赤ちゃんは何に寝かせるのがよい? ベビー布団の選び方と、おすすめベビー布団セット9選
出産前に準備するアイテムのひとつとして挙げられているベビー布団。とくに新生児期の赤ちゃんは1日20時間以上を寝て過ごすので、ねんね環境はとても重要です。その一方で、先輩ママたちの体験談にはベビー布団をほとんど使わなかったという声もあり、準備するべきかどうか迷ってしまう方も多いようです。
赤ちゃんにとって良いねんね環境とはどういうものなのか、どんなアイテムを、何をポイントにして選べば良いのかなど、ベビー布団の疑問にお答えします!
ベビー布団はどうして必要なの?
ベビー布団には赤ちゃんが快適に眠れることに加え、赤ちゃんの体や発育を守るという大事な役割があるのをご存知でしょうか?
まずは赤ちゃんの体の特性を知って、快適にねんねができる環境を整えてあげましょう。
赤ちゃんの肌はとてもデリケート
皮膚が薄い赤ちゃんは、小さな刺激にもデリケートです。布団は素材や縫製がしっかりしていて肌触りがよく、肌への刺激が少ないこと、そして通気性も良いことが基本です。肌に直接触れるカバー類も、綿100%など素材の良いものが安心です。
頭が大きくて、骨格は未発達
大人と違って赤ちゃんの骨はやわらかく、まっすぐな姿勢を保ちにくい状態にあります。やわらかすぎる布団に寝かせていると、背骨や関節の正常な発達を妨げてしまうことがあります。
また、頭が大きいので重心も偏りがち。それでいて自分で上手に体を動かすことがまだできません。敷き布団がやわらかすぎたり掛け布団が重すぎると、口や鼻がふさがれて窒息の原因にもなるので注意が必要です。
汗っかきのうえに、吐き戻しなども
新生児のころはおっぱいの吐き戻しが多く、月齢が進んでからもよだれやおむつ替えなど、何かと布団を汚すことが多いもの。また、体温調節が苦手のため、一晩でコップ1杯分の汗をかく汗っかきでもあります。
汗の成分や皮脂はダニの温床になりやすいので、こまめに洗って清潔に保ちたいもの。布団は汚れたらすぐに洗えるよう、洗濯しやすく、乾燥性に優れていることも大切なポイントです。
赤ちゃんを大人の布団に寝かせてもいい?
大人用の布団は種類が多く、かたさも大きさもさまざまですが、いずれも大人の体に合わせた厚みと重さがあります。それが赤ちゃんには危険であることが少なくありません。
大人にとってふかふかで弾力がある敷き布団は心地良いですが、赤ちゃんの背骨や関節には悪影響をおよぼしてしまうことがあります。まだ思うように動けない赤ちゃんの口や鼻をふさいでしまうリスクも少なくありません。
大人用の掛け布団も赤ちゃんには重すぎるため、動きを妨げたり熱がこもってしまったりして、不快な環境をつくってしまうことがあります。
また、大人用の布団はベビー布団と違って、ほとんどが水洗いできないのも難点。汚しても簡単にはきれいにできません。たとえ洗えるタイプの布団であっても、大きな布団をこまめに洗濯するのはとても大変です。
使い勝手の面でも大人用の布団は不都合な場合が。夜間ならばママの布団に赤ちゃんと一緒に寝ることができますが、お昼寝のとき、赤ちゃんを寝かせるためにわざわざ大人の布団を敷くのは面倒です。場所も取ってしまいます。かといって、大人用のベッドに赤ちゃんを寝かせるのは、転落などの可能性があり危険です。
こういうときも、ベビー布団があれば昼寝やおむつ替えにも便利です。
ベビー布団は赤ちゃんが安全かつ快適に眠ることができることを考えて、特別に開発されたもの。大人用布団とは違う、目に見えない多くの工夫が込められているのです。
失敗しないベビー布団の選び方
では、具体的にどのようなベビー布団を選ぶのが良いのでしょう。アイテム別にポイントをご紹介します。
敷き布団は適度なかたさのあるものを
赤ちゃんの発育をサポートし安全を守るためには、敷き布団には適度なかたさが必要です。実際に触ってみて、少しかたいと感じられるくらいのものを選ぶといいでしょう。赤ちゃんは頭が大きく重心が偏りがちなので、体圧が分散される機能のあるものも体に負担がかかりにくいのでおすすめです。
