これがリアルママの着回しコーデ?【御手洗直子のコマダム日記】
今回は直子のママファッション事情について。大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#52
最後に買った服が衝撃の…
引きこもりではあるものの、毎年2~3度は誰かと出かけたりなんだりという予定があったが、コロナ禍にあって今年は本当にどこにも出かける予定が無いまま経過しそうである。その状況下で例年とは大きく変わった点を述べると、お出かけ着を必要としないまま衣替えをせず今年の冬を突っ切りそうな勢いである。おいおい。メイン引き出しの中が主にTシャツである。着るもんがねえ。
もう『着る服を考える』という事自体を放棄した自分が夏の終わりにフード無しのジップアップパーカー、同じものを3着買ったのだが、ひたすらそれを着て生きている。ついでにカップ付きインナー、フリースインナーも同じものを4着買っており、完全にアニメキャラのクローゼットになった。まだ最近ののび太くんの方がバラエティに富んだ服を着ている。そいつをタンスにしまう間も無く洗濯から返ってきたローテーションで着まわしている。オシャレコストゼロである。
30代になると、40代になると、どんな服を着ていいのかわからない…という悩みを見かけるが、それを超越した位置にいて久しいため、わりとマジで外に来て行ける服が無くてびっくりする。最後に買った冬服が授乳服なので7年前である。もう!年代が!変わっている!!今年はあと2か月ほどの冬を引きこもって過ごす予定だが、来年の冬自分が何を着ているのか想像がつかない。たぶんベージュのニットとかに黒のスカートとか履いてる気がする。大丈夫。ベージュと黒さえ着ておけば後ろから撃たれることはない。(たぶん)道行く人が色のついた服を着ているとオシャレだなあと思う。おそらく自分が彩度の高い服を着て外へ出たら、その立ち振る舞いにより即座に射殺されるであろう。おそろしい。もうベージュと黒しか着れない。(実際着てない)
もともと服にはあまり興味がなかったが、コロナでの自粛に伴いほぼ外出することが無くなったため本格的に衣服や化粧品への根性が消失した。楽しく装う興味ではなく、外出するためにどうにかしなければならない根性である。それが消失した。おそらく世の中にはオシャレに興味がある人の方が多いかと思われるが、街を歩いていてクソダサ人間を見かけた際にはこういう思考の者がいると思い出してあげてほしい。彼らのクローゼットには、同じ服が、4着しか入っていないのだと。(濡れ衣)
被服費の底辺で生きている上、コロナもあって一応設定されているお小遣いを全く使わず過ごしている私であるが、そんな私にも心惹かれているファッションアイテムがある。かわいい。あわよくば手に入れたい。と思いつつも、まだ価格も公表されていないため購入するかは未定のままだが、唯一興味があるのがグッチコラボのドラえもんバッグである。かわいい。
ずっとお小遣いも使ってないし、ちょっとくらい高くても買っちゃおうかなあ。どんなもんかなあといろいろ調べたらおそらく推定価格25万円以上で大卒初任給より高いのであった。極端がすぎる。(おわり)
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko