妊娠中にファストフードはNG?注意が必要な食品16項目★産婦人科医がアドバイス
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魚、お菓子、加工品から外食まで、とくに妊婦さんが気になる食べ物をピックアップ。適量を知ってバランスよく食べましょう。今回は、妊娠中に気をつけたい食べ物について、産婦人科医の小川隆吉先生にアドバイスをいただきました。
1.刺し身全般
「妊婦さんは免疫力が下がっているため、細菌に感染しやすくなっています。食べ慣れている人でも新鮮なものを選んで、適量に」(小川先生・以下同)
2.ツナ缶、キハダ、ビンナガ、メジマグロ
「比較的水銀量が少ないので、通常どおりの量を食べても問題ありません。ただし、同じ魚ばかり食べず、いろいろな魚を食べましょう」
3.青魚
「水銀量が少なく、通常どおりの量を食べても問題ありません。鉄分も豊富です。いろいろな種類の魚を食べるようにしましょう」
4.白身魚(鯛、たらなど)
「水銀量が少ないので、通常どおりの量を食べてOK。同じ魚ばかり食べると栄養が偏るので、いろいろな種類の魚を食べましょう」
5.昆布
「昆布に含まれるヨードを過剰摂取すると、赤ちゃんの甲状腺に悪影響があるといわれていますが、料理に使う程度なら心配ありません」
6.市販のパテ
「十分に加熱されていないと、リステリア菌やトキソプラズマという原虫に感染する可能性もあるため、食べないようにしましょう」
7.塩分量が多いもの
「塩分をとり過ぎると、妊娠高血圧症候群のリスクが高くなります。調味料だけでなく、味の濃い食品のとりすぎには十分注意しましょう」
8.インスタント食品
「インスタント食品には添加物や塩分が多いので、できれば控えましょう。糖分や油分が多いものもあるので、たまに食べる程度に」
9.キムチ、唐辛子などを使った辛い料理
「ピリ辛程度ならOK。辛い香辛料は発汗を促し、減塩にもなりますが、キムチは塩分高め。また、刺激物なので胃弱の人や痔の人は要注意」
10.カレー
「カレーに含まれる香辛料は問題ありません。ただ、市販のルウは糖質・脂質が多いので、カロリーは高め。使う際は量を少なめにしましょう」
11.ファストフード
「カロリーが高く、1回の食事で1日分のエネルギーの半分を摂取してしまうことも。また塩分が高く栄養価が低いので、なるべく控えてください」
12.洋酒入りスイーツ
「高温で焼かれてアルコール分が残っていないものはOK。ただ、気づかない程度に残っていることがあるので、過敏な人は食べないで」
13.チョコレート
「糖分が多くカロリーも高いので、継続的にたくさん食べるのはやめましょう。カフェインは少量なので、気にする必要はないでしょう」
14.カロリーゼロ食品
「食べても問題ありませんが、カロリーゼロでも糖質が含まれているものもあるので、安心してしまって食べすぎないようにしましょう」
15.マーガリン
「トランス脂肪酸を多く含むので、肥満への影響が心配です。市販のパンにはマーガリンが含まれていることが多いので、さらに塗るのはとりすぎになる場合があります」
16.卵
「偏った食べ方をしなければ問題なし。鮮度に気をつけて食べましょう。生卵はできれば避けたほうが安心です」
妊娠中は塩分や糖質、高カロリーの食品を取り過ぎないよう注意が必要です。インスタント食品やファストフードはなるべく控えましょう。また、妊娠中は免疫力が下がっているため、刺し身や卵を食べる際は鮮度のよいものを選ぶといいですね。同じ食材ばかり食べると栄養に偏りが出てくるので、いろいろな種類を取るようにしましょう。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。
■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)
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