素材は綿100%など、肌にやさしいものを。縫製部分がチクチクしないかもチェックしましょう。
また、敷き布団は最も汚れやすいもの。2枚用意しておくと、1枚ずつ洗って干せるので便利です。
掛け布団は軽く、調節がきく2枚組が便利
重い掛け布団は赤ちゃんの動きを妨げとなってしまうことがあります。とくに手足の動きが活発になってくると掛け布団がずれることが多くなり、布団が赤ちゃんの鼻や口を覆ってしまうこともあるので危険です。掛け布団は軽くて通気性のいいものを選ぶことが大切です。素材はもちろん肌触りがよく、肌への刺激のすくないものを。
また、掛け布団は厚手と薄手の2枚があると便利です。真冬にはこれに綿毛布を組み合わせるなど、季節や気候、室温に合わせて調節するのが上手な方法です。
枕はトラブルの原因になることが
体が未発達な新生児には、枕は首の負担となってしまう場合が少なくありません。寝返りをするようになると、枕が窒息の原因になってしまうことも。基本的に赤ちゃんに枕は必要ありません。頭の汗などが気になる場合は、タオルを頭の下に敷くといいでしょう。
サイズは目的や家の状況に合わせて選ぶ
ベビー布団にはレギュラーサイズとミニサイズがあります。一般的にレギュラーサイズは70×120センチで、寝返りしてもはみ出ない余裕があります。ミニサイズは60×90センチ程度で、部屋の中にあまりスペースが取れない方や、短時間のお昼寝布団に使いたい方などに向いています。
ベビー布団を使うのはいつまで?
個人差がありますが、ミニサイズはだいたい新生児まで、普通サイズは3~4歳くらいまで使えます。
ただ、活発に動くようになったら寝相も悪くなり、布団から出てしまうので早めに卒業したという方もいます。逆に、おむつが取れるようになるまでは洗いやすいベビー布団を使う、という方も少なくありません。住宅事情や生活環境、赤ちゃんの個性などに合わせて、各ご家庭で判断するとよいでしょう。
ベビー布団は“単品購入”と“セット購入”どっちがお得?
ベビー布団を買うときに迷うのが、単品で買うか、セットで買うかです。
セットは敷き布団、掛け布団、シーツ、カバーなどがワンパックになっています。これに枕やキルティングマットなどが加わったセットや、防水パッドやオムツ替えシートなどお世話に便利なアイテムがセットされているものもあります。
セット購入の利点は、単品でそろえるより割安になるところと、アイテムの色や大きさがそろうので使い勝手がよいところです。1人目の赤ちゃんでこれから全部用意するという場合は、セット購入が便利でしょう。
ただし、セット購入する際は、自分には必要がない物が入っていないか、内容をよく確認することが大切です。ムダな出費をしないためには、点数の少ないセットを選び、季節によって必要なものを単品で加えていくと安心でしょう。
既に持っているアイテムがあったり、レンタルで済ませたいという方は、欲しいアイテムだけを単品で購入するのがいいでしょう。
いずれの場合も、シーツやカバー類は、洗い替え用に最低でも2枚用意するようにしましょう。
先輩ママの決め手コメント付き!選ばれているベビー布団セットはこれ
先輩ママたちはどういうポイントで、どんなベビー布団セットを選んだのでしょうか? 実際に購入したママのコメントで多かった決め手と、人気のベビー布団セットを一緒にご紹介します。
なんといっても手軽に丸洗いできるものがいい!
「いろいろなところの布団をたくさん見ましたが、敷布団を洗えるのはこれだけだったので購入しました。尿もれなど、いちばん洗濯したいのは敷物だと思うので。敷き布団、掛け布団ともに2枚ずつなので調整できるのもいいと思います。」(ちょこ04さん)
【スーパープレミアム】丸洗いできる!体圧分散ベビー布団10点セット
安心の日本製!自宅の洗濯機で敷き布団も丸洗い!
