分娩時おすすめのBGMはサンシャイン池崎⁉ 分娩時に流した曲、ぴったりと思う曲を大調査!
「たまひよ」アプリユーザーに「分娩時に曲(BGM)を持参して流しましたか?」と、質問。「持参して曲を流した」ママはわずか3%。そこであえて「分娩時に頭の中で流れていた曲、もしくはBGMとして流すならこの曲がぴったりだなぁ、おすすめだなぁと思う曲があったら教えてください」と、質問すると、なぜか芸人のサンシャイン池崎さんの名前があがりました。これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の浜脇文子先生に聞きました。
長丁場の出産だけにBGMは必須?と、思いきや……
1位 流さなかった・持ち込めなかった 86%
2位 曲(BGM)を持参したけど流さなかった 3%
3位 曲(BGM)を持参して流した 3%
4位 その他 8%
「出産を経験された方に伺います。分娩時に曲(BGM)を持参して流しましたか?」と質問。
「流さなかった・持ち込めなかった」が86%。「曲(BGM)を持参したけど流さなかった」3%と併せても、約9割がBGMを流しませんでした。
ちなみに「その他」8%は、
「病院にあったオルゴールのCDを流してくれた」(かまぼこ大好き)
として、病院側が用意した曲を流したママたちでした。
「曲(BGM)を持参して流した」3%と加えて、約10%が曲を流して分娩に臨んだようです。流した方たちのコメントを紹介します。
BGMに「励まされた!」と「それどころじゃない」と人それぞれ
「大好きな三代目 J Soul Brothersの曲を流して頑張れました!」(ちゃむ)
「病院側が、いきものがかりの『ありがとう instrumental』を流してくれて励まされました。たまたま夫婦でカラオケで歌ったことのある曲だったので馴染み深く、協力して出産にのぞめました」(ムラ)
「帝王切開でしたが、オペ室に流す音楽のリクエストを聞いてくれて、ジブリのオルゴール曲をお願いしました。ジブリ映画が好きなのでリラックスして臨めました」(りらん)
「病院側が流してくれました。ハッピーバースデーの音楽が流れて、すごく感動しました」(ベビシャ)
として「良かった」という声がある一方で
「誘発分娩でしたが、陣痛が始まってからは音楽が耳に入ってきませんでした」(たいちゃんのママ)
「持参して、ディズニーの軽快な音楽を流しましたが、最初の1曲しか覚えていません(笑)」(あい)
「帝王切開でしたが、病院側が用意してくれました。リクエストはありますか?と、言われたけれど『おまかせ』にしたら、ミスチルが流れて面白かった。でも、麻酔が効きすぎてそれどころじゃなくなりましたが…」(Luka)
「産院に自然音を流していただくようお願いしました。しかし長期戦となって最後は助産師さんフル動員だったので、いつの間にかBGMなんぞ止まってました(笑)」(楓)
「分娩時はそれどころじゃない」という、ごもっともな意見があふれました。
経産婦が選ぶ「分娩&出産時に流すならこの曲!」
しかし、出産はドラマです。
あえて「分娩時を思い出してお答えください。頭の中で流れていた曲、もしくはBGMとして流すならこの曲がぴったりだなぁ、おすすめだなぁと思う曲があったら教えてください」と、質問すると、「なるほどなぁ~」な曲名が届きました。
心折れそうな時、いきむ時に励まされる曲はコレ!
「いきむ時はQueenの『we will rock you』がいいと思う。出産後は感動系でマカロニえんぴつの『なんでもないよ、』とかがいいかな」(かまぼこ大好き)
「Nobodyknows+の『ココロオドル』」(きなこんぐ)
「MISAの『アイノカタチ』『逢いたくていま』です」(そら)
「ウルフルズの『バンザイ~好きでよかった~』かな」(ちぃまま)
「『サライ』でしょう。すべてを包み込んでくれそう」(あっすー)
「私の経験になりますが、陣痛に耐えている時にヒーリング系を聴いて呼吸を整えたいと思いました」(なかこ)
赤ちゃん出産直後に流すと感動に包まれる曲はコレ
「帝王切開だったのですがJustin Bieberの『Silent Night』です」(Luka)
「ケルティックウーマンの『Some day』です」(huey)
「BUMP OF CHICKENの『supernova』です」(しろいも)
【番外編】なぜか「サンシャイン池崎さんがいい!」という声
「サンシャイン池崎さんのネタがいい呼吸法になると聞き、YouTubeで何度も予行練習してきていたので、いきむときに必死に思い浮かべていました。でも痛すぎて『空前ーー絶後のーーーッ!!イエーーーーーイ!!!!!』と、超短縮バージョンになってました(笑)」(TAMA)
「曲ではないですが、サンシャイン池崎さんのYouTubeを思い出していたので、サンシャイン池崎の顔が頭から離れませんでした。いきむときの参考にしてました」(ちゃそ)
サンシャイン池崎さんの芸は、本当に分娩時の呼吸にいいのでしょうか。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の浜脇文子先生に聞きました。
「サンシャイン池崎さんの芸は、おなかを意識するのがポイント」と、浜脇先生
「陣痛室や分娩室で好きな音楽を流す、というバースプランが流行ったこともありましたが、実践している人はアンケート通り少数派。最近はワイヤレスイヤホンというスタイルの人を見かけるようになりました。
曲を流すことでリラックス効果を得られる人もいれば、『気が散る』として消す人などさまざまなので、流したい音楽がある方は病院に相談することをおすすめします。
そしてサンシャイン池崎さん、私も大好きな芸人さんです(笑)
あの芸がお産の呼吸やいきみに良いという話は初耳ですが、なるほどと思いました。
呼吸法が云々というよりも、声をだして気持ちを発散することで気持ちを前向きにしてくれる効果があるのでは?と感じます。
これは個人的な意見ですが、大声を出すことで自分を開放でき、動物化することでお産が進むのではないでしょうか(←池崎さんが動物化しているとは言っていません。笑)
いきむときは『口をとじる』が基本です。これはおなかに力を入れるためですが、ときどき腹圧ではなく顔に力を入れてしまう妊婦さんがいます。出産後、顔や眼球に赤黒い点々が発症しているママがいますが、これはいきむときにおなかではなく顔に力をいれてしまったのが原因で、毛細血管がプチプチと切れてしまった跡なのです(この点々は数日で消えます)。
そういう人はおなかを意識して『空前~』と、大声を出すと、よいいきみができると思います(笑)
常々言っていますがお産は自由であるべきです。妊婦さんが主役です。
お産は、自分が『やりたい』というスタイルを貫きましょう」
濵脇文子(はまわき ふみこ)
PROFILE)
助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。
取材・文/和兎 尊美、たまひよONLINE編集部
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年12月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数155人)
※記事の内容は2024年2月の情報で、現在と異なる場合があります。