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フリースタイル出産ってどんなもの?

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NataliaDeriabina/gettyimages

自分のラクな姿勢で産むことができるフリースタイル出産。一般的なお産とどう違うのか、どんな姿勢で産めるのか、フリースタイル出産できる施設はどこにあるのかなど、みんなの知りたい情報を育良クリニック 院長 浦野晃義先生に伺いました。

関連:自然分娩、無痛分娩、フリースタイル…出産方法のいろいろ

フリースタイル出産って、どんなお産のこと?

日本の多くの産院では、分娩台に乗り、あお向けの状態で産むスタイルが一般的です。フリースタイル出産というのは、分娩台の上にとらわれず、自分の好きな姿勢で産むことができます。どのようなお産がしたいのか、どんな姿勢で産みたいのかという妊婦さんの想い、主体性を尊重し、医師や助産師は、そのサポートをしていくお産スタイルです。

Qどんな分娩体位(産む姿勢)があるの?

Aフリースタイル出産は、産婦さんが自由に、自分がラクな姿勢でいいので、どんな姿勢でもいいのですが、具体的なスタイルがイメージできないという人のために、いくつか紹介します。
●両手両足をついたスタイル
●スクワットのような姿勢
●椅子にひじをついた姿勢
●布団の上で、昔のお産のように天井から下がったロープにつかまって
●夫に支えられて立って出産(夫が妻のわきの下に腕を入れて妻を支えます)
●夫と向き合って出産(夫婦ともに床にひざをつけ、ハグの状態になって夫に支えてもらって出産)
など

Q水中出産や和室での出産もフリースタイル出産?

chameleonseye/gettyimages

A水中出産したい、和室の布団の上でといった要望も、分娩台の上の出産ではないので、フリースタイル出産です。また、分娩台の上でも、自由な姿勢で産めるならば、それもフリースタイル出産になります。
●水中出産
●和室での出産
●分娩台の上だけど、自由な姿勢で出産

Q自宅出産でフリースタイル出産できる?

A自宅でフリースタイル出産をすることは可能ですが、産院や病院、助産院での出産にくらべ、大変な面が多々あるのが現状です。サポートしてくれる助産師さんを探し、自宅でお産をするための環境を自分で整えていくことになりますし、自宅出産にはメリットもありますが、安全面でのリスクなどデメリットも多いものですので、じっくりと考えましょう。

●自宅出産メリット 
自分がいつもいる空間での出産ですから、とてもリラックスし、安心できる環境で出産できます。また、立ち会い出産できる施設は多くなっていますが、人数の制限などはあるので、夫や上の子、母、姉妹など、大勢に囲まれて出産したい場合はいいでしょう。

●自宅出産デメリット
妊娠経過が順調でも、お産は何があるかわかりません。万一のことが起きたときに、医師もいないですし、それに対応できる医療機器もありません。連携している施設に行くまでには時間がかかるため、緊急時の対応が遅れる可能性があること、それは自分だけでなく赤ちゃんの命にもかかわる危険があることを、覚悟しておく必要があります。

フリースタイル出産のメリット

xmocb/gettyimages

好きな姿勢で産めるのでお産がラク

両手両足をついたスタイルや、スクワットのような姿勢、椅子にひじをついた姿勢、布団の上で、昔のお産のように天井から下がったロープにつかまって、夫に支えられてなど、出産時の姿勢は自由なスタイル。そのため、陣痛の痛みを軽減する姿勢を自分で見つけることもできますから、筋肉の余計な緊張をおさえられ、結果的にはお産が早く進むことが考えられます。産後の疲労回復も早まる可能性があり、育児のスタートも少しラクになるかもしれません。

自由度が高いので精神的にラク

一般的なお産の場合、分娩台の上であお向けのため、どうしても体の動きは制限されますから自由度は低くなります。また、医療スタッフに上から囲まれることも、どことなく緊張するという声も多く聞きます。一方で、フリースタイルの場合は、姿勢が自由であるということで、精神的にも解放されているので、一般的なお産スタイルよりも、リラックスした状態で出産することができます。

おなかの赤ちゃんの負担も少ない

ママが心身をラクにしている時間が長ければ、余計な筋肉の緊張も抑えられ、全身に酸素がたっぷりいきます。そうなると、おなかの赤ちゃんにも酸素が届きやすく、赤ちゃんにとってはいい状態です。もちろん、フリースタイル出産でなくても、ママがリラックスすることができますが、自由な姿勢のほうが、よりリラックス状態をつくりやすいでしょう。

フリースタイル出産をするには?

janzwolinski/gettyimages

フリースタイル出産をするには、産む施設選びから始めなくてはなりません。というのも、産院側のほうで受け入れ体勢が整っていなければ、フリースタイル出産ができないからです。フリースタイル出産しやすいのは助産院です。産院や病院などはフリースタイル出産できるところは少ないですが、最近ではできるところが増えてきています。産院や病院は施設が整っているため、和室での分娩、水中出産など、妊婦さんのさまざまな要望にこたえられるといったメリットもあります。「フリースタイル出産」「アクティブバース」といった検索ワードで、地域の出産施設を検索したり、先輩ママの口コミを聞いてみたりして探してください。

フリースタイルの費用はどれくらいかかる?

大抵の場合、フリースタイル出産だから特別な費用がかかるということはないでしょう。フリースタイル出産できる施設を選ばなくてはならないので、例外はあるでしょうが、その施設の分娩費用が、フリースタイル出産の費用になると思います。

フリースタイル出産だと会陰切開しなくてすむって本当?

会陰切開しない、会陰を裂けないようにするには、会陰の伸縮性が大事です。同時に、助産師が会陰を保護し、時間をかけて会陰を伸ばしながらお産を誘導していく必要もあります。産婦さん自身も、会陰が伸びるまでいきみを上手に逃していくことも大切なので、がまんが必要です。フリースタイル出産では、痛みを軽減しやすいので、いきみを上手に逃せる可能性は高くはなります。
でも、お産は人それぞれ、すべての人がスムーズにいくとは限りません。また、会陰の伸縮性には個人差があり、初産の場合はとくに伸びにくい傾向がありますから、フリースタイル出産だから、会陰切開しないですむ・裂けないですむということはありません。

フリースタイル出産というと、産むときの姿勢ばかりに注目してしまう人がいますが、姿勢だけのことではなく、自分がどう産みたいのか、お産をどうとらえているのかも重要です。医療者にまかせっきりになるのではなく、お産は妊婦さんが主体ですから、お産のとき夫とどう向き合うのか、おなかの赤ちゃんとどう向き合うのかも考えてみましょう。
(文/たまごクラブ編集部)

監修/育良クリニック 院長 浦野晃義

関連:出産方法のいろいろ【出産のための基礎知識】

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