赤ちゃんの健やかな眠りとママのお手入れのしやすさを追求。本当に必要なものを厳選した、たまひよのはぐくみベビー布団セットシリーズのスーパープレミアムタイプ。アレルキャッチャーシート内蔵、抗菌・消臭機能つきキルトパッド+ホコリが出にくい防ダニ加工の掛け布団の10点セットが一番人気です。
掛け布団が2枚組なのが便利
「毎日使うものだし、新生児のうちは1日ほとんどの時間を過ごす場所なので、快適な環境にしてあげたくて購入。掛け布団が2枚組になっていて調整できるのがいい!カバーの肌触りがよくて、冬のひんやりした空気に触れても冷たいと感じない点もいいです」(ダニャりんさん)
「布団2枚組でこのお値段はコスパ最高!赤ちゃんのベットにもしっかりフィット!洗濯機での水洗いも大丈夫でした」(あにきさん)
やっぱり肌にやさしいものを選びたい
「両親ともにアレルギー体質なうえにワンコもいるので、抗アレルギー加工がほどこされたこちらに即決。かわいくて使いやすいので気に入ってます!」(mocana02さん)
ムーミンベビー 丸洗いできる!体圧分散ベビー布団10点セット
安心の日本製!自宅の洗濯機で敷き布団も丸洗い!赤ちゃんの健やかな眠りとママのお手入れのしやすさを追求した、本当に必要なものを厳選した10点セット。たまひよのベビー布団の、ムーミンのデザインコラボレーションです。
エアウィーヴBABY 丸洗いできる!体圧分散ベビー布団10点セット
エアウィーヴ×たまひよだから実現した、快適な寝心地&アレルゲン対策を考慮した、たまひよベビー布団の最高級モデルです。
敷き布団は、熱放散性・通気性にすぐれ、さらに体圧分散で赤ちゃんの快適な睡眠をサポートするエアウィーヴ製。掛け布団は日本製で洗濯機で丸洗いOK、さらに防ダニ・ホコリ対策、抗アレル加工などアレルゲン対策を施したたまひよ製。ここでしか買えないベビー布団セットです。
サンデシカ はじめてママのお悩みを解決する ベビー布団5点セット
扱いやすくて価格もお手ごろなミニサイズに
「6月に出産予定のため購入。コンパクトなセットになっているので、収納もしやすいです。お値段も手ごろですごく満足しています!」(ayaka.Tさん)
【ミニサイズ】丸洗いできる!体圧分散ベビー布団10点セット
お部屋にあまりスペースがない、すでにミニベッドを持っている、短時間のねんね用でリビングなどに置きたいというお声にお応えした、約90㎝×60㎝のコンパクトサイズのベビー布団セットです。
【ミニサイズ】ムーミンベビー 丸洗いできる!体圧分散ベビー布団10点セット
「省スペースの布団がほしい!」という先輩ママの声から生まれた、レギュラーサイズと機能は同じ、約90㎝×60㎝のコンパクトサイズのベビー布団セットです。
丸洗いできる!体圧分散ベビー布団ミニマムセット
敷き布団まで洗濯機で丸洗いできるたまひよの体圧分散ベビー布団に、ロープライスで最低限がそろうセット。まずは最低限だけをそろえて、必要に応じて買い足したい人にもおすすめです。
un doudou 日本製 ミニサイズ ベビー布団 9点セット
移動を考えてキャリングバッグ付きを
「自宅のベビー布団を出かける際に持ち歩くのは面倒。なので、このような持ち歩きに便利なバック付きベビー布団セットが1つあるととても便利です。掛け・敷き布団と枕&それぞれのカバーとキャリングバックがセットになっているので、実家や旅行など短期間のお出かけに使用するには必要十分です」(JINさん)
まとめ
ベビー布団は大人の布団のミニチュア、と考えがちですがそれは間違い。ベビー布団には赤ちゃんの体に合わせたさまざまな工夫が盛り込まれているのです。とくに小さいうちは体の機能が未熟ですから、ベビー布団でサポートしてあげることがのぞましいですね。
とはいえ、早くからママの布団で添い寝する派の方もいます。ママがそばにいると赤ちゃんも安心しますし、大人用の布団が絶対にいけないということではありません。ただし、大人の布団に寝かせる場合は、敷き布団はかためのしっかりしたものを選び、掛け布団はママと赤ちゃん、別々のものを使いましょう。窒息などのトラブルを避けるため、赤ちゃんの掛け布団は軽いものを用意してあげてください。
品質へのこだわりや、住宅事情、ママの生活スタイルなどに合わせ、ママと赤ちゃんが快適に過ごせるベビー布団を上手に選びたいですね。
(取材・文/かきの木のりみ)
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