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不妊・不育症治療を経て出産のドーキンズ英里奈「出産時、赤ちゃんが呼吸トラブルでNICUへ。生きていることに感謝!」

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2度の流産と不妊症・不育症の治療を経て、待望の第1子を出産したタレント・モデルのドーキンズ英里奈さんにインタビュー。不育症の治療をしながらの妊娠で不安だったことや、お産の様子などを詳しく教えてもらいました。

出産はスムーズでしたが、出産直後に赤ちゃんの呼吸に異常が…。今は落ち着いていて、生きていることに感謝!

「わが子はすべてかわいくていとおしくて、ずっと見ていられます!」

――出産おめでとうございます。まだ、産後2週間もたっていないということで、大変なときなのに、ありがとうございます。出産を終えて、今のお気持ちは?

ドーキンズさん(以下、敬称略) ありがとうございます。里帰り出産をして、実家にいるので、このインタビュー中は私の母が赤ちゃんを見てくれています。今はやっとわが子に会えた喜びと、2人とも生きていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

お産自体はとてもスムーズでしたが、実は赤ちゃんが過呼吸のような状態になってしまい、少し大変でした。朝破水して産院に行って、夕方には生まれてくれて。無痛分娩だったので陣痛がつらかった時間も短く、体力的には余裕がありました。でも、誕生の瞬間、産声(うぶごえ)が聞こえなくて、助産師さんが「ちょっと処置しますね」とすぐに赤ちゃんを連れて行き…。しばらくして「ふぇっふぇっ」という小さな声は聞こえてきましたが、看護師さんたちが先生を呼んでいたので、分娩台で産後の処置をしていた私も「何かあったんだ…」ということはわかり、「お願いだから生きて!」と祈りました。

それからしばらくして、「赤ちゃんの呼吸が不安定なので、NICUに搬送します」と説明を受け、小児用の救急車で赤ちゃんだけNICUへ搬送されました。

搬送されるときには大きな声で泣いていたし、「あとは医療のプロの皆さんがなんとかしてくれるから大丈夫」と気持ちを落ち着かせながらも、ただただ無事を祈るばかり。母がすぐにNICUに様子を見に向かってくれて、「もう安定しているから大丈夫」と連絡してくれたので、ホッとして眠りにつくことができました。

――赤ちゃんとは、しばらく離れ離れだったんですか?

ドーキンズ はい、私は出産した産院に5日間入院し、赤ちゃんは7日間ほどNICUに入院となりました。母乳育児ができたら…と思っていたので、助産師さんに母乳マッサージをしてもらって、搾乳をして、毎日赤ちゃんに届けに行きました。私が入院している産院からNICUがある総合病院までは車で10分ほど。毎日母が送迎してサポートしてくれて、心強かったです。

入院中は、医療スタッフの方々がしっかりケアしてくれるだろうから安心して過ごすことができましたが、赤ちゃんがそばにいないという寂しさがありました。ほかの部屋から赤ちゃんの泣き声が聞こえてくると、会いたいな…と涙が出てしまうことも。でも、泣いて鼻をかむと、会陰(えいん)切開の傷が痛んで大変だったので、「もう泣かない!」と涙をこらえて頑張りました(笑)。

今は無事に退院して、実家で赤ちゃんとの生活が始まっています。わが子はかわいくてかわいくて、もうメロメロになっています。

3度目の妊娠は不育症の治療をしながら。「またダメだったらどうしよう」とずっと不安がありました

「悩んだけれど、撮影しておいてよかった!と思った、マタニティフォト」

――インスタグラムで、2度の流産と、4年間の不妊治療、そして不育症治療を経験したことを公表されていました。今回の妊娠までの経緯と、今回の妊娠で不安だったことがあれば教えてください。

ドーキンズ 初めての妊娠は、妊活をスタートしてすぐに授かることができたこともあり、当たり前に出産できるものだと思っていました。でも、妊娠9週で赤ちゃんの成長が止まってしまい、流産に。しばらくは泣いてばかりの日々が続きました。
また自然に妊娠できるだろうと思って、その後は自己流で妊活をしていましたが、なかなか妊娠できなかったんです。

流産をして数カ月たってから、不妊治療のクリニックに行きました。そこで、排卵していないことがわかり、不妊治療をスタート。投薬と自己注射で治療し、2度目の妊娠をしたのですが、また流産になってしまったんです。そのときに初めて遺伝子検査や不育症の検査をしましたが、「血液検査のこの数値が少し低いかな…」くらいで、はっきりとした原因は特定できませんでした。

3回目の妊娠がわかってからは、「この薬とこの薬で血流をよくして…」「あとは、母体の免疫が赤ちゃんを攻撃してしまうことがあるかもしれないから、免疫を下げる薬を…」とリスクを減らすための薬を何種類か服用しました。医師からは、「その薬が効けばいいけれど、正直100%効果があるとは限らない」と言われて。その薬がなかなか高価で驚きましたが、効くかもしれないなら…と望みをかけて飲んでいました。

