[切迫早産で管理入院3ヶ月~出産まで](1)妊活・産科探し・遺伝外来受診編
毎日食べていた「葉酸」を含んだイチゴ
ライティングや編集などの仕事に携わるチャーミー小結です。妊娠適齢期を過ぎての妊娠・出産を経験。3才まで母乳で育てた少食な子も、立派な小学生になりました。
指導3ヶ月の妊活を経て、妊娠検査薬で陽性反応
独身時代を仕事に旅行にと費やし、子どもは結婚したらすぐできるものと思っていました。ところが結婚して半年が過ぎても妊娠せず、表参道にあるクリニックで妊娠指導を受けました。
妊娠しにくい原因のひとつである子宮筋腫の経過観察と、毎月排卵があるかの確認、毎朝基礎体温を測り記録して通院時に医師と相談する内容です。
それから3ヶ月、赤ちゃんが来てくれる兆候がなく焦る私に「妊活は一旦中断してリラックスしてみて」と友人からアドバイスが。ちょっと気負い過ぎていたのかもと素直に聞き入れ、妊活を放り投げてしばらく過ごしました。
ほどなくして生理予定日の到来。1日遅れ、2日遅れ、3日遅れ…4日目、ついに待ちきれず妊娠検査薬を試しました。妊娠検査薬は使用する時期が早すぎると、陽性反応が出ても妊娠していなかったということもあるらしいのですが、そこにくっきりと赤い線が現れたときは、まるで合格通知を受け取った時のような天にも昇る気持ちでした。
早速受診しておなかのエコーで「お豆さん(胎芽)」を目視したときは、感動して思わず涙があふれました。クリスマスのイルミネーションで彩られた表参道の街並みを、スキップして帰ったのが昨日のことのようです。
喜びも束の間、調べれば調べるほど不安が募る日々
受診していたクリニックには産科が無く、転院する必要がありました。結婚と同時に移り住んだ見知らぬ土地ということもあり、主にネットや雑誌で産院の情報収集に明け暮れる毎日。
そんな中、目に止まったのが「出生前診断」の存在でした。妊娠適齢期を過ぎての妊娠。近くに頼れる実家もなく、相談できる友人もいなかったことから、「無事出産できるかな」「もし赤ちゃんに病気があったら」と、ネットや雑誌からの表面的な情報に振り回され、すっかり不安に取り込まれてしまった私。悩みに悩んだ末、「この悩んでいる状態こそが、赤ちゃんにとって良くないはず」と、遺伝外来のある産院を見つけて受診することにしました。
目からウロコの感動をくれた、産科医師との出会い
運良く、超音波と遺伝の専門医資格を持つ産科責任者の医師に診てもらえる機会を得ました。
ここでは出生前診断を受ける前に、問診とカウンセリングが必要です。検査の結果をどう受け止めるのか、まずきちんと夫婦で話し合ってくること、結果は夫婦揃って聞くことなどが課せられました。
「子どもを授かるとは?」とじっくり考えることで、親になる覚悟を固める貴重な時間になったと思います。
妊娠週数17週で血液採取による出生前診断検査「母体血清マーカー検査」を受けました。結果は心配無いという確率でしたが、ゼロでは無いため不安の拭えない顔をしていた私に、医師はデータに基づく資料を示しながら丁寧に細かく説明してくださりました。
それはまるで大学の講義を受けているかのように論理的で、感情的になっていた私の思考回路を明るい光が照らし、目から鱗が落ちたような感覚になりました。
その後、保健センターが主催する「母親学級」に出かけ、近所に住む同じ年で産院も同じのプレママと知り合えたことは、本当に心強かったです。
ところが間もなく、このプレママが管理入院することになり、そこへまさか自分も仲間入りすることになるなんて、全く予想していなかったことでした。
(つづく)
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[チャーミー小結*プロフィール]
フリーランスで働く1児の母。子育ての無知を知り、保育士資格の勉強や、子育て支援サポートのリーダーとして活動した経験を持つ。今は自宅の庭で母猫や母鳥が子育てしているのを、ママ仲間として見守っている。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。