炭水化物は避けるべき?妊婦が1日にとりたい栄養素、迷いがちポイント5
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妊娠中は、ママとおなかの赤ちゃんのためにも、必要な栄養素を適正な量とって、正しく体重を増やしていくことが大切です。そこで、妊娠中にしっかりとっておきたい栄養素について、管理栄養士の星麻衣子さんに伺いました。おなかの赤ちゃんの成長のためにも、バランスのいい食生活を心がけましょう!
Q1 炭水化物はとりすぎないほうがいい?
A 主食は毎食とりましょう
「ごはん、パン、うどんなどのめん類といった主食(炭水化物)は、朝・昼・晩の3回の食事にまんべんなく取り入れるのが理想。炭水化物は、体を動かすエネルギー源。少な過ぎると体が冷えやすく、代謝も悪くなります。太りそう…と敬遠されがちな炭水化物ですが、不足するとかえって脂肪がつきやすくなります。ただし、炭水化物ばかりに偏った食事や、とり過ぎには注意です!」(星さん・以下同)
Q2 肉などは控えたほうがいい?
A タンパク質も毎食とりましょう
「タンパク質は主食と同様、毎食取り入れましょう。赤ちゃんの筋肉や、血液、臓器をつくるほか、ママの体力維持や産後の回復にも必要な栄養素です。肉や魚に含まれる動物性タンパク質と、豆腐や納豆に含まれる植物性のものと、両方とるのがおすすめです」
Q3 野菜は1日にどのくらい食べればいい?
A 野菜は1日350g以上食べましょう
「葉酸などのビタミンや食物繊維などが多く含まれている野菜。かぼちゃ、にんじん、青菜類などの緑黄色野菜と、キャベツ、ごぼうなどの淡色野菜では栄養成分に違いがあるので、両方とるのが理想です。緑黄色野菜は120g以上、淡色野菜は230g以上を目安に、1日350g以上の野菜を食べるようにしましょう」
Q4 カルシウム不足はどう補えばいい?
A カルシウムが手軽にとれる乳製品は毎日必要
「普段から不足しがちなカルシウムは、赤ちゃんの骨や歯をつくる大事な栄養素。手軽にとれる牛乳やヨーグルトといった乳製品は吸収力も高く、おすすすめです。牛乳をグラス1杯、ヨーグルトをカップ1杯程度、毎日とるのがいいでしょう」
Q5 便秘対策には何を食べればいい?
A きのこや海藻類を積極的に!
「食物繊維やミネラルが豊富な、きのこや海藻類。ホルモンの影響などで便秘になりやすい妊娠中は、腸の働きを活発にしてくれるという面でも、積極的に取り入れたい食材です」
妊娠中の健康や体重管理のためには、食生活が重要です。必要な栄養素をしっかりとって、バランスのいい食事を心がけられるとベストですね!(文・たまごクラブ編集部)
■監修:管理栄養士 星麻衣子さん
■参考:『たまごクラブ』2017年5月号「妊婦が1日に食べていい量はどれくらい?」