そんなこともあり、「またダメだったらどうしよう」という気持ちは22週を超えるまでずっとありました。飲んでいる薬が効くことと、赤ちゃんの生命力を信じるしかなかったです。つわりがつらくて寝てばかりいたから、余計に1日1日が長く感じました。薬の処方の関係で12週までは毎週超音波検査をしていたので、1週乗り越えるごとにホッとして。しっかり薬を飲んで、妊娠が継続することを祈る日々でした。

妊娠初期のつわりはつらかったけれど、「妊娠が継続している証拠」と思うと安心できました

――つわりも大変だったんですね。どんな症状がいつからですか? 妊娠中にうれしかったことや幸せを感じたことはありますか?赤ちゃんのかわいいグッズをそろえるのが楽しかったとか、そんなエピソードがあれば教えてください。

ドーキンズ 妊娠がわかるとすぐ、妊娠9週くらいから、つわりが始まりました。気持ち悪くて吐いてしまうので、なかなか思うように食事ができず、3~4㎏ほど体重が減ってしまいました。でも、「つわりがある=妊娠が継続している証拠」と思うと、安心できる部分もあって。赤ちゃんがすくすく成長しているんだ…と信じて、耐えました。胎動を感じられるようになると、「赤ちゃんが元気なんだ」とわかってうれしかったです。

赤ちゃんのためのグッズはほとんどそろえませんでした。おいっ子のお下がりをもらったから…というものもあるんですが、全部そろえたあとで赤ちゃんに何かあったら…と、心のどこかに不安があったから。自分で買ったベビーウエアは、退院するときに着せるための1枚くらい。チャイルドシートとベビーカーだけは、注文してから時間がかかることがあると聞き、妊娠後期に入ってから購入しました。
抱っこひもはこれからです。自分の実家に里帰り出産だったこともあり、生まれてから必要なものは母が買ってきてくれて、助かっています。

今は里帰り先の実家で、初めての育児に奮闘中。改めて、「わが子に会えたことは奇跡」と実感しています

「退院後に撮影した、ニューボーンフォト。慣れない育児は大変だけれど、かわいい寝顔を見ると、また頑張ろうという気持ちに」

――もうすぐ産後2週間ということですが、初めての育児はどうですか?退院後の生活で大変なことがあれば教えてください。

ドーキンズ 退院後は、手探りの育児スタート。NICUに通って赤ちゃんに会ったときには授乳をしたりおむつ替えをしたりしていましたが、1日1回だけだったので、実際に生活をしてみると、「これでいいのかな?」とわからないことだらけ。検索しまくりました。
退院してから数日後、産院のすすめもあって、産院での1泊2日の産後ケアを利用しました。赤ちゃんのお世話でわからないことを教えてもらえるし、母乳の飲み方なんかも見てもらえて、不安が解消されましたね。今は少しだけコツがつかめてきたような気がします。

ここ数日はなかなか寝てくれず、抱っこを頻繁にするから、腱鞘(けんしょう)炎になってしまいました。産後は体のあちこちが痛いし、眠さとの勝負ですが、赤ちゃんのかわいい寝顔を見ていると、そんなことはどうでもよくなって、「頑張ろう」と思えます。そして、改めて、出産してわが子と元気に会えていることが奇跡なんだなと感じているところです。

お話・写真提供/ドーキンズ英里奈さん 取材・文/渡辺有紀子、たまひよONLINE編集部

▼続きを読む<関連記事>後編

少しずつお世話に慣れてきたというドーキンズさん。「体はあちこち痛いし、眠いし、お世話は大変だけれど、かわいくてたまらない!」と、わが子に会えた喜びを実感している様子が伝わってきました。今は赤ちゃんが寝ているタイミングに合わせて自分も休む…というペースがなかなかつかめずに苦戦しているところだそう。
インタビューの後編では、流産や不妊症治療でつらかった経験をどう乗り越え、気持ちを切り替えていたのかを教えてもらいました。

ドーキンズ英里奈さん(どーきんずえりな)

PROFILE
1992年生まれ、岐阜県出身。父はニュージーランド人、母は日本人。高校時代から岐阜県でモデルとして活躍し、大学時代から東京でのタレント活動をスタート。バラエティや情報番組、スポーツ番組に出演し、日本テレビ系列の「ズームイン‼サタデー」のお天気キャスターも務める。2020年に一般男性と結婚し、2023年に鹿児島県に移住。2025年6月第一子の出産を発表。SNSでは自身の妊活についてもつづり、2度の流産と不妊症・不育症の治療の経験があることを公表している。

●ドーキンズ英里奈さんのInstagram

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●掲載している情報は2025年7 月現在のものです。

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