孫が生まれるまでは無関心だった両親が大変身!実は“孫ばか”だった!
現在、2人の子どもたちは中学生と小学生のママライターhinanohimeです。私が第一子を出産したのはもう10年以上前、29歳の時になります。子どもが生まれた事により、変化していった自分自身と両親と孫の関係を当時まで遡って綴っていきたいと思います。
第一子の誕生。母の態度が180度変わった
私が妊婦になった当初、両親はつわりのひどかった母体の心配はしてくれていましたが、二人とも孫に対しては特に関心がない様子でした。私の記憶がある限りでも子ども好きといった印象のない両親でしたし、私たち兄弟3人に対して“かわいい”といった態度を示した事もありませんでした。
特に母に関して言えば、「私は全然、孫とか興味ないから。ああ、おばあちゃんて、呼ばれるのは嫌だからね」といった発言も繰り返していました。
ところが母は、第一子の出産予定が早まり、私が早期破水で入院したその日に、自宅から2時間かけて見舞いに来ました。そして、生まれた孫を保育室のガラス越しに見学してから、満面の笑みで私の病室に戻ってきたのです。
それでもまだ言葉では、「明日は仕事があるから、来られないと思うわよ」と捨て台詞を残して帰宅しました。私も、「そりゃあ今日来てくれたし、もちろん明日は来なくて大丈夫だよ」と返事をしてしまいました。それにも関わらず、翌日にも母は見舞いを持ってやって来たのです。
母だけではなく、父の態度の変化にもビックリ
その後里帰りで1ヶ月滞在した際には、仕事人間の父が孫の入浴を手伝うために、仕事を毎日早く切り上げて夕方までには帰宅し、顔が崩れそうな程の笑みで孫の世話をする姿には驚きました。
結局、実家から2時間かかる自宅に戻った後も、両親は1ヶ月に1回ほどのペースで我が家にやってきては、孫を愛でていました。
第一子は人見知りが早く、特に父に関しては来る度に泣かれていたにも関わらず通ってきていましたし、生まれる前の母の発言を夫も知っていたので、こんな状況に夫婦で苦笑いをしていました。
第二子出産時には、更に「孫ばか」が爆発
第一子出産時には実家から2時間程の場所に居住していましたが、その後転居し私の地元に戻ったため、第二子の出産時には両親と同じ市内に住んでいました。
物理的に近くなった事もあり、父も母も1週間を空けることなく我が家にやってきては美味しい物を届け、公園や海やプールに連れて行き、子どもたちもすっかりジィジ・バァバっ子になってしまいました。
余りの孫への甘さに、私から指摘が入る事もありましたが、両親は嫌な顔一つせず懲りずに来訪を続けました。
年頃の子どもたちと、孫離れできない祖父母
二人の子どもたちも中学生と小学校高学年になり、大人の手から離れていく時期になってきました。でも我が家を通勤の際の駐車場にしている母は、平日は毎日仕事帰りに寄っていきます。そしてその手には、パン・お菓子・お惣菜などなど、子どもたちの好物が握られています。
食べ盛りの我が子たちはまだまだ単純で、母から貰った食料をもりもり食べては、笑顔を振りまいています。その姿を見て満足する母を見ていると、ありがたいやらあきれるやら複雑な気持ちですが、無関心でいられるよりは、可愛がってもらえた方が良いと割り切っています。
私の中で両親は、亭主関白で子育てよりも自分の趣味や仕事を優先していた父親と、娘に家事を任せっきりにして仕事に飛び回っていた母親という記憶しかありませんでした。ですから、まさか赤ちゃんや子どもを「かわいい」と思ってくれるようなイメージが全くなかったのですが、祖父母になった今では孫たちは特別で、良くも悪くもいつまでも“かわいい”存在のようです。
[ hinanohime * プロフィール]
中学生と小学生の子ども二人と夫の4人家族で暮らしています。保育士を8年程務めた後、退職し出産しました。自営業の夫の手伝いをしていましたが、約10年ぶりに本格的にパートに復帰しました。いずれ、保育職に復帰したいと思っている40代のママです。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。