出産後、母乳育児をスムーズにするためのポイント6
NataliaDeriabina/gettyimages
妊娠・出産するとホルモンの働きによって母乳が出る体に変化します。ただし母乳は、ママの乳房の状態や日ごろの生活習慣によって、出具合や味さえも左右されることが。赤ちゃんにおいしい母乳を飲んでもらうためには、妊娠中から食生活に気を配り、やわらかくて伸びのいい乳頭を準備するための習慣が大切です。今回は、おいしい母乳を出すポイントについて産婦人科医の小川隆吉先生に教えていただきました。
母乳育児のメリット
母乳は免疫物質が豊富で消化吸収がよく、赤ちゃんの成長に応じて栄養成分が変化するパーフェクトな栄養源です。さらに赤ちゃんがおっぱいを吸うことでママの子宮の回復が早まるなど、双方に多くのメリットがあります。
(メリット)
1 赤ちゃんのための栄養や免疫物質が豊富
2 お互いに触れ合うことで赤ちゃんとの絆が深まる
3 夜のミルク作りがなくて楽
4 カロリー消費で、ママにはダイエット効果が
5 ママの子宮が早く元の状態に戻る
どうして母乳が出るようになるの?
妊娠すると、ホルモンの働きによって乳腺が発達し、母乳の原料となる血液がたくさん送りこまれます。そして出産までの間に出せる状態まで準備が進みます。出産後に胎盤が体外に出ると急激に母乳製造が加速し、赤ちゃんが吸えば出る状態に整います。ただ、乳腺組織の量が少ない、乳頭がかたい場合、授乳がスムーズにいかないことも。
母乳を出すために心がけることは?
おいしい母乳をつくるためには、ママの食生活や冷えない体質づくり、規則正しい生活習慣などがポイント。できることから始めましょう。
●バランスのいい食事
●小まめな水分補給
●血行を促進する
●おっぱいを締めつけない下着を着ける
●体を冷やさない
●乳頭マッサージで吸いやすい乳首をつくる
おっぱいの相談窓口は?
母乳育児が軌道に乗るまでは、時間がかかることも多いもの。出産した産院の助産師に指導を受けたり、自宅の近くに母乳相談ができるところを探しておくのもおすすめ。
産後すぐの母乳は、とくに免疫物質が豊富。母乳で赤ちゃんを育てることは、赤ちゃんにたくさんの栄養を与えられたり、ママの体の回復を促したり、赤ちゃんとのコミュニケーションになったりといいことづくめ。ただし、母乳の出方には個人差があるので、思うように母乳が出ない場合は1人で悩まず、助産師さんに相談してみてくださいね。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。
■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)