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片付けのプロが語る「子どものお片付け」習慣にしてほしい3つのこと!

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ローゼット
dstaerk/gettyimages

今回のテーマは、「子どものお片づけ」について。私が片づけられないから子どもも……と悩む人も。さかもとりえの「誰でもできる暮らしを彩るお片付けメソッド」入門編 第9回。

■教えてくれたのは…さかもとりえさん。
日本収納検定協会、収育指導士、整理収納アドバイザー、ホームステジャーなど。ときめき片づけインストラクター(旧名称)資格取得後、様々な片付けの手法を学び、講演・セミナーで講師として活躍。日々の現場で、片付けの悩みに寄り添いながら「一人一人に応じた暮らしを彩るためのお片付け方法」を伝えている。ブログ『暮らしを彩るお片付け』が好評。

習慣にすれば将来役に立つ”お片付け”!!

子どもに伝えるのが難しいお片付け。
お気に入りのおもちゃが部屋に散らかっている状態は子どもから見れば、ワクワクの空間。いつでも遊べる状態なのに、なぜ片付けないといけないの?と思っているかもしれませんね。
散らかったおもちゃを前に『片付けなさい!!』と叱る前に、具体的にどうやって片付けるのかをきちんと伝えることが大切です。
お片付けの方法は基本的に、これまでの回でお伝えしてきたことと同じですが、子どものお片付けでは、特に習慣にしてもらいたいことが3つあります。

習慣1 ”家に帰す”ことを徹底する

子どものお片付けは完璧を求めないことです。
特におもちゃは布、紙、金属、電気、プラスチックなどカテゴリーが多種多様。
これらを完璧に片付けることは、子どもにとっては高いハードル。
収納は細かく分けず、ざっくりでOK。”使ったら家(収納)に帰す”ことだけを徹底してください。

その際、できる限り収納するまでのアクション数を減らすこと。
入れるだけ、置くだけなど、ワンアクションで戻せる仕組みを作ると戻しやすくなります。
モノも人も同じ。放置されたモノは、迷子と同じです。
『迷子になったら悲しいよね。家に帰りたいよね。モノも同じだよ。だからおうちに帰してあげようね』とモノの気持ちを考えるよう声をかけてみてください。
イラストや写真などでラベルをつけるとちいさな子どもでも帰す家が一目瞭然に。“お花丁目“や“汽車番地“など楽しい要素入れると習慣づけしやすくなります。
遊んだものを家に帰せたときには、たくさん褒めてあげてくださいね。

習慣2 愛情と感謝を持って衣類をたたむ

生まれてから死ぬまで、ほとんどの時間でお世話になっているモノが衣類。
ですから、モノの中で一番ありがたみが感じやすく、感謝が伝えやすいのが衣類です。
その衣類をお子様と一緒に丁寧にたたんでみてください。

その際、”手のひら”を布に当て、シワを伸ばし感謝を伝えながらたたみます。
病気・怪我をした時の『手当て』は『手を当てる』と書きます。子どもに『いい子、いい子〜』と頭をなでる時も”手のひら”を使いますよね。
このことから考えると”手のひら”には愛情のエネルギーが出ていると思いませんか?
つまり”手のひら”を使ってたたむことはモノに愛情を伝えることと同じなのです。
部屋の片隅に無造作に置かれた衣類は少々手荒に扱っても平気ですが、愛情を注いで丁寧にたたんだ衣類は粗末に扱えなくなり、家(収納)に帰してあげたくなります。
モノに愛情と感謝を持つことで、自然とモノの扱いが丁寧になり、モノを家に帰すことが習慣に。
その結果、散らからない、片付け上手になるのです。
お片付けの最初の一歩が衣類をたたむこと。
たたむことが苦手な方も多いと思いますが、簡単なモノからでも大丈夫!ぜひ子どもと一緒にトライしてみてください。

習慣3 自分自身で判断する

お片付けをするときに重要なことのひとつ、要不要の判断。この判断力は日々の生活の中で養われていきます。
お片付けの時はもちろん、普段の生活の中でも、まずは子ども自身に判断することを習慣にしてください。
判断基準は”本当に必要か””大切にできるか”。
たいして必要でもないのに安いという理由やとりあえずで与えることは子どもの考える機会を奪う行為です。
もちろん親が判断すべきこともあります。
親の考えとのギャップに驚くこともあるかもしれませんが、『なぜほしい?』『どこが気に入った?』『大切にできる?』など、できるだけ意見に耳を傾けてあげてください。
真剣に考え、納得して得たモノは、愛着がわき大切にできるはずです。
時には選択を間違うことがあるかもしれませんが、それも大切な経験。文房具やおもちゃで間違ってもいいのです。そこから学ぶことが大事なのです。



世界的に片付けブームと言われる現代。これは片付けられなくて悩む大人が世界中にたくさんいることを証明しています。
子ども時代から正しいお片付け方法と整った環境が心地よいということを知っていれば、必ず将来お片付けはできるようになります。
お箸の持ち方や挨拶を根気よく教えるように、正しいお片付け方法も根気よく伝えてあげてください。
子どもに堂々と口や手が差し伸べられる時は、あっという間に過ぎてしまいます。その時間や空間を最大限に楽しむためにもぜひ、お子様と一緒にお片付けをしてみてください。
これからたくさんの人生の選択をしていく子どもたち。
小さい頃からモノと向き合うお片付け方法を学んだ子どもたちは、モノを上手に扱えるようになります。
そして、お片付けで培った判断力は将来、悩みや問題を目の前にした時に、人生を切り開く大きな力になるはずです。

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