助産師・シオリーヌさんの初めてお産を徹底レポ!お産のプロでも大変だったこととは…?
不妊治療を経て第1子を妊娠した助産師のシオリーヌさん。今年の夏に、夫・つくしさんの立ち会いのもと元気な赤ちゃんを出産しました! そんなシオリーヌさんの初めての出産の様子を、時系列で詳しく紹介します。実際に出産を経験してみて、大変だったことなども教えてもらいました。
シオリーヌさんのお産DATA
【出産日】妊娠38週3日
【分娩所要時間】8時間10分
【立ち会い】あり(夫)
【出生体重】2902g
シオリーヌさんのお産の流れは…
シオリーヌさんのお産の流れを時系列で紹介します。
3:30 破水
予定日の11日前、破水から始まりました。なんとなく、陣痛から始まるような気がしていたので、破水は想定外でした。すぐに産院に連絡し、同時にYouTubeでの「お産レポート」配信用に撮影もスタート。夫はあわててシャワーを浴びて準備(笑)。
4:30 産院に到着
4時過ぎくらいからは、「もしかして陣痛?」と感じるようなにぶい痛みを5~6分おきに感じるように。産院に着いて、破水を確認し入院。5時ごろ助産師さんの内診では、「子宮口3~4㎝開大、赤ちゃんの位置はまだ高い」とのこと。
7:00 着替えて陣痛室へ
入院用のパジャマに着替えて、陣痛室へ。破水があったため、感染症予防の抗生物質を服用。産院から許可が出たのでお産を進めるためにシャワーを浴びました。陣痛は5~8分間隔で、重い生理痛のような痛み。陣痛の合間に赤富士の絵を描くなどして過ごしました。
8:00 朝食
陣痛に耐えながら朝食タイム。おにぎりなど食べやすい軽食に変更可能でしたが、「食べられるうちに」と思い、通常の食事を希望しました。陣痛は4~5分おきになり、痛みもどんどん強く。痛みがきたら、腰をさすりながら、息を吐いて耐えていました。
11:00 痛みが強くなる
「う~う~」と低い声を出してうならないと耐えられないくらい、痛みが強く。このあたりから、しゃべる余裕もなくなりました。こんなに痛いのに、まだ「いきみたい」という感覚はなく、「これからもっと痛くなるの?」と不安に。
11:30 いきみたくなるのを我慢
2~3分間隔で強い痛みがきて、赤ちゃんも下に下りてきているような感じ。押されて力が入ってしまい、力を抜くのが難しい! いきみたい感覚はこれなんだ~と実感。いきみたくなったら、声を出して、なんとかごまかしていました。
11:45 おしりが押されるような感覚
赤ちゃんが下のほうに降りてきて、おしりを強く押されるような感覚が! まるで大きくかたいうんちを出そうとしているような感じ。夫に「おしり押さえて!」と頼んで、手でぐっと押してもらっていました。
12:00 子宮口全開大に
子宮口が全開。助産師さんに「赤ちゃんも見えてきている」と言われ、「この痛みがMAXなら、大丈夫!」とちょっと安心。ゴールが見えてきたこともあり「14時までに産もう」と心に決め、頑張れました!
12:20 分娩は力を抜いて
会陰切開の傷が少しでも軽く済むよう、力を入れすぎず出産すると決めていたんです。赤ちゃんが下りてきているのがよくわかり、力を抜くのが大変でしたが、なるべく深呼吸をして、いきまないように気をつけました。
13:00 誕生
誕生の瞬間、助産師さんに「余裕があったら自分で取り上げる?」と聞かれたけれど、「余裕ないです」と即答(笑)。でも、生まれる瞬間は、赤ちゃんを自分で胸に抱き寄せることができ、バースプランの希望通り、夫がへその緒をカットしました。
お産のことは理解していたけれど、 実践は不安や困難も…
助産師なのでお産の流れは十分理解していましたが、途中、陣痛が強くなっても赤ちゃんが下りてきている感覚がなく、「もっと痛くなるの?」と不安に。いきみたい感覚を我慢しながら力を抜くのも、実践してみると難しかったです。
産まれた瞬間、胸に抱き寄せたときの感動は忘れません! 強い口調でいろいろ要望を言っても、嫌な顔ひとつせずサポートしてくれた夫にも感謝です。
写真提供/シオリーヌさん&つくしさん 取材・文/渡辺有紀子、たまごクラブ編集部
シオリーヌさんのお産の様子を写真とともに紹介しました。
シオリーヌさんのYouTubeチャンネルでも動画で配信中なので、気になる人はcheckしてみてくださいね。
また、『後期のたまごクラブ』2022年秋号「先輩ママたちのコロナ禍出産リアルレポート」では、シオリーヌさんをはじめ、先輩ママたち数名のお産レポートを紹介しています。帝王切開、無痛分娩、誘発分娩などさまざまなお産を経験したママたちのリアルな体験談をお見逃しなく!
●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
参考/『後期のたまごクラブ』2022年秋号「先輩ママたちのコロナ禍出産リアルレポート」
シオリーヌさんProfile
1991年、神奈川県生まれ。神奈川県立保健福祉大学看護学科卒業。総合病院の産婦人科病棟で助産師として勤務し、その後は性教育に関する発信に力を入れ、「シオリーヌ」としてYouTubeチャンネルで動画投稿をスタート。講演会やイベント、本出産などを通して、性にまつわるさまざまな情報を発信中。