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母乳外来って「何する?」「おすすめは?」「いくらかかる?」その全容を解説!

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「母乳が出ない…」「乳房が張って痛い。乳腺炎?」「断乳や卒乳ってどうしたらいい?」など、授乳にまつわる悩みを抱えたとき、“母乳外来”が頭に浮かびませんか? でも、「何をするんだろう?」「診察料高そう…」といったように、少し敷居が高いイメージもありますよね。実際の母乳外来では、どのような相談ができて何をしてくれるのでしょう? 受診前の確認事項やかかる料金など、ママたちの“ホントに知りたい!”母乳外来の全容を、助産師の小澤千恵先生に伺いました。先輩ママおすすめの母乳外来や、そこで相談したこと、受診のきっかけなども参考にしてくださいね。

コンテンツ
(1)母乳外来とは? どんなことするの?
(2)母乳外来っていくらかかる? 診察料の相場をチェック!
(3)先輩ママおすすめの母乳外来&行くタイミングを一挙大公開!

関連:「母乳外来」に行けば母乳育児の悩みが解決する?助産師が答えます

母乳外来とは? どんなことするの?

GeorgeRudy/gettyimages

母乳育児で困ったときに、頼りになる母乳外来。妊娠・出産で通院・入院した病院の産婦人科、助産院、総合病院などに併設されていたり、乳房ケア専門外来として開業している施設もあります。受診した場合、どのような流れでどういった相談に対処・指導してくれるのでしょう。まずは、母乳外来のキホンからお届けします。

そもそも“母乳外来”とは?

母乳外来とは、赤ちゃんとママが安心して母乳育児を進められるように、主に助産師が中心となって母乳に関する悩みや不安などにアドバイス・サポートする部門。“おっぱい”に関するスペシャリストといえるでしょう。赤ちゃんの体重の増え具合や育児相談などにも応じてくれるので、赤ちゃんとの生活が不慣れな時期の育児の悩みやママのキモチの変化など、個々にに合った適切な助言もしてくれます。

母乳外来ってどんなことするの?

一般的に、産後すぐからのおっぱいの出具合、乳房トラブルから断乳・卒乳に関することが相談内容の中心となります。必要に応じて、赤ちゃんが飲んでいる様子を観察して飲ませ方の指導、乳房マッサージ、医師による診察を行う場合もあります。以下は、多くのママが母乳外来で相談する内容をまとめたものです。参考にしてみてくださいね。

【母乳外来でできる相談内容】
<授乳に関すること>
(1)おっぱいが出ない
(2)赤ちゃんが上手に飲めない
(3)上手な飲ませ方がわからない
(4)母乳がたりているか不安
(5)ミルクのたし方・減らし方がわからない
(6)授乳間隔が空かず、泣いてばかりいる
(7)母乳が出すぎて赤ちゃんが飲みにくそう(むせる)
(8)離乳食と母乳をどう進めたらいいかわからない など

<ママの乳房トラブルに関すること>
(1)乳頭に傷ができて授乳がつらい
(2)乳房にしこりがある
(3)乳房に痛み・腫れ・赤みなどがある
(4)乳房に痛み・腫れ・赤みなどがあり、発熱がある
(5)乳頭部に白い斑点・水ぶくれ・血豆ができる 
(6)陥没乳頭などでうまくおっぱいが出ない
(7)断乳・卒乳後の乳房トラブルがある など

<赤ちゃんの成長などに関すること>
(1)赤ちゃんの体重増加が心配
(2)仕事復帰後の母乳育児の進め方がわからない
(3)断乳・卒乳の進め方がわからない
(4)育児の不安・悩みがある
(5)イライラするなど、ママに精神的な不安がある など

母乳外来での受診の流れはどんな感じ? 持ち物は?

