[妊娠中のUV対策]シミをつくらないためにできること&やりがちNGは?
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妊娠中はホルモンバランスの変化で、シミができやすくなるのは事実。
でも、きちんと対策をすれば防げるんです!
シミをつくらないようにするために、妊娠中から産後に気をつけたほうがいいことと、やりがちなNG行動を、皮膚科医の吉木伸子先生に教えてもらいました。
妊娠中や産後のシミの原因は「ケア不足」が多い!
「妊娠中のシミは、ちゃんとUV対策をしていれば、かなり防ぐことができます。
妊娠中にUVクリームを使う場合は、新しいものにトライするよりは、まずは、妊娠前から使っていた、自分の肌に合っているものを使いましょう。妊娠中は肌が敏感になることもあるので、以前使っていたものでも、トラブルを起こすこともあります。使ってみて合わないと感じたときは、敏感肌にも使える低刺激なUVクリームを試してみて。
腕や肩などに使って問題がなくても、皮膚が薄い顔に使うとトラブルを起こすこともあるので、最初は、少量を顔のめだたない部分につけて様子を見て、問題がなければ顔全体に塗るようにしましょう。
UVクリームは、2~3時間おきに塗り直さないと、UVカット効果が薄れます。外出の直前に塗ったり、長時間の外出の際はまめに塗り直すなどして対策を」
ノーメイクは×。せめてパウダーファンデーションだけでも塗って!
「産休に入ってノーメイクで過ごすことが、シミにつながることもあります。
『面倒だから、まゆだけ描いてちょっと外出』は×。また、外出はしなくても、洗濯物を干すときや、日中に室内に日が入ることで、紫外線を浴びているケースも。メイクをしたり、いちいちUVクリームを塗るのが面倒という人は、パウダーファンデーションを塗るだけでもある程度はUVカット効果があります。
しかも、パウダーファンデーションは一度塗ると落ちにくく、カバー効果が長く続くというメリットがあり、下地をつけなければ、石けんで落とすことができます。下地を塗ったほうがきれいに仕上がりますが、最低限のシミ対策だけしたいという妊婦さんは、外出前にパウダーファンデーションだけでも塗るといいでしょう。
『ファンデーションは汗で落ちる』と思っている人もいますが、最近の夏用ファンデーションはくずれにくく、通常はゴシゴシとこすらなければ落ちません。汗をかいた際は、ハンカチでそっとおさえてください」
妊娠中のUV対策、やりがちNGはコレ!
「ノーメイクでの外出」以外にも、妊娠中のUV対策で気をつけたほうがいいことがあります。
【NG1】去年の使い残しのUVクリームは×
「去年の使い残しのUVクリームは、UVカット効果が低く、成分が劣化し、かぶれなどの肌トラブルを起こすことも。今年用のUVクリームを用意しましょう。
また、『妊娠したから』と、これまで一度も使ったことがない低刺激性のUVリームに急に切り替えるのは、トラブルを起こす一因になることも。まずは使いなれたものを試して」
【NG2】BBクリーム+フェイスパウダーは×
「最近は、ファンデーションを塗らずに『BBクリーム+フェイスパウダー』という人が増えていますが、BBクリームはUVクリームと同じで、小まめに塗り直さないと、UVカット効果がありません。
またフェイスパウダーは肌をきれいに見せてくれますが、粒子がこまかくすぐ落ちるので、紫外線対策としては効果がありません」
【NG3】紫外線をまったく浴びないのは×
「極端な紫外線対策をすると、ビタミンD合成が減り、赤ちゃんの骨が弱くなるなどの弊害が起こることがあります。ビタミンDの生成に必要な日光照射量は、1日に両手のひらを約20分、日に当てるくらいです。顔や手は常に紫外線からガードしても、足などは多少、日に当てたほうがいいでしょう」
妊娠中のUV対策、体調が不安定だったりすると、つい見逃しがちですが、一度できてしまったシミは、自然に消えることはないので、後悔しないようにしっかり対策をしてくださいね。
『たまごクラブ』8月号の巻頭大特集「夏の日常 ニンプのやりがちNG行動をcheck!」では、UV対策以外にも、「暑さ対策」「食べ物・飲み物」「旅行・レジャー」など、さまざまなジャンルの「やりがちNG行動」を紹介しています。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:よしき皮膚科クリニック銀座 院長 吉木伸子先生
■参考:『たまごクラブ』2018年8月号「夏の日常 ニンプのやりがちNG行動をcheck!」