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23年間でどれだけ変わった?!専門家に聞いた【妊娠・出産】最新事情

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雑誌『たまごクラブ』が創刊したのが1993年。
23年前と現在、妊娠・出産や妊婦さんはどんなふうに変化したのでしょうか。
育良クリニック院長・浦野先生にうかがいました。

帝王切開が増加。ママの出産年齢やライフスタイルが影響!?

「出産はばく大なエネルギーを使います。ですが、今のママは赤ちゃんを産み出す力が低下してきているように思います」と、最初に浦野先生から気になる言葉が。
昔も今も赤ちゃんを産むことに違いないはずなのに、どういうことでしょうか。

その原因のひとつは、高齢出産の増加があげられるそう。
以前は、「高齢出産は30才以上」とされていましたが、1993年ごろに、35才以上に引き上げられました。
理由は「女性の晩婚化などの影響で、30代前半で出産する人が増えたため、日本産科婦人科学会が定義を引き上げたのです」とのこと。
では、高齢出産の人以外は、赤ちゃんを産み出す力に不安はないということでしょうか? 

「35才以上でも、しっかり安産の人も大勢いますし、年齢だけの問題ではありません。
そういう意味では、ライフスタイルの影響のほうが大きいかもしれませんね」。

赤ちゃんを産み出す力が弱くなった、そのほかの理由には、
●体形が細くなって、骨盤が狭くなり、赤ちゃんが産道を通りづらくなった
●家電が便利になって、妊婦さんが動かなくなってしまった
などが考えられるとのこと。
やはり、妊娠中に安産できる体づくりをすることが大切なんですね。

このような環境や社会的背景の影響もあってか、『たまごクラブ』のアンケート結果でみると、帝王切開で出産した人は、1993年から2016年で2倍ほど増えています(※)。

おなかの赤ちゃんの情報が増えて、妊婦さんの安心感もUP

23年前といえば、四半世紀近い年月。
産婦人科など医療の分野でも、昔とはずいぶん変わったのでは??
妊婦健診から出産まで、医療の現場での進化についてもお聞きしました。

赤ちゃんの心音が楽に聞けるように

妊娠初期から安定期に入るまでは、赤ちゃんがおなかの中でちゃんと生きているのか、心配になりますよね。
そんなとき、ママを安心させてくれるのが「赤ちゃんの心音」です。

「胎児の心音を聞くとき、昔は医師が『トラウベ』という筒状の道具を使って、おなかに直接耳をあてて聞いていました。内科の聴診器も使っていましたね。今は『ドップラー』という装置で簡単にクリアな音で心音を聞き取ることができます」。

便利な装置ができたことで、昔に比べて妊娠中の不安が少なくなっているのは確かなようです。

経膣エコーで切迫早産の診断も

妊娠22週以降、ママが気をつけたいトラブルとして「切迫早産」のリスクがあります。
切迫早産は、膣の先にある子宮の入り口「子宮頸管」の長さを測り、これが30ミリ以下だと切迫早産と診断されます。

「以前は、医師が内診をして、指の感触で子宮頸管の長さを測っていたので、医師の経験や技量に頼るところも多いものでした。現在は『経膣エコー』という検査で正確に測れるようになり、切迫早産の診断も可能になりました」。

超音波写真は白黒からカラーに

「23年前ごろは、超音波検査の画像は白黒でした。現在では、立体的に、カラーで以前より鮮明におなかの赤ちゃんの様子を見られるようになりました。それまでは診断不可能だった病気も、おなかの中にいるときから発見できるようになっています」。

リアルな画像でおなかの赤ちゃんの顔なども見られるようになって、ママにとっても、おなかの赤ちゃんにより愛着が出るようになったんですね。

「さらに、心臓外科手術ではもう取り入れられているのですが、3Dプリンターを使って、立体的な心臓でイメトレをしてから手術を行うということも始まっています。億単位の機器なので、導入はまだ先になりますが、産婦人科の分野でも注目されています」

大切な赤ちゃんの命を守るための、さまざまな技術の進歩は心強い限り!
医学、産婦人科の分野は、日々進化を続けています。
昔は救えなかった命も、救える時代に。
おなかの中の様子がよくわかる時代に生まれてくる赤ちゃんは、幸せですね。
でも、日々の生活が便利になって、妊婦さんの「赤ちゃんを産み出す力」が弱まっているという一面も。
安産に向けてできることを、ぜひやってみてください。(文・たまごクラブ編集部)

監修/育良クリニック院長 浦野晃義先生
参考:『たまごクラブ』1993年11月号、2016年7月号(※文中のデータも、左記2誌の「出産に関するアンケート」結果を比較したものです)

※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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