24時間体制で受診できたり、往診に対応するケースもありますが、母乳外来のほとんどは予約制です。受診の所要時間は30分~1時間程度が目安のようです。相談内容や各施設の方針にもよりますが、赤ちゃん連れでの受診が可能かどうか、事前に確認すると安心です。場合によっては、実際の授乳の様子を診ることもあるので、当日必要な持ち物も予約時に確認しておきましょう。では、受診の流れを見ていきましょう。

【母乳外来受診の流れ】
(1)受診の予約電話をする
ココがポイント!
・症状や受診の目的、もしあれば診察券番号、名前、希望日時を伝えます。
・受診当日の注意事項や赤ちゃん連れ可能かどうか、必要な持ち物などを確認しておきましょう。

(2)受診当日は時間に余裕を持って行く
ココがポイント!
・受診前に問診票の記入などを行ったり、赤ちゃんのお世話をする場合もあります。早めに行くと安心です。

(3)授乳時間や間隔など普段の授乳の様子、出産時の様子などと併せ、現在困っていることや乳房の状態などを伝える

(4)必要に応じて、赤ちゃんがおっぱいを飲む様子を診る、身体測定をする、乳房マッサージなどを行う

(5)母乳育児がスムーズに進むアドバイスを受ける
ココがポイント!
・自宅でできる授乳姿勢のコツや、乳房ケアの方法などを教えてくれることもあります。忘れないようにメモしておくと万全です。

(6)乳腺炎などの症状がある場合や、赤ちゃんになんらかのトラブルがある場合などは、専門医の診察を受ける

(7)必要に応じて、再診の予約をする

【持ち物】
●母子健康手帳
●健康保険証
●診察券(あれば)
●筆記用具
●授乳グッズ
※ミルクと混合授乳の場合は、哺乳瓶、粉ミルク、お湯
●赤ちゃんのお世話グッズ
※おむつ替えグッズ、着替え、タオルなど

母乳外来っていくらかかる? 診察料の相場をチェック!

Lashkhidzetim/gettyimages

「母乳外来って診察料高そう…」確かに、母乳外来の診察料は保険適用外のため、各院によって設定はさまざま。その大半が全額自己負担です。たとえば、乳房マッサージは診察料とは別料金とする場合がほとんど。これは、母乳外来は病気治療を行うのではなく、母乳育児の悩みの“相談”を受けて適切な助言や対処でサポートするためです。症状によっては、保険適用内となる場合もあります。では、実際に支払う診察料の相場はいくらくらいなのか、保険適用内となるケースはどのような症状かを見ていきましょう。

診察料の相場は? 乳房マッサージ1回にかかる料金は?

母乳外来を併設する病院、助産院、産婦人科、桶谷式などの乳房ケア専門外来では、診察料を明示しているケースもあるので、まずは最寄りの母乳外来を調べてホームページなどで確認してみましょう。診察料は、母乳外来を併設する病院の規模や地域などによっても違いがあるようですが、平均的な診察料の相場は以下のとおりです。

【診察料の相場】
●診察料:1回3000~5000円程度
●乳房マッサージ:1回3000~5000円程度
●再診料:3000円程度
お産入院した病院に併設された母乳外来の診察を受ける場合は、初診料が無料になるなど相場よりも低コストになることが多いようです。夜間診察をする母乳外来では、夜間は相場より2~3割増の料金となる場合もあります。

母乳外来で保険適用内になるケースとは? 保険適用外でも料金の一部が戻ってくる!?

乳腺炎などの疑いがあった場合は、産婦人科や乳腺外科の専門医が診察するため、それにかかる治療費は保険適用内となります。保険適用外での診察料は、確定申告時に医療費控除※の対象となる場合もあるので、診察料の領収書はきちんと保管し、税務署に確認するといいでしょう。
※家族全員で1年間(1/1~12/31の期間)に支払った医療費の合計が10万円以上を超えた場合

先輩ママおすすめの母乳外来&行くタイミングを一挙大公開!

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全国の先輩ママが一同に集まり、妊娠・出産・育児に関するさまざまなトークが繰り広げられている口コミサイト「ウィメンズパーク」。そこに寄せられた体験者レポートは「母乳外来に行きたいけれど、どこがいいかわからない…」と悩むママの参考になる情報満載です。先輩ママが母乳外来に行ったタイミングやどんなことを相談したのでしょう。母乳外来を選ぶときの参考にしてくださいね。

母乳外来体験者レポートはココをチェック!

「母乳外来」の体験者レポート

“母乳外来、どのタイミングで行った?”“何を相談した?”先輩ママが赤裸々に語る!

