胎動の減少は、赤ちゃんからのS.O.Sかも!異変に気づいたらまずやること3つ
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「胎動が少ない」「胎動を感じない」ときは、赤ちゃんにトラブルが起こっている可能性があります。異変に早く気づくためにも、普段から胎動を意識しましょう。今回は、「胎動」について知っておきたいことを、産婦人科医の中川一平先生に伺いました。
増えた場合は問題なし。減ったと感じたら要観察!
「赤ちゃんは素直。元気であればよく動くし、元気がなくなると動かなくなります。20分サイクルで寝たり起きたりを繰り返しているので、1時間以内に胎動を感じられれば大丈夫。でも、1時間待って感じられないなら、弱っている可能性も考えられるので、すぐに産院に連絡しましょう。
産院では、超音波検査やNST(ノンストレステスト)で、赤ちゃんの状態をすぐに確認することができます」(中川先生・以下同)
胎動が減少したと感じたときの行動マニュアル
「胎動が少ないかもしれない…」と感じたときは、しばらく安静になって、胎動に意識を集中させましょう。
1.しばらく安静にして胎動があるかチェックする
「横になってしばらく安静にしてください。左側を下にするシムスの体位など、ラクな姿勢で体の力を抜くと、胎動を感じやすくなります。横になれないときは、ラクな姿勢で座りましょう」
2.胎動を感じなかったら、すぐに産院に連絡
「1時間安静にしても胎動を感じない場合は、一度産院に連絡を。そのとき、いつもの胎動の回数や強さ、最後に胎動を感じた日時などを伝えます。『忙しいから』『夜中だから』と後回しにするのは厳禁です。赤ちゃんの命に危険が差し迫っている場合もあります」
3.指示に従い受診する
「医師の指示があれば、すぐに産院を受診します。超音波検査で赤ちゃんの様子を見たり、NST(ノンストレステスト)で赤ちゃんの心拍を調べたりすることで、元気かどうなのかを確認することができます」
【注意!】臨月になっても胎動はなくなりません!
「臨月に入って、赤ちゃんが動ける子宮内のスペースが減ったり、出産予定日が近づいてきて赤ちゃんが骨盤の中に下りてきたりすると、胎動を感じにくくなります。でも、胎動がなくなるわけではありません。動きを感じなくなったときは、赤ちゃんが苦しんでいる可能性も! すぐに産院に連絡をしましょう」
胎動のことであわてないために、覚えておきたいこと
赤ちゃんに異変があったときにすぐ気づけるよう、普段から、胎動に意識を向けるようにしましょう。万が一異変を感じたときは、ちゅうちょせずに受診を!
●普段から赤ちゃんを意識して、胎動を観察しておくこと 本文
「普段の胎動の状態がわからないと、何か問題が生じても異変に気づくことができません。日ごろから赤ちゃんに意識を向けて、胎動を感じる時間を持つようにしましょう」
●夜間の受診に備えて、産院の緊急連絡先を知っておく
「夜間でもすぐに受診できるよう、妊娠初期のうちから産院の緊急連絡先を確認しておきましょう。夜間受診ができない産院の場合は、提携先の産院の連絡先を確保すること。医師たちは、赤ちゃんを守るために夜中も当直しています。遠慮せずに連絡してください」
仕事が忙しいときなどは胎動に意識を向けにくいかもしれませんが、胎動の変化に気づくことが、赤ちゃんの命を守ることにつながることもあります。胎動を感じられるのは、ママだけ! そのことを肝に銘じて、胎動を感じる習慣を身につけてくださいね。(文・たまごクラブ編集部)
■監修/帝京大学医学部附属病院 総合周産期母子医療センター 産婦人科 助手 中川一平先生
■参考:『たまごクラブ』2018年10月号「妊婦の危険症状&対処法 大事なとこだけ、まとめました!」
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