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大人の便秘とは違う、赤ちゃんの便秘、予防、早期発見が大切「小児慢性機能性便秘症」必ず治療を【小児科医】

小児慢性機能性便秘症は、大人の便秘とは違います。排便を我慢することで腸に便を大量にためこんでしまう「病気」です。早期発見の最大のカギは一日の排便回数だといいます。治療のスタートが遅れると長期化してしまう病気なので、早めの処置が大切です。

離乳期に始まりやすい小児慢性機能性便秘症とは?

小児慢性機能性便秘症とは、週に2回以下しか排便がない日が1カ月以上続く病気です。また、ただ何日も便が出ないというだけでなく、排便に時間がかかる、排便痛が強い、排便時に肛門(こうもん)が裂けて出血する、便意はあっても我慢してしまう、などの排便困難もあります。小児慢性機能性便秘症に詳しい、東京都立小児総合医療センター消化器科部長の村越孝次先生に話を聞きました。
「ガイドラインでは、週に2回以下しか排便がない日が1カ月以上続く状態を小児慢性機能性便秘症としていますが、その状態ではすでに、直腸はかなり悪い状態です。そうなる前に適切な処置をすることが大切です。健康な子どもの排便回数を参考にしてください [表1]。この基準をはずれるところから便秘が始まっています」(村越先生)

[表1]健康な子どもの排便回数
表にある回数より排便が少ない場合は、便秘傾向にあるといえます。

(「小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン」より改変)

初診が2才を超えると治療が長期化しやすい

村越先生のところに駆け込んでくるのは3~4才の子が多いといいます。その背景には便秘を病気としない風潮が残っていることにも原因があります。
「6カ月~.1才の離乳期に便秘が増えることがわかっていますが、保護者がおかしいと思って周囲に相談しても病気として受け止められず、症状が進行してしまうことがあります。初診が2才より上の年齢になると予後が悪く、治療は長期化する傾向が高いです」(村越先生)
症状が進んでしまうと.便失禁“が始まります。
「便失禁とは長期間出されなかった便のかたまりが直腸に詰まり、下剤による軟便や大きな便の先が、詰まった便のまわりからもれ出るようにして肛門の外に出てくる状態のことです」(村越先生)
そこで初めて小児慢性機能性便秘症と診断され、親はわが子の腸のX線写真を見て衝撃を受けると言います。

便秘かな、と思ったら浣腸(かんちょう)で出すことが大切

「便秘を疑ったら、浣腸で出してあげてください。浣腸はくせになるという人もいますが、そんなことはありません。直腸に便が長期間たまると腸が拡張し、反応も鈍くなります。治療では便のかたまりを除去して腸をからっぽにしますが、伸びた腸が元に戻るのにはとても時間がかかるのです」(村越先生)
5才の長女が3才のときに小児慢性機能性便秘症と診断された秋山ゆかりさんに話を聞きました。近所の小児科受診のあと、専門医を受診し、今は便が出ないときは〝浣腸.するケアを続けています。
「腸に便が大量に詰まった写真を見てとてもショックでした。この病気に関する情報は少なく、わが家も受診が遅れました。便秘にはおしりの近くにたまった便を出すこと(=浣腸)が必要だと知ってほしいと思っています」0才代、1才代のうちから食べたら出すのリズムを崩さないことがこの病気の予防となります。

監修/村越孝次先生 イラスト/福士陽香 文/岩崎 緑 

「食べたら出す」のリズムが崩れたら便秘の始まり、治療が遅れると長期化してしまう病気なので、早めの処置が大切です。

村越孝次先生(むらこしたかつぐ)

Profile
東京都立小児総合医療センター消化器科部長。東京都立八王子小児病院外科勤務を経て現職。「小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン」の作成に協力。

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