赤ちゃんのおふろの入れ方は? 入れ方のコツは?
1カ月健診で許可が出たら、赤ちゃんは大人と一緒におふろに入れてもいいようになります。でも、まだ首のすわっていない赤ちゃんをおふろに入れるなんて、考えただけでもドキドキしますよね。赤ちゃんのおふろの入れ方やコツを紹介します。
おふろに入れる前の準備は?
赤ちゃんは新陳代謝が活発で、汗や皮脂がたくさん出ます。そのままにしておくと、肌への刺激になって、あせもやおむつかぶれなどトラブルの原因になることも。1日1回はおふろに入れて清潔を保ちます。また、沐浴のときと同様に、首すわり前の赤ちゃんをおふろに入れるときは、短時間で済ませられるようにしましょう。
おふろに入れる前に行っておくこと
おふろを手早く済ませるために、次のことをしておくといいでしょう。
●浴室を暖めておく
浴室に入ったとたん、寒くて赤ちゃんがビックリ! なんてことにならないよう、湯船のふたを先にあけておいたり、シャワーの湯を出しておく、浴室暖房をつけるなどしてあらかじめ浴室内を暖めておきましょう。
●バスタオルを広げておく
おふろから上がった赤ちゃんの体をすぐふけるように、バスタオルを脱衣所や洗面所の床に広げておくといいでしょう。バウンサーやハイ&ローチェアなどを浴室の近くに持ってきても。
●着替えをセットしておく
おふろ上がりに身に着けるおむつ、肌着、ウエアを準備します。肌着の袖をウエアの袖に通して広げておくと、お世話がスムーズ。さらにはウエアの上にバスタオルを敷いておくと、水けをふきとったあと、あわてずに肌着・ウエアを着せることもできます。
おふろの温度は?
赤ちゃんの皮膚は薄くてデリケート。また体も小さいので、大人がちょうどいいと感じる温度では熱く感じますしのぼせてしまいます。温度が高いと皮脂が奪われるため、皮膚が乾燥しやすくなるという難点もあります。夏は38~39度、冬は40度くらいの湯温がちょうどいいでしょう。必ず給湯器のリモコンで湯温の設定をしておき、さらに湯温計で確かめるようにしましょう。
赤ちゃんの洗い方や流し方、ふき方の基本
デリケートな赤ちゃんの肌。なるべく負担をかけないように洗いたいですね。洗い方や流し方、ふき方の基本を紹介します。
よく泡立てて洗う
洗浄料は流し残しが出にくいものを選びましょう。無添加で低刺激の赤ちゃん用が安心です。洗浄料をよく泡立てるか泡で出てくるタイプのものを使うと、ゴシゴシしなくても汚れが落ちます。スポンジは肌に負担をかけやすいので、ママやパパの手でやさしく洗ってあげましょう。
洗浄料成分をしっかり流す
洗浄料の成分が肌に残っていると、肌トラブルの原因になるため、よく洗い流します。シャワーをかけるときは赤ちゃんがびっくりしないように、弱めの水圧が基本。いきなり体全体にかけるのではなく、足から少しずつかけていき、シャワーに慣らしながら洗い流していくといいでしょう。また赤ちゃんにシャワーをかけるときには、必ず温度を確かめてからかけましょう。
押さえるようにして水分をしっかりふく
湯上がりは、吸水性のいいタオルでこすらずに押さえるようにして、よく水分をふき取ります。くびれやしわになっているところも念入りに忘れずにふきましょう。水分をふき取ったら、すぐに保湿剤を塗ります。
体の部位別の洗い方
洗うときはマットやおふろ用ベビーチェアの上、ママのひざの上に乗せて洗います。洗浄料ですべるので注意。体の部位別に洗い方を見ていきましょう。
【頭】指の腹でしっかり洗う
つめを立てないように注意しながら、指の腹でしっかり洗います。大泉門(だいせんもん)周辺も、怖がらずにやさしくていねいに洗いましょう。
【顔】指で円を描くように
指でそっと小さな円を描くように洗い、湯を含ませたガーゼで洗浄料成分をぬぐい取ります。
【耳】裏側は洗浄料で洗う
汚れがたまりやすい耳の裏側は洗浄料で洗い、耳たぶや耳の表側は湯で絞ったガーゼでふきます。
【手・指】指を広げて指の間も洗う
指を広げて指と指の間にたまった汚れをよく取り除きます。よだれのついた手でガーゼやタオルをつかむなどして、予想外に指と指の間に汚れがついています。手首、手のひら、手の甲もていねいに洗います
【わきのした、首・腕・脚などのくびれ】くびれの中をしっかり洗う
わきのしたは赤ちゃんの腕を上げ、くびれは親指と人さし指を輪にしてクルクル回して、しわをのばしながら、奥までしっかり洗いましょう。
【おしり・性器】割れ目やしわの中まできちんと洗う
おしりの割れ目や性器のしわの中は、とくに汚れがたまりやすい部分。しわや割れ目をやさしく広げながら、ていねいに洗います。
まとめ
赤ちゃんと一緒におふろに入るのは、はじめのうちは上手にできるか心配になるかもしれません。赤ちゃんが泣いてしまうとなおさらです。コツをつかめてくれば、手早く済ませられるようになります。入浴後に赤ちゃんが母乳やミルクで水分補給するときは、ママも忘れずに水分補給を!(取材・文/ひよこクラブ編集部)