【case1:母乳育児が軌道に乗らず相談】
乳房がカチカチに張ってつらくなり駆け込みました!(3歳と5ヶ月のママ)
上の子はよく飲む子でしたが、母乳の出がよくないのに直母拒否。哺乳瓶しか受け付けてくれなかったので搾乳&ミルクの混合授乳に。搾乳もうまくできず、乳房がカチカチに張って母乳育児はボロボロ。大変でした…。睡眠時間がほとんど取れずとてもつらかったので、産後すぐに母乳外来へ駆け込みました。乳房マッサージなどをしてもらったおかげで2~3週間で徐々に母乳育児が軌道にのり、その後は完母に!

【case2:母乳の出が悪くて相談】
じわ~っとしか母乳が出ず、退院後すぐ予約→相談へ(匿名希望)
第1子も第2子のときも、じわ~っとにじむ程度にしか母乳が出ず…。とくに上の子はたりない様子で泣いてばかりでした。初めての育児で解決策もわからず、母乳育児もしたかったので、授乳タイムは死に物狂いでした。第二子のときは、そのつらい経験から、お産入院から自宅に戻って数日後くらいに母乳外来を予約。乳房マッサージを受け、湯船につかって体を温めると、ぴゅーっと勢いよく出るようになりました。

【case3:乳房の痛みが限界に達して相談】
痛みを我慢して乳腺炎に…。母乳外来でしかられました(6歳のママ)
お産入院中はうまく母乳が出なかったものの、退院後は出るように。でも、おっぱいの出口がふさがっていたようで、パンパンに張っているのに子どもは“うまく吸えない→疲れててすぐ寝る”の繰り返し。その結果ひどい乳腺炎に…。でも、お世話で忙しく、痛みを我慢。「もう限界!」と思ってようやく1ヶ月健診前に母乳外来へ行き、叱られました。その後、何度か通って回復。診察料などで高額のお金が飛ぶし、体力的にもしんどかった…。

【case4:乳首の傷で授乳がつらくて相談】
歯でかまれて乳首に傷! 授乳が恐怖になり受診(8ヶ月のママ)
娘の下の歯が生えてきたら、授乳のたびに乳首をかまれ傷ができてしまい、授乳のたびに激痛。あまりの痛みにくわえさせるのが恐く感じるほどでした。消毒液や「ピュアレーン」を塗り、なんとかしのいでいましたが、まったく治らず。授乳が苦痛になったことを機に母乳外来へ。3種類の塗り薬をもらったら、痛みが和らいできたので、無理しないでつらいときは早めに相談するのがベストだと実感しました。

【case5:母乳育児の上手な続け方と卒乳を相談】
仕事復帰後の母乳育児と卒乳について相談(3歳のママ)
1歳ごろに仕事復帰予定だったので、復帰後の授乳のしかたがわからず母乳外来へ。無理な断乳は避けたいと伝えると、復職前と後の授乳のしかたや過ごし方などを具体的にアドバイスしてくれて助かりました。そして、娘が3歳になってすぐ、卒乳の相談で再診。おっぱいで娘が安心するなら授乳を続けたいと私の気持ちを助産師さんに話したら、希望に沿ったかかわり方をたくさん教えてもらい、ステキな卒乳を迎えることができました。

産後すぐの母乳育児の悩みからおっぱい卒業までのことだけでなく、育児相談やママが抱える悩みまで、母乳外来は幅広く赤ちゃんとママの心と体に寄り添ったさまざまな相談ができるようですね。とくに、母乳育児が軌道に乗るまでは「赤ちゃんのためならつらくても我慢…」と思うママも多いのではないでしょうか。それは、“お母さんになった責任感”。ステキな成長の証ですね。でも、ママがつらいと赤ちゃんもつらく感じてしまうかもしれません。しんどいときは早めに対処する。これも魅力的なママになる一つの手立てではないでしょうか。(取材・文/茶畑美治子)

監修
Profile:小澤千恵先生(埼玉医科大学総合医療センター 総合周産期母子医療センター 母子胎児部門 副看護師長 アドバンス助産師)
助産師歴24年。母乳指導やママの心や体の悩みに関するカウンセリングも担当。ママに寄り添った丁寧なアドバイスが人気。8歳の女の子のママ。

関連:「母乳育児じゃないとダメ?」と悩むママへ助産師さんからメッセージ

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