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自覚症状がないから危険!妊娠糖尿病のリスクをチェック&初期からできる予防法3

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michaeljung/gettyimages

妊娠糖尿病は、妊娠による負担が母体にかかることで起こる糖尿病です。発症すると、母子ともにトラブルが心配されるのはもちろん、出産や母子の産後の健康にまで悪影響を及ぼす可能性も。妊娠糖尿病がどんな病気であるか理解し、妊娠初期のうちから予防するためのポイントを、産婦人科医の小川隆吉先生に教えていただきました。

糖尿病とは?

糖尿病は、インスリンが不足するために、ブドウ糖をエネルギー源として利用できなくなり、さまざまな症状が出る病気。利用できなかったブドウ糖が、尿や血液中に多く検出されます。

妊娠期に起こる「妊娠糖尿病」とは?

妊娠してできた胎盤から出る酵素やホルモンがインスリンの働きを妨げ、糖代謝異常が引き起こされる病気です。基本的には、出産が終われば治るとされています。

妊娠や出産にどんな影響があるの?

ママは妊娠高血圧症候群の合併、赤ちゃんは巨大児になるなど、さまざまなトラブルの心配があります。その結果、難産になってしまうなど、出産にも影響が出る可能性があります。

自覚症状は?発見の方法は?

妊娠糖尿病は自覚症状がなく、妊婦健診の尿検査や血液検査で発見されます。
毎回の妊婦健診で尿検査を行い、尿糖が検出されないか調べます。尿糖が2回以
上連続で出たり、1回でも(+++)が出たりしたときは、妊娠糖尿病の疑いがあります。その後は、血液検査(ブドウ糖負荷試験など)で血糖値を測定し、妊娠糖尿病の確定診断を行います。

妊娠糖尿病になりやすいタイプは?

あなたは、妊娠糖尿病になりやすいタイプ? 下記の項目でチェックしてみましょう。

●もともと肥満である
●妊娠してから急激に体重が増えた
●高年妊娠
●経産婦(2人目以降の妊娠)
●糖尿病の家系
●過去に巨大児を出産したことがある
●糖代謝異常と診断されたことがある
●食事がカロリーオーバーぎみ
●ストレスが多い
●運動不足

予防のためにできることは?

●バランスのよい食生活
まず糖分や脂肪を多く含んだ食べ物を控えること。そして、減塩低カロリーで栄養バランスのよい食事を規則正しく1日3食とるように心がけましょう。和食がおすすめです。

●適度な運動
体に負担がかからない程度に行う適度な運動は、妊娠糖尿病予防にも有効です。体を動かすことにより、筋肉の細胞がブドウ糖をどんどん消費するので血糖値が下がる傾向も。

●妊婦健診を定期的に受ける
妊娠糖尿病は自覚症状がないので、早期発見・早期治療のためには定期的な妊婦健診が欠かせません。正しい検査結果を得るために、前夜から普段食べない甘いものは控えて。

妊娠糖尿病は予防法も発症後の治療法も、ともに食生活や適度な運動がポイントになります。まずは生活習慣を見直して、予防につとめましょう。(文・たまごクラブ編集部)

■監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。

■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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