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〈SNSで話題〉健診よりも早く性別がわかる!? 胎児の性別判定方法“ベビーナブ”って?

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妊娠中の女性)
Milan_Zokic/gettyimages

妊婦健診で赤ちゃんの性別がわかるのは、妊娠中期(妊娠5ヶ月頃)のことが多いようですが、「妊娠初期に、赤ちゃんの性別がわかる!」と、SNSを中心に話題になっている“ベビーナブ”。SNSでは目にするけれど、産院では何も説明がないし…と、気になっているママも多いのでは?ベビーナブについて気になるあれこれを、産婦人科医の藤東淳也先生に聞きました。

ベビーナブは、欧米で広まった早期性別判定法

ベビーナブは、超音波画像をもとに赤ちゃんの性別を判定する方法で、欧米で広まりました。海外では、「おなかの赤ちゃんが6㎝くらいに成長していると、ほぼ100%の確率で判定できる」ともいわれています。ただし、日本では、SNSを中心に話題になっているとはいえ、学会などで公的に認められた手法ではなく、医療現場ではそれほど浸透していません。そのため、健診で医師からベビーナブについて説明があることは、まずないでしょう。

なぜ、性別がわかるの?

赤ちゃんの性別は、受精の瞬間に決まりますが、男の子か女の子かに分かれる性の分化は、妊娠8週ごろから始まります。まず内性器が発達し、妊娠12週ごろまでに外性器の発達が始まります。この時期の性器のもとになる部分は、“生殖結節(せいしょくけっせつ)”と呼ばれ、突起状になっています。
ベビーナブとは、英語で「赤ちゃんの突起」という意味。超音波画像で見える突起の角度によって、性別を見分けます。

ベビーナブで性別が判定しやすい時期

ベビーナブで性別が判定しやすいのは、妊娠10~13週ごろといわれています。一方、妊婦健診で外性器を見て性別が確認できるのは、妊娠中期に入ってからが一般的。赤ちゃんの位置や向きなどの条件がよければ、妊娠20週ごろには、高い確率で性別を判定することができます。
つまり、ベビーナブのほうが通常の健診よりも約7~10週程度早く性別が予測できます。

ベビーナブの性別判定方法

ベビーナブを判定するには、赤ちゃんが横向きで、脚のつけ根あたりに、突起(生殖結節)が写っている超音波画像が必要です。赤ちゃんの背骨に対する突起の角度で、男の子か、女の子かを判定します。

男の子の場合

背骨に対して、突起が30度以上の角度に立ち上がっている。

女の子の場合

背骨に対して、突起がほぼ並行で、足に向かって伸びている。

ベビーナブを健診で行わない理由は?

妊婦健診の超音波検査は、赤ちゃんの発育や健康状態を調べるために行っています。妊娠中期に超音波画像で外性器を見
るのも、本来、性別を知ることだけが目的ではなく、外性器に異常がないかをチェックする医療的な目的があります。
一方、ベビーナブは性別を判定することしかできないので、赤ちゃんの健康状態を知ることには役立ちません。そのため、妊婦健診で行う必然性がないのです。

自分で判定することは可能?

超音波検査のとき、医師はチェックしたい赤ちゃんの体の部分を中心に画像をとらえています。たとえば、心臓をチェックするなら心臓がよく見える画像を、背骨をチェックするなら背骨がしっかり見える画像をとらえようとします。
つまり、ベビーナブで性別判定をしたいのであれば、ベビーナブを見るために撮影した超音波画像でないと、正しく判定するのは難しいでしょう。

へその緒や足などと見間違えることも

超音波画像には、へその緒や足など、いろいろなものが写り込みます。そのため、1枚の静止画像を見ただけでは、それが本当にベビーナブなのかどうかは、判断しかねます。脚のつけ根から突起らしきものが写っていても、実はへその緒だった…ということも、大いにありえます。
実際の医療現場では、何らかの診断をする場合、静止画像ではなく動画を見て診断するのが一般的です。

産院でベビーナブを判定してもらえる?

医療的には、ベビーナブをみる必然性はないので、基本的には産院でベビーナブをみてもらうのは難しいでしょう。

ベビーナブは、赤ちゃんを身近に感じるきっかけに

多くのママ&パパは、赤ちゃんの様子がいろいろわかることで、赤ちゃんをより身近に感じることができるでしょう。ただし、ベビーナブの予測結果が出た場合は、あくまで参考程度にとらえてください。「女の子かもしれないな…」「男の子の可能性が高いかも」などと考えながら、おなかの赤ちゃんをイメージし、生まれてくる日を楽しみに待ちましょう。

取材・文/栗本和佳子、たまごクラブ編集部 イラスト/溝呂木一美

監修/藤東淳也先生

ベビーナブは、医療的には必要ないと言われているので、妊婦健診では行わないのが一般的です。でも、おなかの赤ちゃんをイメージする材料の一つにはなるでしょう。運よく、判定できそうな超音波画像がもらえたら、男の子かな? 女の子かな?と、眺めてみるのも楽しいですね。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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