無愛想だった産科の先生の話【妊娠なめてました日記#10】
こんにちは!ひよこエッグと申します。2015年3月に娘・ひなを出産しました。
「妊娠なめてました日記」では、わたしが初めて経験した妊娠・出産のことを書いていければと思っています。
第10話 無愛想だった産科の先生の話
妊娠すると定期的に顔を合わせることになる産婦人科の先生。わたしが通っていて病院はおじいちゃん先生が一人でやっているところだったので、検診から出産までずっと同じ先生でした。でもその先生が少し無愛想な人で…
わたしの通っていた産婦人科の先生は、とても寡黙な人です。
淡々と問診・検診し、問題があったところだけを指摘して「次回は◯◯日に来てください」でおしまい。毎回流れ作業のようでした。
ちょっと気になることがあって相談しても…
そっけない感じで返されたり、
内診で「痛い痛い!」といっても、
「お産はもっと痛いんだよ〜」と脅してくる始末。。
段々と不満が溜まってきて、夫に
「先生ちょっと冷たくない?相談もしづらいし、このままこの病院でいいのかな…」と話すと、
「スピーディーな検診で、僕は好感持てますけどね…」とのこと。
付き添いの夫からしてみれば検診はさっさか終わった方がいいのでしょうが、
わたしは当事者なので、もっと親身になって(できれば笑顔で)話を聞いて欲しかったのです。
(産婦人科が舞台の某漫画を読んで、そういうやりとりに憧れていたのもあります…)
そんな先生でしたが、体調を崩したときは会社に提出する書類をすぐ書いてくれたり、出血などのトラブルがあったときには優先して診てくれたりと、検診については安心してお任せすることができました。
「ちょっと無愛想だけど、赤ちゃんが無事に産まれるならそれでいいや…」と思い、このまま出産までお願いすることにしました。
そして出産の日。
長い陣痛を終えて、意識朦朧としながら我が子を抱いている先生の顔をふと見ると…
満面の笑み!!!
先生笑えるんじゃん!!
どうして検診のときにその笑顔を見せてくれなかったのか…
その後も人が変わったかのように、ニッコニコで会陰縫合をしていました。
先生のあまりの変わりようにビックリしてしまいましたが、
「無事に出産が終わったから先生もホッとしたのかな…」
と微笑ましい気持ちになりました。
出産後も先生のニコニコ期間は続きました。
後から助産師さんに聞いた話によると、先生は赤ちゃんが大好きで、赤ちゃんの前だと人が変わるそう…
個室でちょっぴり寂しい入院生活でしたが、先生が頻繁に赤ちゃんの顔を見に来てくれたので嬉しかったです。
そして退院日。いつものように先生が部屋にやって来て赤ちゃんの様子を確認すると、
「つわりも大変だったし出産も時間かかっちゃったけど、本当によく頑張ったね。もう立派なお母さんだね」
と言って頭をぽんぽんしてくれました。
正直、退院するのが怖くて仕方なくて
「退院したら助産師さんや先生は助けてくれない。わたしがしっかりお世話しないとこの子は生きていけないんだ…」
とプレッシャーを感じていました。
でも、
「あの無愛想だった先生がこんなに褒めてくれるんだから、きっと大丈夫。やっていける。」
と自信を持つことができました。
この病院で出産した人は、次の出産先にもここを選ぶ人がほとんどだそうです。
出産するまではその理由が分かりませんでしたが、わたしももし次があったら、またこの無愛想な先生にお願いしたいと思いました。
[ひよこエッグ]
都内在住のワーママ。
2015年3月産まれの娘と夫の3人家族。
子育ての記録をブログやインスタグラムで公開中
ブログ:ひよこエッグつうしん
インスタグラム:@hiyokoegg11