SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 妊娠・出産
  3. 【最新情報】妊婦さんの感染を防ぐ!新型コロナウイルスワクチンについて知っておきたい6つのQ&A【専門家】

【最新情報】妊婦さんの感染を防ぐ!新型コロナウイルスワクチンについて知っておきたい6つのQ&A【専門家】

更新

医療マスクを着用した若い妊娠中のアジア人女性は、自己検疫のために自宅に一人で滞在します。ホーム検疫、予防熱心な19、コロナウイルスの流行状況の概念妊娠の母親は窓を通して見て
Love portrait and love the world/gettyimages

変異株の出現によって、感染が拡大している新型コロナウイルス。妊婦さんの感染も増加しており、とくに妊娠後期に感染すると重症化しやすいといわれています。また、万が一、妊娠中に感染して重症化してしまうと、お母さんの治療のために予定日前であっても、緊急帝王切開で赤ちゃんを出す必要が出てくる場合も。

感染を防ぐ手だてはワクチン接種ですが、不安を感じる妊婦さんもいるでしょう。新型コロナウイルスワクチンについては、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、日本産婦人科感染症学会が合同で最新情報を発信しています。

その内容や、ワクチンに対する疑問について、産婦人科医で日本大学医学部病態病理学系微生物学分野 准教授の相澤志保子先生に聞きました。

Q1 妊娠中に新型コロナウイルスワクチンを接種しても大丈夫ですか?

A1 妊娠中でも接種して大丈夫です。アメリカの新型コロナウイルスワクチン接種を受けた妊婦さんについての調査によれば、発熱や倦怠感などの副反応の頻度は妊娠していない⼥性と同程度であるというデータがあります※1。また、イギリスの調査でも、ワクチンを接種した妊婦さんと接種していない妊婦さんの流産率は変わらないとの報告があります※2。ワクチンの接種によって、流産やそのほかの深刻な合併症が発生したという報告はありませんし、妊娠全期において妊婦さんとおなかの赤ちゃんを守るとされています。

Q2 妊娠のいつの時期にワクチン接種したらいいですか?

A2 妊娠時期を問わず、ワクチンの接種をおすすめします。感染の多い地域に住んでいる場合や、糖尿病、高血圧、気管支喘息などの基礎疾患がある場合は、とくに接種をおすすめします。

また、妊婦さんは夫やパートナーからの感染が約8割を占めます。妊婦さん本人だけでなく、夫やパートナーも接種することをおすすめします。

Q3 妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の場合でも、接種して大丈夫ですか?

A3 妊婦さんによって、持病の状況が異なりますから、事前に産婦人科の主治医と相談しましょう。一般的には、基礎疾患があると、感染した場合に重症化する可能性が高くなります。可能であれば、接種が望ましいでしょう。

Q4 ワクチン接種後の副反応が心配…。熱が出たらどうしたらいいですか?

A4 ワクチン接種後の副反応に関しては、妊婦さんも一般の人と変わりません。発熱や頭痛がある場合は早めに解熱鎮痛剤を服用しましょう。その際、アセトアミノフェン(カロナール®)は妊娠中でも服用して問題ありません。それ以外の解熱鎮痛剤については、妊娠中の服用を避けたほうがいいものもあるので、主治医に相談しましょう。

Q5 ワクチンを接種しようと思いますが、接種前に準備しておくことはありますか?

A5 予診票に「現在妊娠している可能性はありますか。または授乳中ですか。」という質問があります。「はい」にチェックをしたうえで、事前に産婦人科の主治医に接種の相談をしておきましょう。接種が可能といわれていれば、接種会場の問診医にその旨を伝えて、接種を受けましょう。

Q6 出産で2回目のワクチン接種が延びてしまったら?

A6 基本的には接種間隔が延びても問題ありません。とはいえ、接種が可能になったら、なるべく早く2回目の接種を受けることをおすすめします。3週間(ファイザー社)または4週間(モデルナ社)といった標準の接種間隔を超えてしまった場合の効果についての検証は十分ではありませんが、WHO、アメリカでは、2回目の接種は1回目から6週間以内を目安としています。産後、授乳中でもワクチンの接種は可能です。

妊娠中にワクチンを接種すると、抗体が胎盤を通って赤ちゃんに移行し、産後に感染から守る効果が期待できるといわれています※3。
ワクチンを受けるメリットは、デメリットよりも多いと考えられますから、不安なことは主治医の先生によく聞いて、ぜひ接種を検討してください。
そして、2回の接種が終わっても、引き続きマスクの着用、手洗い、密を避けるなど感染対策は行っていきましょう。

監修/相澤志保子先生 取材・文/たまごクラブ編集部

参考/「女性のみなさまへ 新型コロナウイルスワクチン(mRNAワクチン)Q&A」日本産婦人科感染症学会(令和3年7月19日発表)、「新型コロナウイルス(メッセンジャーRNA)ワクチンについて(第2報)」日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会・日本産婦人科感染症学会(令和3年8月14日発表)

※1:Shimabukuro, T.T., et al., Preliminary Findings of mRNA Covid-19 Vaccine Safety in
Pregnant Persons. N Engl J Med, 2021. 384(24): p. 2273-2282

※2:Bowman, C.J., et al., Lack of effects on female fertility and prenatal and postnatal offspring
development in rats with BNT162b2, a mRNA-based COVID-19 vaccine. Reprod Toxicol,
2021. 103: p. 28-35.
3. Shimabukuro, T.T., et al., Pre

※3:Beharier, O., et al., Efficient maternal to neonatal transfer of antibodies against SARS-CoV 2 and BNT162b2 mRNA COVID-19 vaccine. J Clin Invest, 2021. 131(13)

※掲載の情報は令和3年9月10日現在のものです。

妊娠・出産の人気記事ランキング
関連記事
妊娠・出産の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。