誕生直後しか見られない!?赤ちゃんが【原始反射】でできること
誕生直後の赤ちゃんの体は小さくて、これから成長していくことばかり。でも、生まれてすぐにできることもたくさんあります。新生児の間しか見られない“反射”もあるので、出産前に予習しておきましょう!
赤ちゃんの体はふにゃふにゃ
生まれたばかりの赤ちゃんの体はやわらかく、まだ首がすわらずグラグラ。生後1カ月ごろまでは昼夜の区別がついておらず、授乳や排せつは24時間態勢です。誕生直後の体の特徴を紹介します。
頭は触るとベコベコした感じ
複数の骨が組み合わさっている頭蓋(ずがい)骨。赤ちゃんのころは大泉門(だいせんもん)と小泉門(しょうせんもん)というすき間があって、やわらかくベコベコ。出産時は頭を小さくして産道を通るために、骨を重ね合わせます。すき間は1才6カ月ぐらいで閉じます。
目はぼんやり見えています
視力は0.01~0.03程度。抱っこしてもらったときくらいの距離(20~30㎝)がいちばん見えているようです。色は白黒で見えていますが、赤や青など、はっきりした色は認識しやすくなります。
耳は聞こえています
赤ちゃんの耳はちゃんと聞こえていて、ママとほかの人の声を聞き分けられるといわれています。まだ呼びかけには反応できないけれど、たくさん声をかけてあげると赤ちゃんも安心します。
“原始反射”で、生まれたばかりの赤ちゃんができること
誕生直後のかわいいしぐさのなかには、生きていくために必要な能力として、生まれつき備わっているものがあります。それは“原始反射”と呼ばれています。成長するにしたがって、その反射はなくなり、意図的に動作を行えるようになっていきます。原始反射でどんなことができるか、代表的なものを紹介します。
手を握る
赤ちゃんの手のひらにものが触れると、それをぎゅっと握ります。これは“把握(はあく)反射”といって、生まれつき備わっている機能。パパやママの指をぎゅっと握る姿は、たまらなくかわいいですよ。足の裏でも同じような反射が見えられます。
口にものを入れようとする
生まれてすぐからおっぱいを飲むために、何かが口のまわりに触れると、追いかけるように顔を動かして口に入れようとします。口のまわりを指でちょんちょんと触れると、その様子がよくわかりますよ。
おっぱいを吸う
おなかにいたときから指しゃぶりなどを練習していたので、誕生後すぐからおっぱいを吸うこともできます。まだ最初はうまく飲めないこともありますが、口をぱくぱく動かしておっぱいに吸い付きます。
赤ちゃんは、ママのおなかの中でこんなに成長しているんです。生まれてくる日を、楽しみにしてくださいね。(文・たまごクラブ編集部)
■監修/小川クリニック 院長 小川隆吉先生
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