妊娠中もやっていいスポーツ・やってはだめなスポーツは…?産婦人科医に徹底的に聞いてみた【Q&A】
妊娠すると、日常生活のいろいろなシーンで「おなかに赤ちゃんがいるのに、これってやっていいのかな? ダメなのかな?」と気になることが多いもの。今回は妊娠中にやっていいスポーツ、注意が必要なスポーツについて、帝京大学附属病院の笹森幸文先生に教えてもらいました。
妊娠中にスポーツをしてもいいですか?
妊娠中に無理は禁物。体に負担がかかり過ぎるスポーツは、控えてください。とはいえ、妊娠経過が順調なら、適度に動くことはよいことです。手軽にできるウォーキングやフィットネスバイク(固定自転車)、マタニティ向けのエクササイズやヨガ、スイミングなどの有酸素運動はおすすめです。
スポーツをする場合は、事前に主治医に確認してから行うようにしましょう。
Q なるべくウォーキングはしたほうがいい?
A ウォーキングは手軽にできる有酸素運動で、妊娠中にはおすすめです。ただし、体調と相談しながら、無理のない範囲で行うようにしましょう。
Q ジョギングはしてもいい?
A 慣れている人が体調のいいときに軽く走る程度ならいいですが、初心者はやめましょう。
Q 日課のストレッチや腹筋は続けてもいい?
A 軽いストレッチ程度なら問題ありません。ただし、おなかが張る場合はいったん中止して。安静を指示されたら控えましょう。腹筋はおなかに負担がかかるのでやめましょう。
Q スイミングに通ってもいい
A 妊娠中期以降、経過に問題なければマタニティスイミングはOK。専門指導員の指示に従い、能力に応じて、無理のない範囲で泳ぎましょう。
Q ヨガ教室に通ってもいい?
A 妊娠中期以降、妊婦向けのマタニティヨガが安心。リラックス効果が期待でき、妊婦さんにおすすめです。ただし、高温の部屋で行うホットヨガは、脱水症状になる心配もあるので、妊娠中はNGです。
Q ボウリングはしてもいい?
A おすすめはできません。おなかが張ったり、腰を痛めてしまったりする可能性があります。
Q ゴルフは?
A 体をひねるような動きはしないようにしましょう。パターで楽しむ程度にとどめておいてください
Q バレーボールは?
A やめたほうがいいでしょう。激しく動いたり、ジャンプをしたりする運動で、転倒してしまう恐れが。
Q 卓球はやってもいい?
A 卓球に限らず、相手がいて、得点を競うような運動は、無理をしてしまいがちです。転倒の恐れもありますから、妊娠中はやめておきましょう。
妊娠中は避けてほしいスポーツは、確かにあります。おなかの赤ちゃんと一緒にできるスポーツを見つけて、無理のない範囲で楽しみましょう。
参考/『初めてのたまごクラブ』2022年秋号「妊娠中にやっていいことダメなことQ&A281」
●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
『初めてのたまごクラブ』2022年秋号では「妊娠中にやっていいことダメなことQ&A281」特集を掲載しています。