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年末年始のごちそうで妊婦が“食べ過ぎ注意”な生ものメニューは?

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iStock.com/monstArrr_

楽しいイベントが盛りだくさんの年末年始は、食卓や外出先で、この時期ならではのごちそうを目にする機会が増えますね。ローストビーフや、ケーキ、おせち、しゃぶしゃぶなど、目移りしちゃいます。そんなごちそうメニューの中で、妊婦さんはどんなメニューの食べ過ぎに気をつけたらいいのでしょう? アルコールはNGですが、生もの、カロリーが高いもの、塩分の多いものなどは、食べ方を工夫すれば「食べちゃダメ」っていうことでもないんです。産婦人科舘出張 佐藤病院・院長の佐藤雄一先生に詳しく伺いました。この機会に正しい知識を身につけましょう!

食べ過ぎに注意したいのはこの3つ

「妊婦さんが食べ過ぎに気をつけたいのは『生もの』『カロリーの高いもの』『塩分の多いもの』の3つです。アルコールは、もちろんNG。胎盤を通して胎児に移行し、胎児性アルコール症候群を引き起こします。胎児の成長に影響が生じ、身体的な障がいや発達障がいの原因になるといわれています。それでは、この3つのものをとりすぎると、どんな影響があるかを知っておきましょう」

生もの

「気をつけたいのは、魚介類のノロウイルスや非加熱食品のリステリア菌、トキソプラズマです。リステリア菌やトキソプラズマに感染すると、胎児に影響が出る可能性があります。

生の魚介類は、できるだけ避けるか、必ず火を通して食べるようにしましょう。しっかりと加熱をすれば、食べても大丈夫なものがほとんどです。また、大きな魚は水銀をため込んでいるので注意してください」

カロリーの高いもの

「体重が急激に増加すると、身体に負担がかかります。また、血糖値が上がり、妊娠糖尿病になる恐れも。妊娠糖尿病は、妊娠高血圧症候群や、流産、早産を引き起こすこともあります。

年末年始によく目にするメニューは、味付けの濃いものが多く、糖質や脂質が気になるので、量を減らして食べることが基本。また、低カロリーの副菜を一緒に食べるようにして、食事のバランスがかたよらないように心がけましょう」

塩分の多いもの

「塩分をとりすぎると、腎臓や血管に負担をかけるだけでなく、むくみの原因にもなります。また、血圧が上がることで、妊娠高血圧症候群になる可能性もあるので、注意が必要です。

めん類のスープや鍋ものの汁は、飲まずに残すのが基本。これで塩分を少しカットできるはず。また、塩分の高いものは一度ゆでることで、減塩することができます。料理をするときは覚えておくといいでしょう。最後に、外食や加工食品は、塩分過多が気になるので、食べ過ぎないように気をつけましょう」

生ものはどのようにして食べたらいい?

次は、実際に年末年始のごちそうメニューについて、“何に気をつけたらいいか”また“どのようにして食べたらいいか”を、佐藤先生に解説していただきます。しっかりとチェックしてくださいね。

刺し身・すしは「新鮮なものを週に一度だけ」

「生魚は避けた方が無難ですが、鮮度のいいものを選んで、食べ過ぎなければ、大丈夫でしょう。まぐろは水銀を含むので食べ過ぎに注意。
※まぐろのほかにも、金目鯛やめかじきなどの大型の回遊魚は、水銀の含有量が多いので、食べ過ぎに注意。胎児は水銀を排出できないため、中枢神経に影響がでる恐れがあります」

しめさばは「新鮮なものか加熱したもの」を

「酢で締めていても、殺菌作用はないので注意。さばのほか、あじやいわしなどの青魚は、水銀量が低く通常量を食べてもOK。鉄分やオメガ3脂肪酸がとれるメリットもあります」

魚卵は「新鮮なものを一口程度」

「基本的に生なので、リステリア菌に気をつけましょう。塩分も多いので、食べ過ぎると妊娠高血圧症候群になる可能性があります」

かにみそは「週に一度一口程度」

「有害金属のカドミウムが多く含まれている可能性があります。ほかにも、ダイオキシンなど汚染物質も含むので、少量にしましょう」

スモークサーモンは「新鮮なものか加熱したもの」を

「燻製(くんせい)は十分に火が通っていないため、リステリア菌が心配です。リステリア菌は低温に強いため、冷蔵庫の中でも増殖します」

生ガキはNG「しっかり加熱してから」

「食中毒になりやすい生ガキですが、亜鉛を多く含む食材なので、ぜひしっかりと加熱をしてとってください。かきフライなどは、中まで火がちゃんと通っているかを確認をしましょう」

生ハムは「体調のいいときに少量だけ」

「非加熱の加工食品なので、トキソプラズマやリステリア菌に感染する恐れがあります。オードブルなどで出た場合はできれば避けて」

カプレーゼなど「チーズは国産のものを選んで」

「モッツァレラチーズはリステリア菌に気をつけたい食材です。国産のものは殺菌処理されているはずなので、製造国のチェックを忘れずに」

レアステーキはNG「しっかり加熱してから」

「トキソプラズマやリステリア菌に感染する恐れがあります。中までしっかり火を通して食べるようにしましょう。また、外食時も焼き方に注意が必要です」

レバーパテ「鶏レバーは1日5gまで」

「リステリア菌が心配です。また、レバーは妊娠初期にとりすぎると胎児に影響する可能性のあるビタミンA(レチノール)が豊富なので注意して」

ナチュラルチーズより「プロセスチーズを選んで」

「非加熱のチーズは、リステリア菌に注意。プロセスチーズを選ぶか、グラタンやピザのように加熱された料理を食べるようにしましょう」

サラダは「新鮮なものをよく洗って」

「サラダは生野菜ですが、火を通していないものでも新鮮であれば大丈夫。トッピングの生ハムや温泉卵はできるだけ避けましょう」

卵は「黄身までよく加熱して」

「サルモネラ菌に感染する恐れがあるため、生卵は避けた方がいいでしょう。すき焼きの生卵は新鮮なものを選ぶようにして、つける量も少量に」

いかがでしたか? 「妊婦だから生ものは食べちゃダメ」というわけではなく、食べ方に気をつけて食べ過ぎないようにすれば、大丈夫ということがわかりました。今回紹介した年末年始ならではのメニューはもちろん、普段からどのようにして食べたらいいかを意識して、バランスのよい食事を楽しんでくださいね。カロリーの高いものと、塩分の多いものについても、別の機会に紹介します!(文・たまごクラブ編集部)

■監修/産婦人科舘出張 佐藤病院
院長 佐藤雄一先生

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