日にもわたって記されていました。

最初は積み木のタワー作りから始まったそうです。友だちと力を合わせて、どこまで高く積めるか挑戦していた子どもたち。保育者がその高さを測って同じ長さのテープを壁に残すと、「ぼくより大きい!」「○○ちゃんはどうかな?」と比べあいっこに。

ブロック玩具を長くつないでものや人と比べるなど、比較はどんどん広がっていきました。次の日も次の日も、その比べあいは続き、担任の先生や、保護者など背の高い人を探すことに発展。

やがて、子どもたちは「この高さを超えられる人募集!」というコーナーまで作ることに。実は、この遊びが園全体を巻き込む探究へと発展していったかげには、先生の工夫がありました。

子どもの「もっとやりたい!」に寄りそう、プロの保育者のかかわりかた

高さ比べに人を呼ぶことを思いついた子どもたち
高さ比べに人を呼ぶことを思いついた子どもたち

ベネッセ 池上保育園の先生は、子どもたちが何に関心をもち、何をおもしろいと感じているのかを丁寧に見取りながら、その思いや発見が広がっていくように 関わっているそうです。たとえば、積み木で楽しんでいるのを見て、壁にテープで高さがわかるようにしました。これにより、普段何げなく見ている園内にあるものを、長さや高さという違う角度から発見することにつながりました。

また、長くつないだブロック玩具の作品を、本来なら金曜日に片づける予定でしたが、先生は子どもたちの思いを大切にして週末も残すことに。遊びが長期間つながって、高さ比べに人を呼ぶにはどうしたらいいかを、考える遊びへと発展していきました。

高さ比べ募集の看板作りをすることになったとき、看板を作りたい気持ちはあるものの、どうやって文字にしたらよいか考えていた年少児に対して、先生は手を出すのではなく「誰が得意かな?」とひとこと声をかけました。すると、子どもたちは文字を書くのが得意な年上のクラス(アクティブ)の子を思い出し、お願いに行くことができました。

「子どもが文字を書きたいという思いを持ったそのとき、大人が教えてしまうのは簡単です。ですが、子ども自身がどうしたら自分のやりたい思いを実現できるか考える。そして『年上の〇ちゃんにお願いしよう!』と思いつく。お願いされた年中さんも、自分が誰かの役に立つことを知ることで自信につながります。子どもたちの主体性を大切にし、その子の得意が輝くような大人のかかわり方を大事にしたいと思っています。」

と先生は話してくれました。子どもたちをこんなまなざしでとらえ、遊びに夢中になれるよう工夫していたのです。

大豆生田先生の視点「やってみたい!が学びの芽」

ベネッセ 池上保育園のドキュメンテーションを見ると、子どもたちはただ積み木遊びをしているだけではないこと気づきますよね。

遊びの中で高さ比べをしながら、「高い・低い」「長い・短い」「同じ・違う」といった感覚を、実感を通して身につけていることがわかります。さらに、友だちと相談したり、得意な子に教えてもらったりする中で、人とかかわる経験も育まれています。

大切なのは、大人が答えを教えすぎないことだと思います。ベネッセ 池上保育園の先生がしているのは、子どもの「おもしろい!」に気づき、一緒におもしろがること。結果的に、「もっと知りたい」「やってみたい」という学びの芽を育んでいます。

机の上で数字やひらがなを覚えるのが得意な子もいるかもしれません。
ですが、幼児期の子どもは、遊びを通じた「知りたい」「やりたい」「おもしろい」という心がワクワクする体験のなかで、言葉や数といったものに触れ、感覚を養っていきます。そしてこれがこの先の学習の土台となっていくのです。

そんなふうに子どもの学びの芽を育くんでくれる保育園を選べるといいですね。

<編集後記>
子どもたちの「やってみたい!」を大切にし、遊びの中で学びの芽を育む。そんな園と出合うための、園見学でのポイントを大豆生田先生に聞きました。園に掲示してある『ドキュメンテーション(写真付きの保育記録)』などからも園の保育の雰囲気がわかるので参考にしてみるといいかもしれません。

園見学で、保護者が見ておきたいポイント

子どもたちの様子
□子どもたちが安心して過ごし、自分のやりたい遊びに夢中になっているか
□表情だけでなく、体全体で、園にいることをのびのびと楽しんでいるか
先生のかかわり方
□答えを教えるだけでなく「他にもあるかな?」「やってみる?」など、興味や発見が広がるような声かけをしているか
□子ども一人ひとりの思いやペースを大切にして肯定的に接しているか

保育ドキュメンテーションとは?

写真と文章でつづられた「園生活の記録」です。単なる「今日の報告」ではなく、わが子が何に心を動かし、どう成長しようとしているのかを、保育者の専門的なまなざしを通して共有するツールです。これを見ることで、保護者も「うちの子、園でこんな表情をしていたんだ」と、わが子の新しい一面を発見するきっかけになります。

今どきの保育園で活用が増えているドキュメンテーションとは

<取材先> ベネッセ 池上保育園(東京都)

「その子らしく、伸びていく。」を大切にし、一人ひとりの「やりたい」に耳を傾け、子どもたちだけでなく保護者にとっても安心できる場所を目指す。保育ドキュメンテーションを積極的に活用し、園全体で子どもの育ちを共有し、語り合う園内研修を実施。

ベネッセ 池上保育園ホームページ

取材・文/田中あすか たまひよONLINE編集部

●記事の内容は2026年7月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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